体育祭
朝6時
玄関に出てきたけんた 翼の姿を探しながら家の前で首をキョロキョロする 「つばさ――?」 居ねえな まだ家で寝てるんかな? 仕方なくバス停に向かっていこうとしたら 目をふさがれた 「ひゃっ!」ひんやりした手で抑えられた 少し暖かいかも 「だーれだ」翼しか答えないでしょ!
「今日は自転車で行こうよ その代りゆっくり走って」 「しかたねえな!」二人は弁当と色々もって出発した 「じゃあ コンビニまでレースだ!」 おい それは僕が不利じゃないか!
のんびり2列で並んでグラウンドへ直行する 途中コンビニで ぽかり見たいなものを4リットルくらい買い込んで 学校まで再出発した
僕の速度に合わせている翼 もう走ったほうが早いいんじゃないの? 「ねえ翼 自転車より走ったほうが速いんじゃないの?」思ったことがだだ漏れである
「?! 自転車こいだほうが速いっていうのがある」 日差しの熱い攻撃はすでに始まっている これはしんどい 曇り予報だったのに、、、 僕は聞いていないぞ、、、まあいっか
難とかへとへとになってる中 隣を通り過ぎたタクシーを覗くと 先輩3人が手を振っていた 「おーいチャリ族!! お先にいってるぞ――!!」 「なにリッチなことしてるんだよ!!」翼が吠える
グラウンドに到着した テントの下で吸引力の変わらない扇風機の強風を直撃している いぬ先輩と狐先輩
「稲野先輩、、、いぬだっけ、、、」 ああみれば犬だよね、、、 下を出しながら扇風機の風を浴びている
水川先輩が何かを稲野先輩に言うとベロと口をしまってこっちを見ている 水川先輩が手を振ってい居る 自転車で舞台の隣までいく かなり広いグラウンドだから、、、自転車移動が必須だ、、けど先輩達は車で来てた
「水道の元栓は開けたから 最終調整をしよう」 じわりじわり野球部やら運動部が集まってくる 顧問の先生はそれぞれ指示を出している 「まるで軍隊みたいだな、、、」先輩が正直に意見をこぼした
狐先輩と翼が そらに放水銃の試験をした 「だしますよーー」 そらには水が虹を書いて地面に降り注いでいる 先端から無数に散っていく 「この先端どんな奴だ?」 シャワーのように降りそいでいく 野球部の真上にかけていく狐先輩 抗議待ったなしだ しゃわーのようにふりそそく水は 野球部の体力を回復させたようだ!
僕はシャワールームの点検に入った
「自慰禁止」 あの、、、誰だこんなの貼った人、、、まあいっか、、、
そのほかすべてのシャワールームに貼って合った 部長に自慰禁止という張り紙を伝えると 水川先輩と稲野先輩がくすくす笑っている 「きっと野球部とかそこらへんだと思うよ」 三人で納得をした
開会式が始まる 隣のテントから 開会式の放送が始まる 校長と思われる人が話し始めた
定番の赤白対抗のようだ
一回あったことがあるだろう んでも忘れてしまった
撮影機材を回しながら グラウンドをうろうろする 「人間がいるぞ?! しかも同じ学校?! 幻想か?」 とかちらほら聞こえる 大きな機材を肩の上に乗せながら回している
しかも自転車をこぎながら ソバでも運んでいるように思えてきた 最初の競技が始まるので 僕が体育祭実行委員会に カメラを押し付けてグラウンドの端に集まった
フリスビー投げってなんだよ!! 白線に並んで 専用の(どう見ても市販品)を投げて その距離を図る競技だ どんなに腕がしょぼくても 距離換算でポイントが入るおいしいゲームだ そうだけど、、、、ひとつ問題がある 犬獣人が高確率で反応して捕まえに来るのだ
そういう種族でヒットしそうなゲームがあるから 生徒のテントの前には網が張ってある
よーいどん の合図で一斉にフリスビーを投げ始める 案の定数名が反応して 網に引っ掛かっている 結構とんだかな? と思ったら戻ってきた!!! ブーメランかよ!!! 競技場を一周して自分の目の前にポトン!って落下した みんなが大笑いしている 最初の競技から珍現象が発生したため みんなの目線の釘づけである
もうしにたい
そのあとは徒競走だった
翼くんが並んでいる 自転車でカメラを構えて 撮り始めた 100m走が始まった 応援したいけど、カメラに声が入るから!だめだった みんな無事にゴールしていた
翼にハイタッチした後は それぞれの競技まで自分の職務を全うした
借り物競争 カメラを回していると 突然翼が走ってきた 「あれ?」 そのままてを握ってゴールに1位 内容は 「知り合いと手をつないでゴールイン」 翼が僕を選んだ理由が分からなった とりあえずゴールできたのはよかった 少しした後にそれぞれみんながゴールしていった
先輩の補佐をしたり 急患に頭から水をかけて再起動させたり いろいろやった
らんち
普段先輩たちは誰と食べているんだろう 部活の集まりのところに近付いてみた
翼の翼に弁当箱をひっかけて 、、、 本人はいやそーーーな顔をしているからすぐに取った かわいい
弁当を持って部室(グラウンド派出所)に着いた 先輩たちが飲み物を飲みながら弁当を食べている 僕たちもお邪魔した まず先に僕の競技の話、 一番面白かったっていう んでも 1mも飛んでなかったから 得点にはならなかった 「そういえば、人間の学校には体育祭ってあったの?」橋野先輩が聞いてきた
「あーーー体育祭あったなあ 組体操とか、種族が統一されてないと出来なさそうなめんどくさいこととか?」ランチを食べ終わった僕たちは 昼のシャワールーム点検に入った 汗臭いっていうのが第一印象 「うん あせくさい」 そんなことをいいながら全部屋見回った後に 突然雨かなって思ったら 放水銃だった 気持ちいいくらい雨だった
「おい ご飯がぬれちまったじゃねえか!!!」だの 「鬣が台無しじゃねえかよ!」とか 抗議が到着したけど 翼の 「お前らにかまってる余裕はない!」の一言で 相手は翼パワーで弾き飛ばされた
シャワールームを視界に入れたままボーっとしていると 同じ部屋に2人入って行ったような気がした 僕も熱中症なのかな 水道から水をあびてのんびりしている
先輩達が競技なので 僕と翼がマイクの前に座っている 台本を僕が読みながら 翼が音響をいじいじしている ちなみに 外のフェンスのところにある赤黄色水色信号は何だと思ったけど 放送を喋っていないと青 聞こえにくいと黄色 聞こえると赤になった
赤信号の調子で喋り続けている 3年生対決2年生の競技が終わった後 1年生対2年生競技だった 僕は得点を記録している 「おーい おまえも対決に入れよ――!! 」
「僕が記録しないと誰が記録するんですか――」という反論した
競技が無事終了した 放水銃のお出ましである
「あーーまたぐちぐち言ってる人がいる」
競技は終盤にかかった 急患が増えたりしたけど 全員回復して戻って行った
これ医療行為になるんじゃねえ? そんなことはないか、、、
そして得点板を せいいっぱい押して一番前にやってきた はあ、、、やべえおもてえ
「けんた ばてちゃった?」 ぽかりのようなものを飲んで回復をした 重たい得点版を揚げて マイクで得点を言っていく すでに仕込みで0000にしてある
まあ1520(白) 1580(赤)なんだけどね、、、 まあ最初の失態でまけちゃったかな まあ楽しかったし
本部から 1000の位を外してください!と 日光で熱くなった板は 重たく 熱くなった物を外すのがせいいっぱいだった みんながわーわー叫んでいる
次に1のけたをとってください! 同じようにみんながわーわー言っている
そして 100の位を外してください と言われた みんながわーわー言っている
そして10の位を下げるまえに、、、 さすがに暑すぎて 水を決勝板にぶっかけて 外した
紅組の勝ち!!というぼくの放送で めちゃくちゃ盛り上がった そのあとは流れるように 放水銃を浴びながら閉会式が終わった
野球部がテントを片づけている 僕たちは音響の道具を外している みんなが帰った後に 片付けしてる先輩に シャワールームに2人で入ってくの見たんですが 幻覚ですか?ときいた 先輩が視線をそらして よくいるんだよなあって言葉をもらした 汗かいてそれで釣られたり みなさん忙しそうですね、、、
スピーカーを降ろしながら 一人でふんぬっと言いながらスピーカーをしまっていく あれ、、こんなのリュックサック型だ、、、 ぼくじゃあ背負えないなあ やべえおもたい、、よく見たら小さなキャスターがついてたので 引っ張っていくことにした
へとへとになりながら最後の片づけをしたら 手押し車が一段とパワーアップした、、、何これ 芝刈り機の芝が無いやつでしかも、荷台付き??? なにこれ
「先輩からのプレゼント」 頑張ってくれてるし! ということで 先輩三人からのプレゼントだった エンジンは灯油らしい エンジンをかけて先輩から説明を聞く 最高速度は20キロ ブレーキは左側 アクセルは右側 変速機は左手の棒を使ってね! あと クラクションは ハンドルの真ん中 前照灯はここ 曲がるときはココを押してね!
僕特製の乗り物が手に入った 「じゃあう運転お願いね!」
先輩は僕の自動車のような物に荷物を載せていく 結構乗った はて、、動くのだろう
水川先輩が言った 「動くよ 野球部の道具を積んでも動くんだから」
グラウンドをあとにする前に みんなでシャワーを浴びて帰ることにした
「ちなみに学校予算で買ったらしいぜ?」と 翼が耳打ちした
エンジンを始動させると 黒い煙を吹き出した後に白い煙をだして透明な煙を吹き出した
「おっしゃ学校に行くぞ!」 俺の合図で車は動き出す 乗り物の動きのまま 後ろから声が聞こえる
ふと気になって 後ろを振り向くと 「あら ばれちゃった?!」荷台に 稲野先輩、橋野先輩、水川先輩、翼までくっついていた
「これで便利になったな」 「先輩もこれで気兼ねなく卒業できる あでも今卒業しちゃうと部活の人員が不足しちゃうから」 僕の運転する灯油臭い煙を4人がもろに浴びてると思うと申し訳ない、、、と思たが 荷台の後ろから煙が出ているようで 4人は煙たくはなさそうだ とくに、、、
稲野先輩は臭かったらくせーーとかずっと言ってそうだったから よかったな
学校に着いた 荷物を用務庫にいれて 車は所定の位置があるらしく 駐車場に案内された ちなみに後退機能も付いているらしい ぴーっぴーっという定番の音もついていた
駐車作業が終わったあと 部員全員で集まって 学校付属のシャワー室でもう一度汗を流して解散した ちなみに自転車も載っているよ これで安心して帰れそう
僕が 自転車にまたがった後 橋野先輩が 夕食に行こうぜ! と言った 近くのファミレスまで向かい 5人 お腹いっぱいに食べて それぞれの岐路についた
お風呂に入りながら 今日のことを思っていた
楽しかったな―――
そのあとは布団に入り ぐっすり寝た ちなみに次の日は休み、、、のはずである グラウンドからはもう荷物を全部回収したし 残りは運動部がやってくれるはずだ、、、(押し付け)