✅ 地上 3 / 再会 3
セロフィート
「 待合室は作りません。
停留所と教会の間に改札口を設置します。
改札口にセロカをタッチさせると教会の庭園へ入れます 」
マオ
「 庭園??
教会に庭園を作るのか? 」
セロフィート
「 殺風景では詰まらないでしょう?
目で見て楽しめる美しい庭園があれば、墓参前に心も弾みます。
教会では家墓を清掃する為の道具を一式借りれますし、庭園で育てた花を買い、家墓へ供える事も出来ます。
道具を一式借りる時も花を買う時もセロカを使います。
墓地へ向かい参拝を済ませてから教会へ戻ると尼僧から温泉宿で使えるお得なクーポン券を貰えます 」
マオ
「 クーポン券? 」
セロフィート
「 そうです。
有効期限は1ヵ月です。
クーポン券は温泉宿で “ ガッポリ ” する為に御客を呼び込む手段です 」
マオ
「 …………えぇっ?!
ガッポリするのかよ? 」
セロフィート
「 当然です。
≪ 弔いの村 ≫を維持する為に金銭は必要です。
温泉宿は良い収入源になります 」
マオ
「 …………収入源は必要だよな?
うん… 」
セロフィート
「 温泉宿の中には《 セロッタ・カンパニー 》《 セロッタ・ベーカリー 》《 画廊店セロッタ 》《 セロッタ食堂 》《 マッサージ店セロッタ 》《 セロッタ書店 》等の様々な店を出店させてます。
温泉に入り、宿泊する御客には浴衣とスリッパを提供します。
他人のスリッパと間違えない為に、自分だけのオリジナルスリッパを作ってもらいます 」
マオ
「 オリジナルスリッパ?? 」
セロフィート
「 そうです。
用意している色ペンを使い、スリッパをキャンバス代わりに自由に描いてもらいます 」
マオ
「 へぇ?
何か楽しそうだな 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 うん!
──温泉宿を経営するのも魔物さん達なのか? 」
セロフィート
「 〈 器人形 〉にさせます。
魔物さん達には教会で暮らしてもらいながら、墓地の管理をしてもらいます 」
マオ
「 えぇと……じゃあ、≪ 弔いの村 ≫にあるのは……、教会,墓地,温泉宿,湖,温泉だけなのか? 」
セロフィート
「 そうなります。
あく迄も死者を “ 弔う為の村 ” です。
観光地ではないですし 」
マオ
「 そだな…。
≪ 弔いの村 ≫のメインは広大な墓地だもんな 」
セロフィート
「 ふふふ。
魔物さん達が暮らし易い様に立派な教会に変えました 」
マオ
「 彼の今にも崩れそうなボロい廃墟だった教会が立派になったの? 」
セロフィート
「 はい♪
教会へ寄ってから≪ 港街 ≫へ戻るとしましょう 」
マオ
「 うん… 」
セロはオレの右手を掴むと歩き始めた。
セロとの話に夢中になっていて気付かなかったけど、何時の間にかロードさんの姿が消えていた。
何処に行ったんだろう??
──若しかして、オレと話してる最中にセロがロードさんを消した──とか?!
だけど、セロはロードさんに『 感謝してる 』って言ってた!
感謝してる相手を消したりするかよ?
………………いや、相手はセロだし。
うん、やりそうだよっ!!
マオ
「 セロ、ロードさんが居ないんだけど…。
ロードさんを消したりしてないよな? 」
セロフィート
「 失礼な事言いますね。
ロードさんは一足先に教会へ向かいました。
何もしてません。
安心しました? 」
マオ
「 うん…。
そっか、教会に居るんだな?
良かったぁ〜〜〜 」
ロードさんが無事だと分かって、取り敢えずホッとした。
──まぁ、実際に無事な姿のロードさんを此の目で確認しないと本当に安心も安堵も出来ないんだけどな!!




