【第41話】結婚式と聖女発表(4)
1か月後
祝福を行った日から1か月もするとようやくすべての王族たちは自分の国へと帰っていった。
なかなか帰らなかったのいくつかの国は祝福の衝撃が大きかったのかは分からないが、
ほかの国の王女様より自分が仲良くなっておきたいという人たちだ。
まあ王妃様などは他国との外交としての仕事の面もあるので仕方はないと思う。
ファンになったという人もいた。
この国の学校に子供を留学させたいという王妃様もいたけど、
ここは庶民用の学校しかなくて、ハインも他国に留学したほどだ。
(そこで例のお姉さんが嫁いだ国の王子と仲良くなったらしい)
という事で子供を留学させられなかった王妃様は残念そうにしていた。
子供と一緒にやってきそうだったので一安心だ。
ちなみにハインのお姉さんの嫁いだ国は翌日にハインと話をした後はそうそうに帰国していた。
対1のお茶会を望む人も多かったが、今回は沢山の人とお話をしたいのでと断ってきた為、それをやると不公平にもなるとお断りを入れた。
大国や、元聖女がいたドリアー王国はそれでも、なんとかならないかと毎日従者さんが訪ねて来て困らされた。
話さえできればあちらのモノなのだろう。
こちらにはそんなつもりはないけど、交渉の場として臨んでくるのが予想つきすぎて憂鬱だった。
私の性格上、絶対に何かお願いを1つは受けてしまいそう。
結局とある王女とうっかり廊下で出会ったときに、あまりのしつこさと圧に、私は耐え切れなくなって・・・。
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午後は各国の王妃様とお茶をするが、午前中何もしていなかったかというとちゃんと仕事していた。
この国の各種代表さんとかと挨拶にくるのだ。
違う町から来たこの国のある担当者からは、以前あの宿に泊まって宿で働く私を見掛けたことがあるなど、急がしい中にほっこりする話があったりもした。




