✅ キャンプ地 8 / 寛ごう 4
セロフィート
「 はい、逃げました。
管理が杜撰で好い加減だったのかも知れません 」
マオ
「 …………………… 」
セロフィート
「 動物も人類もウイルスに感染し、≪ アルカディル大陸 ≫はゾンビだらけになりました 」
マオ
「 ゾ…ゾンビ…… 」
オレは思わず結界魔法陣の下に目を向けてしまった。
今、態々下を見なくても良かったよな……。
マオ
「 ……ウイルスに感染して、人間も動物もゾンビに… 」
想像したくない光景だよな…。
ゾンビまみれの大陸なんかに行きたくないっ!!
マオ
「 ゾンビになってない人間は居なかったのか? 」
セロフィート
「 さぁ…?
其処迄は分かりません。
先代が≪ アルカディル大陸 ≫を旅している間、無事な人間は見当たらなかった様ですけど?
先代が会えなかっただけで何処かに隠れ潜んで生き残って居たかも知れませんね。
先代には知った事ではなかったのでしょう 」
マオ
「 センダイさんにとって、≪ アルカディル大陸 ≫で起こった事は他人事だったんだな… 」
セロフィート
「 其の通りです。
移動する度、ゾンビに追われ,襲われで、相手をするのに飽きたのかも知れません。
ウンザリしていた様ですし。
古代魔法を地上で放って掃除するより、海底へ沈めてしまった方が手っ取り早いです。
決めた先代の行動は早かったです。
書物好きだった先代は、沈ませる前に≪ アルカディル大陸 ≫に現存していた総ての書物を回収しました。
書物は《 創造主の館 》の中にある大陸図書室に保管されてます 」
マオ
「 大陸図書室ぅ〜??
初めて聞く名前なんですけど… 」
セロフィート
「 初めて言いましたし。
大陸図書室には多くのドアがあります。
ドアにはドアプレートが付いていて大陸の名前が書かれてます。
勿論、≪ エルゼシア大陸 ≫のドアもあります 」
マオ
「 へぇ……。
じゃあ、大陸図書室にあるドアを開ければ、色んな大陸の本が読み放題なんだな 」
セロフィート
「 そうです。
文字を読めなければ意味ないですけど 」
マオ
「 だよな……。
えぇと──、其で…書物を回収したセンダイさんは、≪ アルカディル大陸 ≫を海底に沈めちゃった訳か?
無事な人間や動物が未だ居たかも知れないのに、確認もしないで、お構いなしに? 」
セロフィート
「 そうです。
人形とはそう言う物です。
人間の都合等は考えませんし、合わせもしません。
自由気儘です。
──ふむ?
どうやら人間以外の感染していない生物は保護していた様です。
保護した種族の数も無事な生物の数も少なかったみたいですけど… 」
マオ
「 人間には冷たいんだな… 」
セロフィート
「 諸悪の根源が人間でしたし。
致し方ないです 」
マオ
「 身も蓋もない事言うよなぁ…… 」
……でも…確かに其の通りだよな…。
一部の人間の所為で、無関係な動物が犠牲になって……、本来なら受けなくてもいい筈の被害を受けてる訳だし……。
人間に非があるのは誰にも変えられない事実な訳で……。
抑さ…人間が…生物兵器なんて物騒なの作らなければ……。
科学技術になんて目を向けて文明を発展させなければ……≪ アルカディル大陸 ≫は沈まずに済んだんだよな……。
マオ
「 …………なぁ、セロ…。
人間が科学技術に目を向けて、文明を発展なんてさせなければ…良かったのかな? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
其はどうでしょう?
ゾンビ騒動は切っ掛けに過ぎません 」
マオ
「 え?
ゾンビが切っ掛け??
科学技術で文明が発展したのは問題ないのかよ?? 」
セロフィート
「 行き過ぎない文明発展なら問題ないです。
≪ アルカディル大陸 ≫の文明発展は行き過ぎました。
稀に発展し過ぎた文明は大陸だけでなく、地球をも滅ぼし兼ねません」
マオ
「 …………じゃあ、さ……センダイさんはゾンビ化の脅威から地球を守る為に≪ アルカディル大陸 ≫を沈めたのか? 」
セロフィート
「 そういう角度でも見れますね 」
マオ
「 ぅん??
違うのか?
地球を守る為にしたんじゃないのか? 」
セロフィート
「 大陸には結界が張られてます 」




