セロと離れて生きるなんて嫌だし、そんな事はしたくないんだ。
≪ エルゼシア大陸 ≫の陸民を助ける為に、自分の人生を捧げて犠牲になるなんて、オレは嫌いやだっ!!
〈 皇コウ 〉になってしまったら…オレは≪ エルゼシア大たい陸りく ≫から出でられなくなってしまう……。
≪ エルゼシア大たい陸りく ≫で生いきとし生いける総すべて生せい物ぶつの安あん寧ねいを願ねがって、〈 皇コウ 〉は毎まい日にち〈 大陸神エルゼシア様久遠実成の方便身 〉へ祈いのりを捧ささげる存そん在ざい──〈 法ほう皇おう 〉として生いき続つづける事ことになるんだ……。
………… “ 拒こばむ事こと ” も “ 逃にげる事こと ” も出で来きないし、許ゆるされなくて……。
もしかしたら “ 出しゅっ張ちょう ”っていうのは、〈 皇コウ 〉にとっての息いき抜ぬきになってるんじゃないかな──って最さい近きんは考かんがえる様ようになってる。
〈 鍵カギの子こ 〉には会あえたけど、〈 鍵カギ 〉は未まだ見みてない。
≪ 救きゅう世せいの地ち ≫だって見みてない!
オレは未まだ未まだ〈 皇コウ 〉にはなりたくない!!
だから、オレは良よい子こちゃんにはならないんだ!!
≪ エルゼシア大たい陸りく ≫の陸りん民みんよりも、セロを選えらぶオレこそが、 “ 人じん類るいの敵てき ” だ……。
其そだけオレはセロに狂くるってしまってるんだろうな……。
セロフィート
「 ──マオ、君きみが行いきたがっていた≪ 港みなと街まち ≫へ着つきましたね 」
マオ
「 う、うん。
──だな!
≪ 港みなと街まち ≫なんて久ひさし振ぶりだよな〜〜〜。
セロ、早はやく宿やど屋やに行いこう!
御ご飯はんの美お味ししい宿やど屋やを探さがそう! 」
セロフィート
「 はいはい。
──マオ、呉くれ々ぐれも考かんがえ事ごとをしながら歩あるかないでください 」
マオ
「 分わかってるよ!
宿やど屋やを決きめてチェックインしたらさ、昼ひる食げランチにしような!
新しん鮮せんな海かい鮮せん料りょう理りを腹はら一いっ杯ぱい食たべるんだ!! 」
セロフィート
「 はいはい。
ふふふ…。
楽たのしみですね、マオ 」
マオ
「 うん!
そうと決きまれば、張はり切きって宿やど屋や探さがしだ!! 」