──*──*──*── 穴の下
オレはロードさんに抱き付いたまま、穴の下に到着した。
ポスティルグロード
「 マオ君、着いたよ。
思ったより確りした穴だね。
──で、お目当ての…… 」
マオ
「 ロードさん、彼奴が第9形態のゾンビだよ!
魔法も効かないみたいなんだ 」
オレは1人では倒せない厄介な第9形態のゾンビを指差した。
ポスティルグロード
「 へぇ?
あれがマオ君にも倒せないゾンビかい?
見た目が面白いね 」
マオ
「 面白くないよ〜〜 」
ポスティルグロード
「 あれを倒せればいい訳か。
何れくらい耐えてくれるかな? 」
そう言ったロードさんは、第9形態のゾンビに向かって右腕を伸ばすと掌を出した。
何をするんだろう??
ロードさんの掌の前には “ 禍々しい何か ” が集まり始めていた。
マオ
「 ロードさん、彼奴には近付かない方がいいよ!
ばっちくて変な液体をピュッピッュ飛ばして来るんだ! 」
ポスティルグロード
「 ハハハッ!
近付かなくても攻撃出来るから大丈夫だよ。
……此のぐらいかな? 」
ロードさんの掌の前に集まっていた “ 禍々しい何か ” が第9形態のゾンビへ向かって飛んでいった。
“ 禍々しい何か ” は第9形態のゾンビにぶつかると、「 ボッ 」と低い音を出して消えた。
──んんんん??
消えた??
消えちゃったの??
どゆこと〜〜〜〜??
何が何だか分からないオレは、理由を聞こうと思ってロードさんを見上げた。
ロードさんは、ニヤリ──と口角を上げて笑っていた。
嫌だ、怖い!!
魔族の笑い方って、悪夢に出そうだ!
人間の姿で立ってるのに、ロードさんから邪悪な “ 何か ” が滲み出ている様に感じた。
ロードさんの故郷きょう界かいで暮くらしてる低てい級きゅう魔ま族ぞくディモムの最さい低ていLVレベルが9000とか言いってたけど……、ロードポスティルグロードさんのLVレベルは幾いくつなんだろう??
怖こわいけど、気きになる!!
1万まんは超こええてるかも??
ロードポスティルグロードさん達たちも〈 時じ空くうの亀き裂れつ 〉を通とおって≪ エルゼシア大たい陸りく ≫来きちゃったらしいから、〈 時じ空くうの亀き裂れつ 〉の悪あく影えい響きょうを少すくなからず受うけてる訳わけだよな?
何い時つかロードポスティルグロードさんとロードポスティルグロードさんの部ぶ下かの魔まマタ物ものムト達たちが正しょう気きと自じ我がを無なくして、凶きょう暴ぼう化かしたら……≪ エルゼシア大たい陸りく ≫はどうなるんだろう??
人にん間げんは人じん類るいの存そん続ぞくを懸かけて、ロードポスティルグロードさん達たちを相あい手てにして勝かち目めの無ない戦たたかいをする事ことになるのかな……。
そんな日ひは来きてほしくないけど、〈 時じ空くうの亀き裂れつ 〉が消きえない限かぎり、何い時つか来くるんだろうな……。
オレは〈 皇こう 〉になる気きはない訳わけだし……。
──って、そんな事こと考かんがえてる場ば合あいじゃないよな。
後あとでセロに聞きいてみれば良いい事ことだしな!
マオ
「 ──ロードさん、ロードさんが集あつめてた丸まるいのが消きえちゃったけどいいの? 」
ポスティルグロード
「 あぁ、アレかい?
いいんだよ。
彼あのゾンビの中なかに入はいったんだよ 」
マオ
「 ゾンビの中なか?? 」
ポスティルグロード
「 まぁ、見みてて御ご覧らん。
面おも白しろい事ことが起おこるからね 」
マオ
「 面おも白しろい事こと?
セロみたいな事こと言いうんだね… 」
ポスティルグロード
「 うん?
そうかな? 」
…………類るいは友ともを呼よぶっ言いうけど、あれって本ほん当とかも?
セロとロードポスティルグロードさんは別べつに親したしい訳わけでもなければ、友ゆう人じんでもないと思おもうけど…。
首くびを傾かしげているロードポスティルグロードさんは、今いまはもう至いたって普ふ通つうの表ひょう情じょうをしていて、邪じゃ悪あくな “ 何なにか ” は感かんじない。
ロードポスティルグロードさんから第だい9形けい態たいのゾンビへ目めを向むけたのとほぼ同どう時じに、第だい9形けい態たいのゾンビが大おおきな音おとを出だして破は裂れつした。
破は裂れつ──って言いうよりも “ 爆ばく発はつした ” の方ほうが合あってるかも知しれない。
だって、第だい9形けい態たいのゾンビは跡あと形かたもなく、木こっ端ぱ微み塵じんになったからだ。
粉こな々ごなになって飛とび散ちった第だい9形けい態たいのゾンビの破は片へんを見み付つけた。
何な故ぜかモゾモゾと動うごいてる!?