ヒゲ
眉を毛抜きで抜くと、超痛いですよね。
痛い思いをする度に、昔の人は大変だったんだよなぁと、思い我慢する訳で。
例えば、戦国時代の武士のちょんまげの月代部分。
髪のない部分ですが、これは剃刀が普及するまで、木の毛抜きで抜いていたそうです。
もうこれは、とんでもない苦行ですよね。
いや、ストレスで寿命縮むぞと。
昔の人は、とんでもなかったんだなーと思う今日この頃。
毛で痛いと言えば、明治に導入されたバリカンも出てきます。
バリカンの歯が髪を噛んでしまうと、それはもうとんでもなく痛かったそうで、ザンギリ頭どころじゃなく、子供たちは、髪を切ろうとする母親から逃げ回っていたそうです。
バリカンで髪を刈るためバツンバツンと音をさせるたびに、毛を引き込んで、抜けるかと思うくらい痛かったと、どこかの作品で読んだ覚えがあるのですが、今調べると時々痛いという表現が多いので、あれは私の気のせいだったでしょうか。
文明開化の音は痛かった。
良かった、現代に生まれて。
この拍子に、剃刀とヒゲについても調べてみました。
毛抜きの苦行を回避するために、剃刀ってどの時代に登場したんだよ、からのヒゲですね。
剃刀は随分昔からあったようで、ローマ時代に人々がヒゲを剃るようになったのは、奴隷と市民の区別のためという物を見つけました。
※剃刀が日本に入って来たのが戦国末期、毛抜きからの解放だ!
皆さんヒゲを剃らないとならなかったんですね。
確かにヒゲの有無は、浮浪者との区別としては有効かもしれません。
その流れで、ローマではムダ毛処理が流行ったそうで、公衆浴場はムダ毛処理のうめき声でうるさかったようです。
古代エジプトでは、支配層は体毛ツルッツルだったそうです。
今も昔も変わらないね、人類。
一方で、ヒゲな格好良いという時代もありました。
日本でも、戦国時代から江戸時代に一度大流行しますが、害と捉えた江戸幕府が大髭禁止令を出して、ヒゲ文化を途絶えさせます。
やっぱり治安的に問題があったのかな?
現代にも残る頭髪の規則と似たような所がありますよね。
浮浪者やそこら辺の不良や外部者と、関係者を簡単に区別するために、ローマ時代からやってて、昔はそれはヒゲの規制だったなんて聞かされませんけれど。
国家の規制による髪型やヒゲの歴史は意外と深いんだなぁと思いました。