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139話

 「それともう一点、配信の事じゃなくて引っ越しの事です。太刀川家所有の物件に良いものが見つからなかったそうで、良い土地を選んで家を建て直すとの事です。なので、引っ越しは9月以降になると思われます」


 引っ越しすると言ってからどうなったんだと思われていたかもしれないが、実は愛莉さんが中々OK出さなかったんだよ。で、中々決まらないから、もう立地の良い場所を選んで家を建て直そうと言う事になったそうだ。


 土地と建物は太刀川家所有のままで家を借りる形になる。家賃は破格の月7万だ。住まないと家が傷むって言うのは本当みたいで、だから最初は無料で良いと言われたが、只より高い物はないと言うし建て直しの費用も向こうが支払ったみたいだからせめて家賃だけでも払って費用を少しでも回収して貰うと言う形で合意した。


 「分かったでござる。少しづつ準備を進めておくでござるよ」


 「凛音は別に後からでも良いんですよ?無理して一緒に引っ越しする必要はないです。あっ!ちなみにですが、引っ越し先の家から学校は遠くなる様なので、車で送り迎えする必要があるって言ってました」


 凛音は今歩いて通学しているが、引っ越し先から学校まで徒歩通学だと今より断然時間が掛かる様なので安全も込みで考えて車での送り迎えが良いと愛莉さんが言っていたのだ。


 「そうでござるか……」


 凛音は車での送り迎えを快くは思ってないみたいだな。


 「凛音、某国が誘拐を試みました。他の国が同じような事をしてこないとも限りません。どうか、分かって受け入れてください」


 「あっ!?違うでござるよ!送り迎えとなると愛莉さん達に迷惑を掛けるなと思ったんでござるよ……」


 なるほど、そっちだったか。


 「家族になるんだから迷惑がどうとかは言いっこなしですよ」


 「春人氏……」


 「それに、僕はもう学校に通うつもりはありませんから外出の機会も減ったので、愛莉さんと幸那さんを持て余していて勿体ない所謂宝の持ち腐れ状態なんですよ。だから、凛音が気にする必要はありません」


 そう、元々毎日学校通うからって言う事で費用を抑える為に住み込みでの男性警護者を雇ったのに、学校を自主退学したから外出の機会がグッと減ったんだよなぁ……


 いや、流石に学校を自主退学するつもりとか無かったからまさかこんな事になるなんて思ってなかったんだ。今は寧ろ動画の撮影とかを手伝って貰っていて本末転倒と言うか…ね…… 

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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