144話
「確かに月坂Pの仰る通りです。僕のミスです。申し訳ありませんでした」
配信でもほぼ肯定的なコメントしかなかったりとかして感覚が麻痺していたのだろう。
ヤバいな……前世で幾人ものインフルエンサーや配信者と呼ばれる人たちが炎上した理由がちょっと分かってしまった様な気がする。
人間は慣れる生き物だからなぁ……慣れてしまって油断とかうっかりで失言したりとかなんだろうな。多分だけどさ。
「頭を上げて下さいエスさん。今回は致命的なミスでも何でもありません。それに、ミスをしてしまったのなら挽回すれば良いのですよ」
月坂Pはニヤリと笑いながら言う。
「〇解!!もとい挽回…ですか?どうやって……」
「ネタを挟むとは余裕がありますねエスさん」
鰤を知っているのか!?150年近く前の作品なんだぞ。
「その顔は何故知っている!?と言う顔ですね。いつから私が知らないと思っていたのですか?」
これは愛〇の私が黒〇に一〇に見えていたかね?のセリフから取っているな。マジで知っているのか……
「すごく気になりますがその話は一旦置いておきましょう。そして、後で好きなキャラとか能力の談義しましょう。ですので、今は挽回する方法です」
ちなみに俺はあんまり人気が無かった章の登場人物である〇島が好きだ。あの能力こそチートだろう。最終的には負けたがあの兄様にも食い下がったし、最終章でもラスボスのチートに対抗出来たしな。
話を戻そう。
「挽回の方法それは――」
「それは?」
「……謝罪配信です」
結構溜めたが言った事は割と普通の事だったな。
「男性配信者が謝罪配信を行う事はありませんから話題になります。それに、どんなに小さい事でも不快にさせる可能性があるならきちんと謝罪をすると言うのは大きいと思います」
俺の微妙そうな反応にそんな真面な答えを返した。
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