✅ 墓地 / 遭遇
──*──*──*── 墓地
隠し通路から出ると、一面に墓地が広がっている。
オレの手を離したセロは、隠し通路の扉を閉めてしまった。
何で閉めちゃうんだよ!?
マオ
「 セロ、何で扉── 」
セロフィート
「 おや?
誰か来ましたね。
お墓参りです? 」
マオ
「 はぁ?
こんな朝っぱらから墓参りに来る人なんか居るのかよ? 」
セロフィート
「 折角ですし、聞いてみてはどうです? 」
マオ
「 聞くって…… 」
セロフィート
「 ほら、来ました。
挨拶くらいしましょう 」
マオ
「 ……分かったよ… 」
セロに言われたオレは、近付いて来る人に挨拶する事にした。
マオ
「 御早う御座います!
お墓参りですか? 」
声を掛けたけど、返事が返って来ない。
無視かよ!?
人が挨拶したのに無視するとか有り得ないだろ!!
朝っぱらから失礼だ!!
オレは挨拶したのに無視してくれちゃった人に文句を言ってやろうと思った!!
マオ
「 ──オイ!
人が挨拶してんのに無視するってどういう────ぃい゛い゛っ?! 」
オレが声を掛けた相手は、人間──の姿をした何かだった。
何て言えばいいんだろう??
朽ち果ててる人間??
マオ
「 ………………セ、セロ……此の人…… 」
セロフィート
「{ マオ、此方へ── }」
オレはセロに右手を引っ張られたまま、教会の裏へ連れ込まれた。




