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茜色で描く未来  作者: みやしろましろ
茜&緋那 新生活はハツラツに!
56/68

56話 気が進まない…

お久しぶりしてました。



やっと夏場に差し掛かるこの頃…

わたしも少し落ち着ける…訳もないのですがだいぶお待たせしてしまってますし少しずつですけどストックを放出していきたいと思います。



今後とも茜色とみやしろちゃんをよろしくお願いいたします。



『あーちゃん?起きなさーい?もう朝よー?』



朝の宮代家に雪ねぇのそんな声が響いた。



うう…今日は起きたくないなぁ…

この身体になってから初めて学校に行くのが憂鬱だよぉ…



「あーちゃん?そんな見事に布団にくるまってたら剥いじゃうわよぉ?」



「もうちょっと寝る……うん…」


眠たい目を擦りながら布団にしがみついてわたしはそう言う。



「もー!!言うこと聞かないとこうだからねぇ〜!?」



そう言って雪ねぇはわたしがくるまる布団に向かって突っ込んできた。



「えーい!!」



…突っ込んできたと思っていたら次の一瞬には布団からパジャマ(替わりのパーカー)まですべて剥がされてしまった。



「きゃぁっっーー!!!

ど、どうしてパジャマまで脱がすのさぁ!!」



わたしは顔を真っ赤にしてシーツで身体を隠しながらそう言った。



「うーん。趣味?」



「この、ドヘンタイ!!出てって!!」


バサッ!



そう言って雪ねぇに枕を投げて部屋から退散してもらった。



「はぁ、はぁ、ほんと油断も隙もないよ…

全くどうやって侵入してきてるんだろ…」



そう言って雪ねぇを追い出した後に急いでかけた内鍵を見つめる。



「外からも開けられる鍵にしたのがよくなかったかなぁ…」



そんな事をボヤきつつもキャミを着て制服に着替えて仕方なく学校へ行く準備を始めた。



机の上の時計で時間を確認すると時間はまだ7時15分…


まだなんとかなる…

まあ、なんとかならないならそれはそれでいいかと思ってしまうけど…


きっと雪ねぇがギリギリにならないように起こしに来てくれたんだろう…



このままウダウダしててもきっと雪ねぇがまた襲いに来るだけだからさっと制服に着替えて鏡を見て髪の毛をいつものようにサイドで1つにまとめる。


この綺麗な髪の毛も少し長くなって来たような気がするけどこれくらいならまだ気にしなくていいと思いたい…



「おっと。忘れてた。」


付け加えるようにわたしは結った髪に大和と和希からもらったシュシュをつけて最近届いたわたしとあかちゃんを見分ける用のブレスレットを着ける。



「はぁ…行きたくない…」


そうまた愚痴を溢しながらジャージと体操服の入った袋を手に持って渋々部屋から出ることにした。




「もー。あーちゃんそんなにスポーツテストが嫌ぁ?」



荷物も全て持って学校にすぐ行ける準備を整えてからリビングに降りると朝ご飯を先に食べ始めていた雪ねぇがそんな風に聞いて来る。




「うーん…やっぱりまだまだ身体には慣れてないしあんまりやりたくないなぁって…

あ、わたしもシリアルでいいよ。」



わたしは冷蔵庫から牛乳を取り出しながらボヤきつつシリアルを棚に戻そうとする雪ねぇにそう声をかけた。



「だからこそスポーツテストとかして今の自分の状況を知っておくのも大事だと思うのよね。」



雪ねぇはそう言いながら自分の使った食器とシリアルを片付け始めた。



「それはわかってるんだけどぉ…ぶふっ…」



「素敵な女の子はそんなにウダウダ言わないのよ?

学校行事なんだから前向きにやればいいのよ。」



いつの間にかわたしの背後に回り込んだ雪ねぇはいきなりわたしのほっぺたを両手をパーにして挟みながらそう言った。



「ふーふぁかっへふほー。はやふははしへよー」

(うー。わかってるよぉ〜。早く離してよ〜)



雪ねぇにほっぺたを挟まれたままそう雪ねぇに言った。


ちゃんと言えてたかは別だけど言った。



「はいはい。じゃあ私先に行くからちゃんと遅刻しないで学校来るのよ?」



「はぁーい。」



雪ねぇがそう言ってカバンを持ってリビングを出て行くのでわたしも軽く答えてご飯を食べる手を早めることにした。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




「はぁ…はぁ…間に合ったぁ。」



「茜珍しいじゃ〜ん。こんなギリギリなんて」



「そうよね。何かあったの?」



ギリギリの時間に教室について席に着こうとするとわたしの席に座ってた奏とその前の席の紀穂が心配そうにそう言って来た。



「はぁ…はぁ…ちょっとねぼすけしちゃった。」



「いつもなら私達がラジオ行くの見送ってくれるくらいなのにラジオ終わっても来ないから心配しちゃったわよ。」



わたしが答えると紀穂がまるで誰かに説明するかの様にそう言ってくれた。


月曜は二人ともラジオだから一緒の時間に登校しようとすると否が応でも早い時間になってしまう。


最近はそれにも慣れつつあるから今日はいつものわたしからしたら大幅に遅刻したみたいになってしまってる。


「あはは。そっか…心配かけてごめんね?」



「はーい。じゃあホームルーム始めますよー。

みんな席についてー?」



わたしが二人にそう謝った瞬間さっちゃんが入って来てそう言うから会話が途切れちゃった。



「んじゃあたし席戻るね〜。」



そう言って奏は自分の席に戻って行った。



「じゃあホームルーム始めまーす。

えーと、今日は5.6限に2年生全員でスポーツテストを行います。ジャージみんな持ってきてますね?

もし忘れてしまったとかあれば早めに言ってくださいね。保健室に借りに行ってもらいますので。」



みんなが席に着いたところでさっちゃんはそんな話題からホームルームを始めた。



「はぁ…」



「そんなに茜スポーツテスト嫌ぁ?」


さっちゃんの話題にわたしがため息をつくと紀穂はホームルーム中にも関わらず軽く後ろを振り向いてそんな事を言ってきた。


「うう…うん…だってリハビリ終わりでまだまだな身体をテストするなんて億劫だよ…

わたしスポーツとか全然やってこなかった訳だし…」



「そんなに心配しなくてもいいんじゃない?

かるーく流しちゃえばいいんだよ。

それよりも問題は学年全体って事じゃないの?」



「そうですねー。それよりも問題がありますよ?

ねぇ、矢沢さん?」


パスッ…


そう言っていつの間にかやってきたさっちゃんは紀穂の頭を軽く出席簿で叩いた。



「は、はい。」


激おこさっちゃんの顔を見て紀穂は引き攣った顔をして視線を前に固定した。



「さっき矢沢さんが言った通り学年全体でやるからには多少不都合は起こると思います。

それに茜ちゃんなんてまだまだ退院したばかりで色々不都合も出てくるでしょうからみんなで支えてあげてください。」



「「「はーい。」」」



そんなさっちゃんの話にクラス全員で応えるあたりこのクラスの団結力の高さと異常性を痛感した。



わたしがお姫様扱いされたりさっちゃんの問いかけにはみんなで応えたりうちのクラスはみんなアホの子なのかもしれない…



「じゃあ今日も頑張りましょう。」


「きりーつ。気をつけー。礼」


そんなさっちゃんの締めの言葉にクラス委員の菊池くんがそう声をかけた。



「「ありがとうございましたー。」」



ちゃんとぴったり合わせた挨拶とかを聞けば団結力のあるいいクラスの様に見えるんだけどなぁ。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




「あかねー。いつまで憎らしげに時間割とにらめっこしてるのよ〜。早く観念して体育館行くよー?」



「そうだよ〜。早く行かないと上手に回れなくなっちゃうよ〜?」



お昼を食べ終わって早めに着替えにきたわたし達だけどやっぱり憂鬱で仕方ない。


ジャージに着替えたわたしは壁に掛けてあった憎っくき特別時間割を睨む事で現実逃避をするしかなかった。



「ぐぬぬ…なんでこんなぶち抜きでやるんだよぉ。

体育の時間にちょびちょびやればいいのに…」



「ほら〜。行くよー?」



紀穂の呆れ声が聞こえたと思ったら紀穂と奏に手を引かれて着替え用の特別教室から連れ出されてしまっていた。



「いやぁーーー!!」



さながら駄々をこねる小学生の様に廊下を引っ張られて歩くわたしはさぞかし滑稽だっただろうな…



「やっぱり早く来て正解だったね。」


体育館に着いて真っ先に紀穂がそう言った。



まだ予鈴も鳴ってない時間なのにウチの学校の自慢の馬鹿デカイ体育館ではもうポロポロとスポーツテストの計測が始まっていた。



「何から行く〜?」


そんな体育館の様子を見てはしゃいだ様子で奏はそう言った。


「注目浴びそうなのは早めにやっちゃいたいなぁ。」



もうここまで来たら観念するしかないわたしはなるべく注目を集めたり人が群がったりするやつを早めにやってしまおうという気になった。



「茜なら何やっても注目浴びそうだけどね。」


「言えてるね。」


紀穂も奏もそんな事を言ってくるし…

もう憂鬱でしかないよ…



「はぁ、そうならない事を願いたいよ…」



わたしがそんな風にため息をこぼしているとポロポロと人が集まりだしたから早めにやっちゃわないと…


「とりあえずこれから行く?」



奏がそう言って指差したのは反復横跳びだった。



「うーん。そうだね。シャトルランとかは先にやったら疲れそうだもんね。」



そう紀穂も賛成したから最初の種目は反復横跳びに決まった。



とりあえずまだ誰も並んでない状態だったから3人並んでやる事が出来る。



「3人並んでちゃカウントできないって。」


人が全然いないのをいいことに3人してラインの上に立ってから冷静になった紀穂がそう突っ込んだ。


「あー。そっか。どうする?交代で3人回る?」



「俺たちが測ってやろうか?」


奏のそんな提案を遮る様に聞き慣れた声が聞こえた。



「あ、日向達じゃん。測ってくれるの〜?」


「えっ!?ちょっ!いいって!」



わたし達に声をかけてくれた日向達にわたしがそう言うと紀穂が物凄いスピードでわたしを押しのけて拒否ってきた。



「そんなに拒否らなくてもいいのに。」


「あんたなんて眼中にないから大丈夫よ。」


しょぼくれた様子で日向が言うといつもの様子に戻った紀穂が日向に毒を吐いた。



「まあ、そこまでいやだったら別にいいんだけど」



「いやっ…そう言うわけじゃないんだよ?だださぁ…」



そんな紀穂の様子を見て大和が悲しそうに言うと今度は紀穂が慌てた様子で言い訳にならない言い訳をした。



「紀穂はやってるところとか見られるの恥ずかしいだけだよね〜。」


奏がそう茶々を入れると紀穂は恥ずかしそうにもじもじし始めてしまった。



「じゃあ紀穂は大和に任せるとして…

わたし達は先に始めちゃおっか。」



紀穂と大和のなんだか甘い空気に少し嫌気がさしたのでわたしはそう言って準備を始める事にした。



「じゃあ、日向くんは茜に譲ってあげるね?

よろしくぅ!和希くん!」



「うん。よろしく〜」



「「わたし達(俺達)までセット扱いしないでよ(すんなよ)!」」


奏ぇ…わたしの空気を読んでくれたのはいいけどそれはないよぉ〜。



「はいはい。じゃあ、スタートするよー?」


わたし達のツッコミも軽くスルーして奏はそう言ってタイマーの前に立つ。



「じゃあ、俺達男子から行くか。

ほら、大和。行くぞー。」



「早くやらないと混んできちゃうもんねー。」



そう言って日向と和希が大和を引き摺ってスタートラインに立たせる。



「ほら、紀穂。大和の用紙。」



「う、うん。」



ここまできたら観念したのか紀穂は真っ赤な顔のままわたしが渡した紙を受け取った。



「それじゃー行くよー!!」


ビー!!


奏が合図をするとスタートのブザーが鳴って日向達は一斉に反復横跳びを始めた。




うわぁ…なんかこんな間近で見るとすごい大迫力だ…

昔はこんなこと思わなかったのになぁ。



おっ!日向大和といい勝負してるじゃん!

頑張れ!!



ビーッ!!



あー。惜しい。大和にちょっと及ばず負けちゃった。



「うひー。やっぱ大和早ぇわ…はぁ…はぁ…」



「はい。お疲れ様。大和。」


さっきまで顔を真っ赤にしていた紀穂もしれっとした様子で大和に記録用紙を渡している…



「あかねー?おーい。何回だった?…」



「はっ!…えーとねー…大和より2回くらい少なかった…かな?…」



そう日向に聞かれて初めて回数を数えてないことに気付いた。



「はー。そんなこったろうと思ったよ。

だってお前ぽけーっと観てるんだもん。」



「ごっ、ごめんっ…」



「はー。大丈夫だよ。大和に回数聞いて数書いておくから。ほら、早く準備しろよ。」



そう日向がぶっきらぼうに言うからとりあえずわたしもラインに立って準備する事にした。



ごめんね。日向。



「じゃあ行くぞー。」


ビーッ!!



大和が合図をだすとスタートのブザーが鳴った。



「あっ…」



ちゃんと構えてたにもかかわらず出遅れてしまった。


気がついたら紀穂も奏もスタートしていたのを見てびっくりした。



はぁ…はぁ…

それにしても…


二人とも早いし…それに…

揺れてる…



それに比べてわたしは…



う、うん…気にしないでおこう…

わたしだってまだまだ成長中だもん…



それにしても紀穂はなんだか少し恥ずかしそうになるべく揺れないようにしてるのが後ろから見ててもわかる…


奏はいつも通り何も気にせず全力みたいでめっちゃ集中してるのがわかる…



それに比べてわたしは…はぁ…はぁ…


バテバテだし今にもコケそうになりながらだしなんだからとってもカッコ悪くなってそう…



ビーッ!!


はぁ…やっと終わった…


終了のブザーを聞いたわたしは疲れたのと終わった安心感からかその場にへたり込んでしまった。



「はぁ…疲れた…」



「ちょっと!茜大丈夫!?」


わたしがへたり込んだままため息をついてそう呟くと紀穂が驚いたようなすごく心配したようなまるで悲鳴みたいな声を出しながら駆け寄ってきた。


「あー…うん…ちょっと疲れちゃっただけだから…」


わたしがそう答えながら紀穂に手を借りてフラフラと立ち上がるあたりで奏も日向達も心配そうに駆け寄ってきてくれた。



「茜大丈夫?向こうで少し休む?…」


「大丈夫…あんまり目立っちゃうのもあれだからちゃっちゃと終わらせちゃいたい…」



はぁ、そうは言うけど今の状態だとあんまり激しいの(シャトルランとか)はキツイかなぁ…



「じゃあとりあえずあれだったら座りながらだしいいんじゃない?」


そう言って奏が指差したのは壁際に並べられた前屈用のダンボール群だった。



「そうだね。じゃあ、あれにしよっか!」



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



「まさか奏が涼しい顔してあんなボール投げるとは思わなかったよぉ。」



「まあねぇ〜。あたし中学時代はソフト部だしね〜」



「私は根っからの文系だけど奏は文武両道だもんね。」



あの後前屈・上体起こし・立ち幅跳び・ハンドボール投げと割とテンポよくこなした私達は人の少ない5・6限の間の休み時間に早めにシャトルランをこなしてしまう事にした。



「それにしてもあいつらやっと別行動になったわね。」



「まあ、仕方ないよね。男子は持久走だもんね。」



忌々しげに言う紀穂にわたしは微妙な表情を返す事しかできなかった…



ちなみに日向達も一緒に回ってたからハンドボール投げで見かけに見合わず和希が野球部の人を上回る大記録を叩き出したり前屈で日向が硬すぎるのをみんなで笑ったり上体起こしで大和と紀穂がペアになって大和も紀穂もドギマギしていたりといろいろ楽しかったので少しさみしい気もする…



「あとこれだけだしさっさとやって早く教室戻ろ?」



「うん。そうだね。ちょうど今終わったところみたいだもんね。」



ちょうど前の番が終わったところだったシャトルランの場所を見てそう答えた。



「はーい。じゃあ次の番やる人は準備して〜。」



そう言ってシャトルランのテープをいじってた先生がそう言うのでわたし達は端の方にスポーツテストの記入用紙を置いて急いでスタートラインにつくのだった。




「じゃあ行くわよ〜!」


ビーッ!!



そう先生が合図をするとシャトルランらしい段々と音階の上がる電子音に合わせてみんな一斉に走り出す。



最初はゆっくりだからわたしとしても身体の使い方とかを慣らしていくにはちょうどいい気がする…



段々と早くなる電子音に合わせて走るペースも鼓動もどんどん早くなっていく。



いつも以上に集中できて段々と昔のように本当に自由に身体が動かせるようになってくるのがとっても楽しかった。

(まあ、それでもスピードとかは昔みたいには出なかったけど…)



「茜ってあんなに身軽に動けたんだなぁ…

なんだか茜じゃないみたい…」



早くもテンポについていけなくなった紀穂が端の方に避けてそう言ったみたいだけど集中しているわたしには距離があったからか聞こえなかった。




「あかね!!やるね!!はぁ!…

あたしと一騎打ちだよっ!はぁっ…!」



いつの間にか7人くらいいた一緒にスタートした人も残りはわたしと奏だけになってしまっていた。




「はぁっ………はぁっ…奏早いねぇ…」



奏にそう返そうと思って初めてわたしがここまで呼吸が乱れて苦しくなっていることに気がついた。


おかげで軽く一言しか返せなかった。



ビーッ…


「はぁ…はぁ…茜流石だね…がんばって…」


わたしが軽く返したところで次のリズムが始まった。


ギリギリで間に合わなかった奏はそう言い残して端っこの方まで走り抜けた。



残り一人になってしまって否応にも目立ってしまっているのはわかるんだけどここまできたら限界までこの身体を使ってみたい。



行けるところまで行こう……



あれ…動かない…ほんの一瞬前まで身体の隅までエネルギーが湧いてる気がして100%動かせてたはずなのに…



そのまま意識も朦朧としてきて体育館の床がだんだん近づいて来る風景を最後にわたしの意識は途絶えてしまった。




☆★☆★☆




「あら起きたぁ?

まだ起き上がっちゃだめよぉ?」



あれ?…わたし体育館にいたはずじゃ…


隣に見える白いカーテンにわたしの体にかぶさっている掛布団であろう柔らかい重み…


なんだか入院してるころのような感覚が襲ってくる…



「あかね!!大丈夫!?」


ふと顔を横に向けるとそこには心配そうな紀穂と奏の顔があった。



「う…うん…どうなったのかわからないけどとりあえず大丈夫だよ?」



そう言って身体を起き上がらそうとしてみるけど上手くいかない…



「まだ起き上がっちゃダメって言ったでしょ?

それにまあ、まだ起き上がれないんだろうけど…」



まるでわたしがどうしようとしていたのか見透かされているかのようなタイミングで国広先生がそう言った。



「小悪魔センセー…茜大丈夫なの?」



「まあ、無理しすぎただけだと思うわ?」


奏が国広先生にまるで自分の事かのような心配の仕方でそう聞いたら先生も優しそうな表情で奏にそう答えていた。



って言うか奏先生のこと小悪魔センセーって呼んでたんだ…



ガラガラ…


「あーちゃんっ!!!」


突然扉が開いたと思ったら雪ねぇの悲鳴のような声が聞こえてきた。



「大丈夫っ!?あーちゃん!」



「あ…大丈夫だよ?…おねーちゃん…」



飛ぶような勢いでわたしのところまでやってきた雪ねぇの勢いに軽く引きながら外行きの口調でそう答えた。



「じゃあお姉さんも来たことだし二人は教室戻って帰る準備してきなさい?」



「はーい。」


「茜お大事にね〜。」


先生がそう言うと二人とも先生のいうことをちゃんと聞いて出口の方に歩いて行った。


だいぶ心配そうな顔してたからあとで何でもなかったから心配しないでってメールしておかなきゃ…



「お父様とあと一応大事を取って茜ちゃんの担当の看護師さんも呼んであるから二人が迎えに来るまでゆっくりしてなさいね。」



そう言って国広先生は保健室から出て行ってしまった。


雪ねぇもいるからとりあえず安心って事なのかな…



結局この後お父さんと楓さんが飛ぶような速さで迎えに来てこっぴどく楓さんに叱られてしまった。


おかげで今週末また検査しに行かなきゃいけなくなってしまった。



明日まではお家でゆっくり安静らしい…

はぁ…せっかく憂鬱な事がなくなったと思ったのに…



ちなみにちょくちょく茜が自分とみんなの胸を比べて落ち込む描写がありますが基本的に比べる対象がアレなだけで茜だって全くぺったんこな訳じゃないんですよ?…



ちなみに茜<<<奏<雪菜<楓<超えられない壁<紀穂・緋雪くらいですかね…



紀穂と緋雪はいい勝負してます。


緋雪はばいーん。なタイプですけど紀穂は脱いだらすごいんですって感じですかね。


はい。


つまらない補足でした。

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