✅ オンボロ宿屋 2 / オチャメな悪戯
其と…………何故かは分からないけど、大量のGの死骸??
何で……Gの死骸が大量に──っ!!
セロフィート
「{ もっと驚いてくれると思ったのに…… }」
はぃぃい??
今、何か…とてつもなく聞き捨てならない言葉が聞こえましたけどっ!!
マオ
「 ちょっ……何だよ??
どういう意味だよ??
セロっ!! 」
セロフィート
「 宿泊室の中に転がっている此のGは死骸ではないです。
〈 テフ 〉で構成したGの抜け殻です。
〈 テフ 〉でも魂を構成する事は出来ません。
魂を入れる事は出来ませんから死骸の様に見えるのでしょう 」
マオ
「 ──なっ……何でそんな事…… 」
セロフィート
「 折角ですし、悪戯しようと思って♪
此処は悪戯を仕掛けるのに丁度良い場所ですし 」
何てこった!!
犯人は、セロかよっ!!
然も悪戯って……。
マオ
「 ──だったら早く消せよっ!! 」
セロフィート
「 そんなに怒らないでください。
ちゃんと消しますし… 」
何でそんなに名残惜しそうで悲しそうな顔するんだよっ!!
セロは古代魔法を発動するとGの抜け殻を消してくれた。
全くもうっ!!
心臓に悪い悪戯だよ!!
心臓がないから良かったけど……。
2度とこんな質の悪い悪戯はしないでほしいっ!!
セロにはキツく言わないとな!!!!
…………言っても無駄だろうけどな~~~~……。
セロだし……。
オレは「 はぁ… 」と安堵の溜め息を吐いた。
取り敢えず、牽制の意味も込めて、オレはセロを睨み付けてみた。
そんなオレを見るセロは、笑顔を浮かべている。
全く反省する気はなさそうだ!!
Gの抜け殻は1つ残らず消えはしたけど、壁や床に飛び散ってる血は消えてない。
一緒に消せよ!!
何で律儀に残してんだよ、セロ〜〜〜!!
マオ
「 セロ!
何で飛び散ってる血も一緒に消してくれないんだよ! 」
セロフィート
「 ワタシが用意したのはGの抜け殻だけです。
血は元からですし 」
マオ
「 は??
元から??
其ってどゆこと?? 」
セロフィート
「 宿紹介屋の店主から理由は聞きました。
此の宿泊室だけ借り手がなくて困っていたそうです 」
マオ
「 …………何でだよ? 」
セロフィート
「 見ての通りの有り様です。
此の宿泊室で何が行われていたか──。
想像付きません? 」
マオ
「 ………………仲間割れ…とか?? 」
セロフィート
「 ははぁ……。
マオはそう思います? 」
マオ
「 違うのか? 」
セロフィート
「 宿紹介屋の店主さんは言われました。
此の宿泊室では、とある呪術的な怪しい儀式が頻繁に行われていた──と 」
マオ
「 はぁ??
呪術的な怪しい儀式??
…………何だよ、其… 」
セロフィート
「 床に描かれた魔法陣は儀式の為に大量の血を使って描かれたものでしょう。
室内中に飛び散った血は儀式に使われたの生け贄の血でしょうね 」
マオ
「 生け贄の…… 」
セロフィート
「 天井を見て御覧なさい。
床と同様に血で魔法陣が描かれてます。
血で見えなくなってますけど、左右の壁にも魔法陣が描かれてます 」
マオ
「 マジかよ…。
床だけじゃなくて…壁にも天井にも魔法陣を描いて何の儀式してたんだよ? 」
セロフィート
「 さぁ?
其処迄はワタシにも…… 」
マオ
「 分かんないのかよ… 」
セロフィート
「 兎に角、此処は一旦ドアを閉めましょう。
マオ、閉めてくれます? 」
マオ
「 あ、うん… 」
にこり…とセロから微笑まれて、オレは宿泊室のドアを閉めた。
無駄かも知れないけど、内側からドアの鍵も掛けた。
オレがドアを閉めて鍵を掛けてるほんの僅かな間に、セロは古代魔法を発動していた。
毎度お馴染みの結界魔法だ。
セロフィート
「 ──さて、此で盗み聞きされずに話が出来ます 」
マオ
「 盗み聞き??
そんなのされてたのか?? 」
セロフィート
「 此処
内
マオ
「 そうなんだ?
其
何
セロフィート
「 魔
マオ
「 セロ、分
セロフィート
「 当
吟
マオ
「 そうなんだ? 」
まぁ、そうだとは思
マオ
「 其
セロフィート
「 時
マオ
「 はい??
時
いやいやいやいや、何
だって〈 時