………………ゾンビになった人間は助ける事が出来ないなんて、そんなの悲し過ぎる!!
本当に助けられないのか?
人間に戻せないのか??
何か方法はないのかよ!!
首を斬り落とすしかないなんて……そんなの人殺しと同じじゃないか!
…………いや、オレが言う事じゃないけど。
オレだって…事情は有れど何人も殺してる訳だしな…。
今更なのか??
マオ
「{ ──セロ、ゾンビになった人間は殺すしかないのか? }」
セロフィート
「{ くどいです。
マオは被害者を増やしたいです?
此のままゾンビが増殖し続け、他の≪ 村落 ≫≪ 町 ≫≪ 街 ≫を目指して≪ 廃村 ≫から出て行ったらどうするつもりです?
今は未だ≪ 廃村 ≫から出てません。
今の内に此処こ村そんでゾンビを根ね絶だやしにしてしまわねば、大たい変へんな事ことになります。
嫌いやがっている場ば合あいではないです }」
マオ
「{ ………………うん… }」
セロフィート
「{ 大おお勢ぜいの人にん間げんを被ひゾ害がいン者しゃビにさせない為ために、ゾンビを始し末まつするのは必ひつ要ような事ことです }」
マオ
「{ …………うん… }」
セロフィート
「{ ワタシは目もく撃げき証しょう言げんのあった剣けん騎き士しを探さがします。
マオは、ひたすらゾンビを倒たおしてください }」
マオ
「{ オレ?!
1人りでか?? }」
セロフィート
「{ そうです。
ゾンビが≪ 廃はい村そん ≫から出でない様ように結けっ界かいを張はります。
マオは≪ 廃はい村そん ≫の中なかに居いるゾンビを根ね絶だやしにしてください。
必かならずです。
良よいです? }」
マオ
「{ …………分わかったよ… }」
セロフィート
「{ 宜よろしい。
マオもワタシもゾンビに噛かまれてもゾンビ化かしません。
安あん心しんしてゾンビの群むれの中なかに突つっ込こんでください }」
マオ
「{ 突つっ込こむ?? }」
セロフィート
「{ そうです。
1人りで突とつ撃げきしてください }」
マオ
「{ 酷ひどいっ!!
オレだけにゾンビを押おし付つけるなんてあんまりだよ!! }」
セロフィート
「{ 何なにを言いいます。
マオには剣けん騎き士しを見み極きわめる事ことは出で来きません。
第だい一いち、マオでは魔ま剣けんに太た刀ち打うち出で来きません }」
マオ
「{ ………… }」
セロフィート
「{ 二ふた手てに分わかれる必ひつ要ようがあります。
マオはゾンビ、ワタシは魔ま剣けんと剣けん騎き士しです }」
マオ
「{ ………………セロ… }」
セロフィート
「{ 行いってらっしゃい }」
セロはオレに眩まぶしい程ほどの笑え顔がおスマイルを向むけた。
背せ中なかを押おされたオレは、教きょう会かいの裏うらから追おい出だされる形かたちになった。