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12話

日間現実世界〔恋愛〕 BEST100に12月10日が26位、12月11日が20位、12月12日が21位、12月13日が24位、12月14日が11位となっていました。


ちょこちょこお休みしていたのですが、12月2日からずっとランクインしております。連載の翌日からずっとなんてもう感動して言葉になりません。


これも読者の皆様がブックマークをして下さったり、評価を下さったお陰です。これからも引き続き頑張ってまいりますので拙作をよろしくお願い致します。

 2月24日、俺は母さんに外出について思っていた事を言った。


 「そうよねぇ~今までは良かったけれどこれからは共学校に通う事になるものねぇ……」


 「それもあるけど、買い物とかしたいって言うのはある。あと、取り敢えずデヴァイスが欲しい」


 デヴァイスって言うのは前世で言うスマホのようなものだ。俺の部屋にノートパソコンはあるが、デヴァイスがないのは不便だ。


 最初に母さんがデヴァイスって言って見せてくれた時、デ○ヴァイス!?って思ったんだよなぁ。


 とうとう俺も選ばれし子供たちに選ばれたのかと思ったぜ……冗談だよ。だけど、本当に形が似てるんだよ。スマホより小さいし、何より空間に画面が浮かび上がるんだ。本当におったまげたぜ。


 開黎高校への電話はどうやってしたのか?家の固定電話からしたよ。


 固定電話残ってたのは意外だった。実家にはあったが、俺はスマホがあったから要らないと思ってたんだよ。だけど、この世界ではどうもデヴァイスの番号と言う個人情報を知り合い以外には教えたくないって意識から安い固定電話を置いておくらしい。まぁ、何となく分かる。


 だけど、だったらもう一台デヴァイスとかを持てば良くないか?とも思ったが、二台持つのは手間とか基本料金とかを考えると固定電話となった様だ。まぁ、最初に本体と電話番号登録のお金以外は通話料だけだもんなぁ。あと、家に居なかったから電話が取れなかったって言えるしな。ホント見事な生存戦略だと思う。


 「あぁ、確かにデヴァイスもいるわよねぇ~」


 「俺、前世では一人暮らしだったからよくスーパーとか行ってたんだ。何軒かはしごもよくしてた」


 値段とか覚えてこっちの方が安いとかやると達成感があった。まぁ、こっちの方が安かったってなるとガックリくるんだが……


 「で、直球で聞くけど、治安ってどうなの?俺一人でスーパーに買い物とか行っても大丈夫なの?」


 男女の貞操観念が逆転した世界系のジャンルだと、外を男一人で歩くのは危険だから男性を守るボディーガードがいるとか女装するみたいなのが結構あった。


 「治安は良いけど、春ちゃんが一人で出歩くのは危険ね。誘拐とか性暴力とかは起こりにくいにしても、ストーカーとかナンパとかのトラブルはありそうだもの」


 あ~そっちか……まぁ、前世ですら男女問わずストーカー被害はあったもんなぁ。男女比が偏ったこの世界なら男のストーカー被害はね……


 「俺が護身術とか習った所でって気もするし、男を守るボディーガードみたいなのってあるの?」


 護身術に限らず武道は積み重ねが大事だ。2、3日やった位で強くなれる筈も無い。となると、現実的に考えるとボディーガードになる。勿論、最低限体を動かすとかちょっとした筋トレ位はするが……


 「う~ん…そうねぇ~()()()()そうなんだろうけど……」


 普通ならってどういう事ですかねぇ?


 「春ちゃんが護衛対象なのはキツイと思うわ」


 「あ~そりゃあ俺はこの世界の男と比べたらアクティブだろうけど……」


 前世で休みの日はキャンプしたりとか遠出したりなんて人間では無かった。前世基準ならどちらかと言わずともインドアな人間だった。そう考えるとアウトドアな人間にとってはこの世界は地獄かもな。


 「そう言う意味じゃなくて理性とかの話なんだけどね……」


 母さんは何かをボソボソっと言って苦笑した。


 「一応、私の知り合いに男性警護者の知り合いがいるから頼んでみるわ。デヴァイスは私が今日仕事終わりに買って帰るわ」


 男性警護者って言うのか。


 「そうだね。男性警護者が付いてくれてから外出の方が良いよね」


 「恐らく2、3日中に連絡があると思うわ」


 「プロフィールとか見て決めるカンジ?」


 「そうよ。警護者にもランクがあるんだけど、ランクが高ければ高い程優秀だったり実績があるんだけどその分お値段もするのよ~一応申請すれば国からも多少補助が出るみたいだけど……」


 あ~テンプレだと一番上がS級で、そのS級の若くて可愛い優秀な警護者を選ぶんだろうけど俺は違う。


 「それなら俺から一つだけ希望があって、母さんと同じくらいの歳の警護者の中から選びたいんだよね」


 「春ちゃん――年増が好みなの!?」


 「はぁ~違うよ…俺より少し年上なんて経験不足で危ないでしょ?ベテランなら年齢を理由に金額交渉できるかもしれないし、何より男性慣れしてるだろうしね」


 俺が初めての護衛対象とか言う人は止めて欲しいよホント。俺じゃあ普通の男の護衛対象の経験にはならないだろうしな。


 「それもそうね…分かったわ。先方にはそう伝えとくわね」


 男性警護者か……どうなるかな? 

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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