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学校話

*同性愛 BL表現を含みます*

朝6時 

兄さんに起こされる 「おきて、学校の時間だろ」

 学校ねえ、、、 朝食を食べながら兄さんの会話を聞き流していると 制服にお茶をこぼしてしまった やっちまった 着替えはあるけど とりあえずふきふき パンを食べ終わって朝の一連の動作をする 歯磨きをしながら外を見ている 今日は雨が昨日寄りから降り注いでいる 先輩たちが台無しな姿になっていそうだなーっと思いをはせながら 支度をする まあ男子校だから みんな汗臭そう


 7時

 バス停に集合したいつもの2人 まず お茶を服にこぼしたのか?というところから指摘される 「匂いでわかっちゃった!」 そういえばこいつ 洗濯の洗剤を変えるとすぐに気づくよなぁ 傘を差しながらバス停で待っている バスが轟音を上げながら到着する  運転手の合図で乗り始める ここのバス停は2人しか乗らない いわゆる僕たち専用 ラッキー!

 学校まで乗り換えが無くなった代わりに 座席が指定席制になっている 指定された座席番号の椅子に腰を掛ける なんか案内放送が流れそうな勢いであるがそれは置いておこう 車両は今や珍しくなっている エアロバスハイデッカーP-MS725Sという車両が来る 外見はぼろ臭くてあきれそうだけど 内面は新車同様にリニューアルされている よく沿道におたくが写真を撮っているのを目撃して ピースをしていたり楽しんでいる 二人は毎回座席を交代して通路側や窓側で景色を楽しんでいる 

 高速道路では 100キロの爆走が見れるという代物 高速道路を降りたらすぐ駅に停車し そのあと学校だ スクールバスは この車両が数台所属しているらしい 

 雨の中バスは学校に進んでいき 駅を発車した 満車の車内は 生徒の笑い声や喋り声であふれている 次は学校だ 今日も頑張ろう


 今日の授業はいろいろある まあ 毎日いろいろある たまにあるのが 授業中居眠りしている翼を起こすと びっくりして翼をばっと広げるくらいなのと 夢見ていて 突然翼を広げたりすることがある 両者予測不可能なので いつもびっくりする 担任の先生が朝の会を開いている 点呼だ ぼくと翼が入ってから名前の一覧が更新されたみたいで 転校生あるあるの一番あとに呼ばれることはなかった そういえばこの学校で唯一の人間だ・・・そういえば 教職員や非常勤の先生も獣人 一番目立つなあ() クラスに2人くらい 片方の親が人間っていう子は見かける 後ろの席の狼君なんてそう 彼の名前は 琥珀こはく君 親父が人間らしい よくよく見れば体格も人間に似ているが 性能は獣人より 思考は人間よりってところだ  隣の翼は両親竜人 声がデカい親父がよく 翼を呼んでいるのが聞こえる 呼ばれる内容はテストで赤点だったりしてよばれることが多い・・・中学生の時の翼は遊びに来るから知っているけど 学校の時の翼は知らない

 科学の授業が始まった もちろん漢字は化学のほうである 先生がmol濃度とかいう迷単語をしゃべっているが 僕には到底理解ができない 文系のコースを志望しておくべきだったと後悔している  一方となりの翼は シャーペンをかじっている ノートは開くだけ開いているようだ

 一番前の列なので 先生によく注意をされる 僕はノートをとるだけ取っている めんどうくせ~


 ランチの時間だ ランチメイトの紹介をする ぼく、後ろの琥珀といつもの翼である 僕の右となりには ドアがあるので ドアを閉めて食事をする みんなで今日のご飯を見せ合う 学校の話や 授業の話 放課後部活終わったら何をしている?など 話している 琥珀は家の方向が違うようだ  午後はあと2限で授業が終わる 気が付くと翼が弁当箱をなめている 「翼、毎回言ってるけど汚いよ!」とツッコミを入れている 弁当をなめていると 好きな人できないよ!とも教えてあげる そのたびに琥珀に 夫婦みたいだねと言われる 「「夫婦じゃねえし」」と返すのが定番であるが 内心夫婦でもいいかな って思っている だって翼可愛いし 


 5限目 体育 食事を終わったら一斉にみんなが体育着に着替える ここで 翼くんの体を拝むチャンスとか思っていると すぐに着替えられちゃうので やめておこう 琥珀は何のパンツをはいているのかな? アヒルの絵がかいてあるパンツだ かわいい 心なしかその奥には琥珀の琥珀が存在している 一方の翼は 水色のパンツである わかりずら! 青系の体で青系パンツ 保護色で人間が肌色の下着をはいているのと一緒じゃん! とか セリフツッコミ そのパンツの下には翼スリットが存在している その奥にはドラちんがある・・・と思われる 「けんた! 鼻血出てるよ!」 あーー鼻血ね は!鼻血! ティッシュを両鼻に詰めて着替えを続ける まずいな・・・ 着替え終わったので 体育館専用靴を持って移動する 

 体育館に到着 でかいなー 授業が始まるまで 体育館の備品で遊んだり キャッチボール(これはイヌ科が邪魔しにくるからなし)壁登りとか 2階に上がってみたり バレーボールをしている 僕たちは二回に上がって下を覗いている 

 授業5分前の予鈴が鳴ると みんなは片づけをはじめ 体育館の中央で雑談を始める みんな背がデカいから 僕たちは前のほうに座っている 先生が到着する 今日は 体力テストをするらしい 先生の声掛けで 数名 用具庫に連れていかれる(部活のほうじゃない) この学校に人間がいてもいいように 人間用と獣人用がある しかも獣人用のマークシートを翼に見せてもらうと 種族欄がいっぱいあった 人間用のマークシートは種族欄とかは存在しなく 見たことのあるマークシートだった やはりペアは翼である この扱いにも慣れてきた 獣人の体力テストとか見たことが無かったから 新鮮だ 今日は20mシャトルラン(音階が上がる奴)をやること言うことだった まあ 獣人たくさん人間僕の扱いにも慣れた 白線の内側に立って音楽を聴く 音階が上がる速度が上がっていく 30・・・ 35・・・ きっと38でギブアップをした 翼からも数字を教えてもらう 38だった 水を飲んで体力回復 獣人たちの計測方法で図っている僕 疲れた 座り込んでほかの人を見る いやあ 100越えても3人走っているよ・・・ あれ アイツら野球部だっけ 「そうだよ 野球部の連中」 3人が120で終了した 次は翼の番 「シャトルランか・・・翼(くんの翼の方)が無ければもっと行くと思うんだけどなー」 翼の記録は67だった へとへとになった翼もかわいい おつかれ と声をかけた 

 そのあとはいろいろやっていた やっぱり人間と獣人の体力は差が大きいなと思った  琥珀はどうだろう 見せてもらうと 僕+翼/2くらいだった 

 そんなこんなで授業は終わった 汗臭になったみんながぞろぞろ教室に戻る 道中くせーとか聞こえたりしなかったり・・・ 着替えだ 僕はとっとと着替えてトイレへ向かった 全種族が満足にうんちできるような造りになっていた 小便器のほうは まあ どこも変わらない作りになっていた じょばじょばー


 そんなこんなで授業が終わり 清掃に移った 僕たちの班は別館廊下掃除だった 掃除場所に着くと 掃除監督がいた 点呼を取るとモップで吹きながら掃除をしていく 僕は黒板消しの吸い取るのが掃除するのが好き あれ大好き() モップで集まったごみは 塵取りに入れると空気を舞っちゃうので 掃除機(吸引力の変わらないと言われる掃除機ではなく)普通のパック式掃除機で吸い取った(そこは重要ではないけど パックごと捨てられるからよく普及している サイクロン掃除機のほうが少数派で 先ほどの宣伝文句の会社と日本製は凍柴とうしばという会社が作っているらしい らしい

 今日もお疲れ様 という決まり文句で掃除舞台は解散した 清掃の時は 獣人の皆様(有毛の方)は エプロンと肘まで覆うカバーをしている まあ毛が落ちちゃうからね 

 教室に着くと教室掃除がまだ先生にビシバシしごかれていた 僕たちは教室の陰に隠れて終わるのを待っていた 教室に入るとやらされる可能性が高かったから 


 帰りの会 下校中はスマホをしながら歩くなよ!と 別の学校でそれで人身事故(車かもしれないし電車かもしれない)が起きたから 教育委員会から連絡が入ったようだ 気をつけてまた明日全員が笑顔で居れる教室にしましょう という一言で 帰りの会は終わった 外は相変わらず雨が降っている

 

 翼と僕は 部室へ向かっていった 途中橋野先輩と合流していった 「おはー」が決まり文句になっている それぞれ定位置に着く 体育祭の反省会があった ここ2日 部長が休みだったので 今日やることになった  無事終了お疲れ様でしたということだった それぞれ気になったところをいって先輩が回答していった 先輩の最後の運動会だったもんね 体育祭実行委員会が撮影した写真(雑務部が映っているもの)を拡大して黒板に投影した 「このシーンは翼とけんたが手をつないでゴールに向かうところだね」 よくよく見れば二人とも幸せな笑顔をしている もしかしたらこいつ・・・ よく見ていると水川先輩が腕を組んで不満そうに見ているのが分かる なんだおまえ嫉妬しているのか

 水川先輩がシャワールームに入るところも撮られていた 「おぉわなんだこれ!」びっくりしたように声を上げる水川先輩面白い そのほかには部長が扇風機にベロだして涼んでいたり 橋野先輩がジュースを飲んでいるシーンなど のどかなシーンもあった 僕がカメラを担いで自転車をこいでいるのは そばの配達人みたいにとられていた かっこいい 僕この写真ほしいとか思った 

 結構いろんな意見を出し合った 楽しい時間が過ぎていった 外は相変わらずの雨である そういえば体育祭の日雨降らなくてよかったなーって 言う意見も出た 逆に湿度と気温が高くて 急患が多く出たのはある 

 体育祭実行員会と翼が担架で急患を運ぶ姿もよく映っていた ・・・翼!よくみてみろ 急患が琥珀だぞ そういえばその時 琥珀がばててぐったりしてたな・・・ んで翼が水をかけて再起動したと そのあとは復活して観覧席に戻ってったな 俺たちが買ったぽかりのようなものが急患にほとんど飲まれていったのは ここだけの話 全員に飲んだ分の料金でも回収したいなとか思った 

 すると突然 モニターに3階の教室が映った 誰かがボールを投げて窓を割ったみたいだ 体育祭の思い出話はここまで 先輩二人が部室から出ていった 

 そのあと1階の廊下が停電しちゃったから 見てほしいということで部長が居なくなった 部長みたいな子が後輩に来るといいねとか 二人で話あった 

 少しした後 先輩が全員戻ってきた 皆さん怪我が無くて大丈夫そうだった (ちなみに雑務部の部室は一般的な教室と同じくらいの広さ その下に用具庫、または用務庫というものが存在している) また少し後に 業者が来た モニターで確認しながら そこに置いておいてくださいと言って 業者の人が画面外に消えた

 用務庫整理担当になっている僕たち(なぜか)が段ボールを見ると結構いっぱいあった 重たそうなのを翼が 軽くて僕が運べそうなのを僕が 仕分けして運んだ 中身にはごみ袋だったり チョークだったり 先生が使いそうな備品までいっぱいあった 翼の持っていた段ボールの中には 紙が入っていた 「そりゃ重いわけだ!」 翼もちょっとおもいなと思ったらしい 

 それぞれの所定の位置に運んだあと ドアを閉めて 部室に戻った 

 翼が橋野先輩に何かを聞いている 声がデカいので聞こえた 「この学校って同性愛とかどうなっているんですか?」 直球だな 少しして「え?そんなの普通にいるよ?」という答えが返ってきた まあ僕たち 前まで共学だったからね (この世界は 人間X人間の同性愛と 獣人X獣人の同性愛 そのクロスも認可されている)そういえば確かに・・・廊下でたまに見かけたりしたな・・・と そして橋野先輩が 「そういえば君たち二人って付き合っているの?」 と聞いてきた 僕と翼は「「付き合ってません! ただの幼馴染で親友です」」と声を上げた まだ付き合ってはいない のほうが正しいかな? なにやら何やら翼が耳打ちしている 「耳打ちはよくねえぞ!」とヤジを投げる 

 少しして翼が振り返って スマホをいじり始める 何を聞いていたのかは聞かないことにした その方が幸せで居られるかもしれない 

 「直哉?! 連絡箱見てきてくれない? あと翼とけんた連れて場所教えて」 と稲野部長が言った ついでに鍵も投げられる 「はーい」 と水川先輩が反応して 僕と翼が部室を出発した 

 連絡箱 部活動に関する連絡や(おもに学校職員室側から発行されるもの)単純に生徒からの要望があったりしたときはこの箱に書かれてある 要は目安箱である それは職員室の教室に物を配布する場所の隣に置いてある 「この鍵は部室にあるから忘れずに持ってきてね」と水川先輩が 中には体育祭関連の写真が入った紙袋と この学校に人間居たんだ!という単純な驚きの文章まで入っていた 「こんなこと書く奴がいるんですね」 と僕が聞いたら 「俺だってこの学校はいって2年 君しか人間見てないし 君がモニターに見えたときはとてもびっくりしたもん ちなみにこれ3人共ね」駄弁りながら部室に戻って行った

 写真は部長が預かり USBメモリーも入っていた 「先輩やっぱり犬なんじゃいですか?体色的に」と僕が言葉を漏らす 先輩が笑顔で狼ですと返事した(目が笑っていない) 少し驚いて数歩下がった 

 気が付いたら18時になっていたので お決まりの放送を今日は 橋野先輩がした そのあと 僕たちは出していた荷物をまとめて 先輩と一緒に部室を退出した


 帰りのバスに乗車し、家に帰る 部長は寮へ 水川先輩と橋野先輩は別のバスへ 僕たちは一緒のバスに乗って行った 発車前に運転手にこのバスのことを聞いたら やっぱりどこかの中古車両のようであった 前の使っていた会社が人間専用だったらしくて 座席の間隔が狭すぎて 運転席なんて新たに改装したという 座席も全部交換して リクライニングと肘かけを設置した まあ机もある それと同時に交換できる部品も交換しらから 新車を買ったほうが結局的に安かったというらしい でも中古車両を新しく改装して 使うとマニアックな人も来るし その車両目当てでこの地に来る人も増えるだろうし それで経済効果を狙うっていうことも・・・おっと発車時間だ 

 バスは部活動終わりの汗臭い人たちと 居残り勉強をしていた人たち 学校でのんびりしてた人たちを乗せて 帰路に着いた おっとこれはやばい! 高速道路に入る前に高速道路が大渋滞を起こしているということを受信した バスは安全な場所に止まり バス会社と交信をしている 「俺たち帰れるかな」とかざわめきが聞こえたが 運転手が迂回路を通ることで 結局の時間はあんまり変わらないらしい 20分程度くらい遅れるという 

 バスはのどかな田舎道を走っている 僕はうとうと寝始めた 

 目が覚めると翼が寄りかかって寝ていた 外の風景は家の近くを示した 翼を突っついて起こした 「あっつ!傘が無い!!」 翼はすっかり傘をわすれ・・・ バスに置きっぱなしであった バスから降りるときに バスの中に置きっぱなしだった傘を回収して降りた 

 傘を開いて二人はバス停に立ち止った 家は目の前である 二人はそれぞれの家に歩みを進めて帰って行った 


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