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夏休み(1)

夏休みだ!!!


と言っても夏の期間が短いここの地域は 長くて1カ月くらいしかプールとか海がやっていない そういえば昨日海開きとか言ってたな


 まあ 海開きともなると・・・ 翼がはしゃぐのもわかるわけで 隣の家はバタバタ朝から大忙し? ぼくのいえは 前に履いていた水着、履けるかな?って思って出したくらいしかない もしかして・・・今年も二家族合同海バーベキューがあるんじゃないかひやひやしている 楽しみだけど→ 翼家の家族構成 両親 兄 翼 の4人家族 ぼくのいえも一緒である 親父が電話で誰かと日程調整をしている 「ねえ 隣のいえなんだから 直接会って話せばいいじゃん? パパも仕事で毎日会ってるんでしょ?」僕の一声でパパは家から出ていった 外を見ると隣の家をピンポンしている 「あ つばさ、」 パパが翼くんに押されて中に入って行った 

 1時間後 パパは家から出てきて 家に戻ってきた 1時間も何話してたんだろう 「翼からお前のことたくさん聞いたよ? アイツ楽しそうに話をしてくれたよ」 あ うん それはわかっている んで本題の合同海はいつになったの

 「明日 朝6時に海に向けて発車する」

え? なんだって? 言葉を疑った ママと翼ママがふたりで仲良く買い物に出かけて行ったのを見送り 男どもは 僕の家で明日のプランを練り始めた 

海に浮かぶものは必須 翼パパがヨット用意しようか?とか言い出した時は冷や汗をかいたけど冗談みたい 翼にいもびっくり ちなみに当の翼ちゃんは僕にくっついています かわいい 浮くものとテントはそっちの家が持ってくる 僕たちはバーベキューコンロを持っていけばいいっていうことが決まった 

みーてんぐ終わり次第 それぞれの家に分かれていった ぼくのいえは脂っこいコンロの掃除から始まる 「去年も使ったなー」 去年は何があったかな


去年は 翼のしっぽで跳ね返されたビーチボールが顔面にぶつかって 痛い目にあったこと 翼にいがクラゲに刺されたり 僕がおぼれかけたりしたことだったな いろいろ面白かったな



当日朝 僕たちは車に乗り 所定の海岸に向かっていった 真珠湾にあるパールビーチ・・・そのまんまだろ 「パールハーバー・・・」 戦闘機が飛んできて停泊中の戦艦に爆撃しそうなイメージがあるけど そんなのはないし 眺めの良い白砂(茶色)の海岸だった  海の家に行って着替えることはなく 各自テントで着替えることになった 「翼の水着、なんだろう」  水辺で足をつけていると隣に現れた 「おまたせー」 おま!!!水色の水着はアウトだよ!!! いろんな意味で!!! と思ったけど→ 水色と縞模様だからありなのか? いやなしだろう ぼくの妄想メーターが振りきれるところだったので そのまま海に走って行った 「あ! けんた待って!」 ひんやりとした海 親父が乗り物に空気を入れた 「ほらあそんできなさい!」 僕たちはすでに海に入っていたので 兄さんたちがすでに乗っていた ここでアクシデントが発生 ぼく、魚に噛まれました 「痛い! なんかに噛まれた!」 さかなこわい 少ししたあと 兄さんたちと交代でボートに乗車 海を漂う 


一通り遊んだあと 焼き肉パーティの時間だ お家から持ってきた焼き肉道具で始めていく *合成肉 みんなでお肉の取り合いをしながら お腹いっぱいになって行った *ここの世界の肉は 精肉用の豚さんとかはいなくて バイオフードから生成される合成肉を主体としている 栄養価はそれぞれの部位によって異なる

ひとしきり お肉を食べた後 昼寝がてら テントで仮眠を取った その間に親父はボートで釣りに行っていたみたいだけど・・・

水を掛け合ったり 沈め合ったり お魚を探しあったり 砂浜を走り合ったり 楽しい一日はあっという間に過ぎていった 夜ごはんもお肉 まあいわゆる遺伝子組み換えの肉だと思っていい じゅわーってやける肉のいい香りと 沈んでいく太陽 それと点灯するライト  ついでに花火もすることになっていた 

水の中に投げて花を咲かせるタイプの花火があるけど 危ないので販売されていないし 川の生態系にも悪影響を及ぼす可能性がうんぬんで 開発されたがそうそうでお蔵入りになったらしい 打ち上げ花火をして楽しんだり 手持花火を長時間露光で メッセージを書いたり 楽しいことは一通りやった そのあと夜もいいお時間なので テントと撤収作業を行った 次向かうのは旅館である

しばらく走ってついたのは まあ人が来るようなふつーーの旅館だった エントランスに入って受付を済ませると 部屋に案内された 大浴場は1階の奥 2時から4時まで清掃のため使用ができないとのこと 

部屋に入ってお風呂セットを持って部屋を出てお風呂場に向かう ・・・心を穏やかにして お風呂に突撃! がらがら はしっこで翼が座っていた あたたかそう 海に入ったから シャワーをして汚れを落とし切った そのあとお風呂にゆっくり入った 翼が近くにいるとのぼせるのが早くなりそうだから間合いを取って別の場所で のんびりした 目を閉じて心を穏やかにしていると 隣から視線があるなとおもい 目を開けるとやっぱり 翼がいた 「えへへ」 えへへじゃねえよ もうけんたのけんたが元気いっぱいになっちまうよ! まあ好奇心に押されて 目を下にすると 水の中に 翼スリットが見えた 柔らかそうな見た目してますねお兄さん やばいやばい そんな思考したら鼻血が出てしまう! それは防がないと! お風呂に気を取られていたら 結構な時間が経過し 次に気が付くと部屋で布団にもぐっていた 目を覚ますと兄さんが 「おまえ 風呂でのぼせていたんだぞ? 翼が服まで着せて連れてきてくれたんだぞ?あいつに感謝しとけよな」とか言っていた やだ恥ずかしい そのまま流れるように眠りについた


朝 顔を合わせる気力がねえな と 思いながら朝食会場に向かっていると 気配を消した翼に攻撃をされる わきの下にヒットしたくくすぐりは 「ぴゃぁ!」では済まなかった 周りの視線が痛かった 「ごめんなさい」 二人して謝った 

朝食会場では 合成肉を使った料理や それぞれの獣人が食べるものやいろんな物が有った 「なにこれ 殻付きゆでたまご?」 「これ 丸呑みする系の獣人が食べるらしいよ」と翼くんの名案を出された ご飯をためていて 気が付くと翼はソーセージをちゅるちゅるしている おまえなあ() さすがに翼パパからもお行儀悪いと注意をされていた 

たしか、翼パパと僕のパパは同級生で同期だったのを聞いたな まあいっか? 

朝食を食べ終わって お風呂に一回入った後 家に帰るために再度支度をして 長旅を終えた 次の家族イベントは 冬だな

そんな僕たちは息づく時間もなく 2週間後には部活のお泊り回が待ちわびている これもハチャメチャな展開になりそうだ 

家に帰ってきた僕は そのまま布団に寝ころび 次の日のあさまで寝通した


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