96話
今日は5月21日日曜日で時刻は13時だ。日付がかなり飛んでるって?仕方が無いんだ。特に話すような事無かったし……
月坂さんが拘束されるかもとか考えて嵯峨根さんに護衛をして貰っていたが、京條家に動きは無かった。
どうやらこちらをだいぶ舐めているらしい。まぁ、そのツケは払わせたけどな。ケケケ……
あと、あの動画が削除されるのでは?と言う心配もあったが、それは悪手だ。
そりゃあそうだろう。削除されたら上流階級の家の圧力が掛かって消されたなんて話がたちまち広まるだろうからな。
「はぁ~マジでやるのか、イケメン元DKに言われたい言葉選手権……」
どちらかと言うとこっちの方が問題だ。まぁ可愛い問題と言われればそれまでだが……
「俺イケボとか出来ねぇよ……」
井○和○とか小○克○とか蒼○翔○とかみたいなイケボ出せねぇからな。プロじゃねぇんだしよ……
「無理してイケボでする必要はありません。あくまでイケメン元DKである配信者エスに言われたい言葉選手権なのですから……」
今日も配信の為に月坂Pが来てくれている。
「かなりの数きましたからね。それだけ世の女性は飢えているのですよ」
その期待が重いのよ。
「月坂P、あの動画で配信をする理由を語った訳なんですが、今日の配信でも言うんですか?」
あくまで元々の予定ではあるがそうなっていた。
「コメント欄の反応次第ですが詳しい話はすべきかと……それが市原君の元々の目的でしたよね?」
あ~確かにその通りだ。こんなに早くその機会がくるとは思って無かったな。
「そうですね。京條家はもう僕には何もできないでしょうが、他の上流階級の家は違いますからね。そちらへの牽制も兼ねてやりましょう」
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「エスさん、10秒前――3、2、1」
「はい。リスナーの皆さん1週間ぶりですね?配信者のエスです。先ずは、月坂P宛にメッセージを送って下さった方々ありがとうございます。それでは、本日もどうぞよろしくお願いします」
14時になったので配信を開始する。ぶわっといろいろなコメントが流れる。
「動画や先週の配信のアーカイブ見ましたと言うコメントありがとうございます。動画を見て下さったリスナーの方はご存知でしょうが、僕は上流階級のとある家と少々ありまして……最初にその話をしてから皆様お待ちかねのイ、イケメン元DKに言われたい言葉選手権を行いたいと思います」
[京條家と言う名前を絶対に出さない様に気を付けて下さい]
月坂Pからそんな指示が出る。確かにその通りだな。生配信だから後で編集してなんて事は出来ないから気を付けないとな。
「え~事の始まりはまだ僕が学校に通っている頃から始まります」
そう言うと、エスが学校に通っていた頃とか言うパワーワードとか自主退学したから過去形で話すの不憫すぎるなどのコメントが見えた。
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「以上が動画よりも詳しい説明です。もし、この配信のアーカイブとかあの動画が削除されて見れなくなったら、事情を察して頂けると幸いです」
一応保険としてリスナーの方々に何かあれば察してくれと言っておく。
すると、私はエスの味方とか上流階級マジでウザいとか上流階級って要らなくねぇ?などのコメントが見えた。
「では、一旦小休止をさせて頂いてからイケメン元DKに言われたい言葉選手権を行いたいと思います」
最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。




