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14話

 2月26日日曜日、今日も母さんは休みなので俺の男性警護者についての話をする為に母さんの知り合いの男性警護者が今日来てくれる事になったのだ。


 「初めまして羽立(はたて)美智留(みちる)と申します」


 「こちらこそ初めまして市原春人です」


 羽立さんは母さんと同年代位のスーツを着たバリキャリみたいな人だ。


 「美知留、春ちゃんと会うのは初めましてじゃないでしょ?」


 母さんが下の名前で呼んで尚且つ春人(イケメン)に会った事がある程親しい間柄って事か……


 「初めましてではなかったんですね。失礼しました」


 俺はペコリと頭を下げる。


 「いいえ、美優(みゆ)からは春人さんの事情は聞いていましたので……」


 美優って言うのが母さんの名前だ。


 「美智留、春ちゃんの警護者の事なんだけど……」


 母さんが本題に入った。


 「その事だけど美優、春人さんは男性警護者の事についてどこまで知っているの?」


 「お恥ずかしいお話ですが、記憶が無いもので基本的な事から知りたいのですが……」


 母さんでは無く俺が答える。と言うか、俺がこの場にいるんだから俺に直接聞けば良いだろうに何故だ?


 「えっ!?そう言う事であれば簡単にではありますが私から説明をします」


 で、羽立さんから聞いた話を要約すると――


 男性警護者と言うのは国家資格でE級からS級まであるそうだ。そして、全員がE級から始まり昇級の基準は警護対象者やその家族からの評価と実戦試験での評価によって決まるらしい。


 男性警護者の勤め先は男性警護専門の企業の所もあれば、普通の警備会社もあり多岐に渡るそうで、中には直接上流階級の家に雇われる場合もあるそうだ。


 で、羽立さんは警備会社の中の男性警護部門にいるらしい。ちなみにだがウチの警備会社は羽立さんの所の警備会社だそうだ。


 「ありがとうございます。失礼かとは思いますが、羽立さんは何級なんでしょうか?」


 純粋な興味で聞いてみた。


 「私はB級です」


 母さんと同年代でB級ってのはどうなんだろうな?


 「春人さんの疑問にお答えすると、私の様な凡人の限界がB級です。A級は天才と呼ばれる人間の最高到達級です。S級は天才の中の更に一握りの人間だけが名乗れる最高級です」


 「あ〜考えてた事が顔に出てましたかね?」


 口にしていない筈なのに考えていた事の答えを言われてかなり驚いた。


 「いえ、これでもB級の男性警護者ですので……」


 ふ~ん……舐めるなって言いたい訳ね。何か知らんけど喧嘩売られてる気分だな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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