✅ キャンプ地 10 / 寛ごう 6
マオ
「 …………なぁ、セロ…其の人達だってさ、オレと同じ思いなんじゃないのか?
自分と契約してくれたセンダイさん達の事が好きだから……。
だから、希望を持ちながら一途に待ち続けてるんじゃないのかな……。
オレは凄いと思う。
ちっとも滑稽なんかじゃないよ!!
尊敬するよ… 」
………………なんて言ってはみたものの、セロに膝枕をしてもらってる状態で言っても格好が付かないよな……。
せめてセロの横に座ってる状態で言いたかった!!
オレの気持ちを聞いていたセロは、何か不思議そうな表情をしている。
困ってるのかなぁ??
人形には『 恋愛感情 』が解らないのかな??
──いやいや、そんな事はないよ!
だって、現にセロとオレは相思相愛で、両想いで、夫婦の間柄なんだぞ!!
セロだって、オレの事を『 好き 』って口に出して言ってくれるし!!
『 愛しい人 』って言って、ハグぎゅっと抱きしめてくれるし、『 大人のおまじない 』だってしてくれるし、『 いいこと 』だって……する仲なんだからな!!
人形と元人間だけど、セロとオレは “ ちゃんと ” 愛し合ってるんだっ!!!!
大事な所だからな、ちゃんと強調しとかないとな!!
セロフィート
「 ………………。
{ 羨ましい… }」
マオ
「 ──へ??
セロ?
何か言ったか? 」
セロフィート
「 …………『 羨ましい 』と言いました 」
マオ
「 羨ましい??
何が『 羨ましい 』んだよ? 」
セロフィート
「( マオに其処迄慕われ、想われ、言わせるセロフィートが……とても羨ましく思います… )」
マオ
「 セロぉ??
どうしたんだよ?? 」
セロフィート
「( マオと契約したのはワタシなのに、マオはセロフィートだけを見ている…。
マオが一目惚れしたのも、マオを初めに気に入ったのもワタシではなく、セロフィート……。
後出のワタシがどんなにマオへ愛情を注いでも、マオは一途にセロフィートだけを想う…。
マオは今でもワタシではなく、セロフィートを見ている。
ワタシをセロフィートだと信じて疑わず、今迄ずっと── )」
マオ
「 ………………あ、あの〜〜〜、セロ…さん?? 」
本当にどうしちゃったんだろうな、セロは…。
急に黙りしちゃってさ…。
オレ……何か拙い事でも言っちゃったのか??
だけど、オレの髪を撫でてくれるセロの手は優しくて…(////)
セロフィート
「( マオの心はセロフィートに囚われている…。
マオの心はセロフィートのモノ…。
ワタシへ向ける事は出来ない…。
其でもワタシは君を── )」
あっ(////)
セロがオレに微笑んでくれた。
柔らかい微笑みだ。
オレにだけに向けられる、オレだけの笑顔──(////)
オレは地球で1番の果報者だよな(////)
自分達と契約をしたセンダイさん達と再会出来る時を健気に待ち続けてる──か…。
…………若しも、セロに “ 記憶の入れ替わり ” が起きたりしたら、オレはどうしたらいいんだろう??
セロと契約してるのはオレだ。
だから、セロはオレだけのセロなんだ。
だけど…、記憶が入れ替わる──って事はだぞ、オレの事を忘れてしまったりするのかな??
そしたらセロは──、過去に契約した人を選ぶのかな??
オレとじゃなくて、過去に契約した人と一緒に旅をするのかな??
オレ以外の奴が、オレのセロと仲良くイチャイチャ……。
オレはセロを横取りされる──!?
そんなの嫌だっ!!
そんなの許せない!!
そんなの耐えられないっ!!
オレは……セロを誰にも渡したくないっ!!
マオ
「 ──セロ! 」
セロフィート
「 はい?
どうしました? 」
マオ
「 セロはオレだけのセロだよな? 」
セロフィート
「 はぁ?
何を今更言いますか。
急にどうしました? 」
マオ
「 …………一寸不安になったから…確かめてみただけだよ…(////)
さっきからずっとセロが黙りしてるから! 」
セロフィート
「 マオ……。
心配しなくてもワタシはマオだけのセロフィートです。
何が起きても、其だけは変わりません 」
マオ
「 何が起きても…か?
本当か?!
若しもだよ、仮にだけど──、セロに “ 記憶の入れ替わり ” が起きたとしても、セロの1番は変わらずオレなの??
過去に契約した人に変わったりしないのか? 」
セロフィート
「 はぁ?
そんな事です? 」
マオ
「 あのなぁ!
オレにとっては『 そんな事 』じゃ、済ませれない重大な事なの!!
嘘、偽りなく答えろよ! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
マオの心配性さん♪
ワタシの中には誰でもないマオの心臓が生きてます。
仮に…ワタシの身に “ 記憶の入れ替わり ” が起きたとしても、ワタシの2番はマオです。
例え…ワタシの目の前に過去に契約した者が現れたとしても、ワタシの気持ちが揺らぐ事はないです。
過去は過去です。
作り替えられたワタシには何の関係も無い者達です。
今のワタシと彼等,彼女等には何の繋がりも無いです。
マオが心配する事も不安がる事もないです 」
マオ
「 本当に?? 」
セロフィート
「 本当です 」
セロの2番目か。
セロの1番目じゃないのは残念だな……。




