──*──*──*── 教会の裏
教会の裏へ引っ張られたオレは、セロの顔を見上げた。
マオ
「 ──セロ!?
何で隠れるんだ? 」
セロフィート
「{ ──あれは歩く屍体です }」
マオ
「 はぁ?
歩く屍体って何だよ?? 」
セロフィート
「{ ──静かに。
マオ、声を潜めてください。
歩く屍体は音に敏感です。
音に反応して近付いて来ます }」
マオ
「{ セロはあれ屍し体たいを知しってるのか? }」
セロフィート
「{ 歴れき代だいの先せん代だいセロフィート達たちの記き憶おくで見みた事ことはあります。
倒たおし方かたは判わかります }」
マオ
「{ た…倒たおせるのか?? }」
セロフィート
「{ 勿もち論ろんです。
歩あるくウォーキング屍体しかばねデッドは別べつ名めいをゾンビ徘徊する屍体とも呼よばれます。
“ ウォーキングデッド ” は長ながいですし、今いまは “ ゾンビ ” と呼よぶ事ことにしましょう }」
マオ
「{ ゾンビ…… }」
セロフィート
「{ ゾンビは音おとに敏びん感かんです。
音おとを頼たよりに徘はい徊かいします。
音おとがすると近ちか寄よって来きます。
ゾンビの御ご馳ち走そうは脳のうミソです。
ゾンビは脳のうミソを食たべる為ために生せい物ぶつを襲おそいます。
ゾンビに襲おそわれ、噛かまれた生せい物ぶつはゾンビと化かします。
ゾンビ化かしたゾンビは、新あらたに生せい物ぶつを襲おそい、仲なか間まを増ふやします }」
マオ
「{ ゾンビって怖こわいっ!!
そんなのが何なんで墓ぼ地ちに居いるんだよ!! }」
セロフィート
「{ ワタシにも分わかりません。
ワタシの知しるゾンビは、人じん為い的てきに作つくられたウイルス感かん染せんに依よって生せい物ぶつがゾンビ化かしたものです。
此この時じ代だいに人じん為い的てきなウイルス感かん染せんは有あり得えません。
自し然ぜん的てきにゾンビ化かするウイルスに感かん染かんする可か能のう性せいは無ないですし… }」
マオ
「{ 人じん為い的てき??
自し然ぜん的てき??
ウイルス感かん染せんって何なんだよ?? }」
セロフィート
「{ 気きの遠とおくなる程ほど遥はるか昔むかしの記き憶おくです。
ウイルス感かん染せんに依より、人じん類るいは衰すい退たいし、絶ぜつ滅めつの危き機きに追おい込こまれました。
生いき残のこった人じん類るいは協きょう力りょくし合あい,助たすけ合あう者もの達たちが居いれば、人じん類るん同どう士しで醜みにくい争あらそいを始はじめる者もの達たちも現あらわれました。
ゾンビは増ぞう殖しょくし続つづけ、生いき残のった人じん類るいもウイルスの空くう気き感かん染せんに依よってゾンビ化かし、人じん類るいは滅ほろんでしまいました。
ウイルス感かん染せんではないだけ救すくいがあります }」
マオ
「{ ………………ウイルス感かん染せんって怖こわい!!
セロ、どうしたらゾンビを倒たおせるんだよ?
方ほう法ほうはあるんだよな? }」
セロフィート
「{ 簡かん単たんな事ことです。
ゾンビを倒たすには、胴どう体たいから首くびを斬きり落おとせば良よいです }」
マオ
「{ はっ??
首くびを斬きり落おとす??
其それをしたらゾンビは動うごかなくなるのか? }」
セロフィート
「{ そうです。
首くびを斬きり落おとしてしまえば、ゾンビは動うごかなくなりますし、生せい物ぶつを襲おそえなくなります }」
マオ
「{ セロ……、ゾンビ化かした人にん間げんを元もとに戻もどす事ことは出で来きないのか? }」
セロフィート
「{ ゾンビ化かした原げん因いんが判わかない以い上じょう無ム理リです }」
マオ
「{ 原げん因いんが判わかれば助たすけれるのか?? }」
セロフィート
「{ 絶ぜっ対たいとは言いえません。
ウイルスには抗こう体たいとなるワクチンを作つくる必ひつ要ようがありますし… }」
マオ
「{ 助たすけられないのか? }」
セロフィート
「{ 人にん間げんに戻もどすのは諦あきらめた方ほうが良よいです。
ゾンビ化かしてから生せい物ぶつや脳のうミソを食たべてしまうと凶きょう暴ぼう化かします。
人にん間げんには戻もどれません }」
マオ
「{ そんな……。
ゾンビは殺ころすしかないのかよ…。
そんなの…あんまりだ… }」
◎ 「 バイオハザードⅡ 」がテレビで放送されていたので、見ていました。
キョンシー,バタリアンの方が好きなんですけど、ゾンビにしました。
◎ ゾンビが脳ミソを食べるのは、バタリアン設定です。
桃を脳ミソに見立てて撮影されていたみたいですね。
其が判ってからホッとして怖がらず見れるようになりました。
◎ ウイルス感染は「 ウォーキングデッド 」「 バイオハザード 」設定??