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1話 一目惚れ

まだ肌寒い日の電車を待つホーム。僕は逡巡する。

春。新しい出会いだとか別れの季節だとか言われているけれど、僕は純粋にこの季節が好きだ。

君と出会った季節だからというのもあるけれど、暖かな日差しと突き抜けるような寒さがなぜか心地よかった。


僕は今だに君との出会いが昨日体験したかのように思い出せる。


初めて、一目惚れをした。

その時の僕は高校生だったが同級生の女の子には特別興味を示していなかった。

たった一瞬だけすれ違った女性を。たった一瞬目が合った女性を僕は好きになってしまった。



君と過ごした1年間を忘れぬよう、記憶に留めておくために、僕は書き残す。

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