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茜色で描く未来  作者: みやしろましろ
茜&緋那 新生活はハツラツに!
54/68

54話 緋那と学校。


「じゃあ。行って来るねー!」


「気をつけて行くんだよ〜。あかちゃんも可愛いんだから襲われたりしないようにね?」


「はーい。さすがに茜ちゃんじゃないからそうはならない様にいつも気をつけてるけどね。」


あたしは編み込みでカチューシャにした髪の毛を左手で気にしながら雪ちゃんにそう言ってお家を出た。



あたしは案外家事は出来ないから雪ちゃんに任せる形になってしまうけど雪ちゃんもその方が助かるって言ってくれるから助かっちゃう。



本当なら雪ちゃんが朝ごはんのお片づけをするのを待って一緒に学校に行くはずだったけど茜ちゃんから「明日は日直だから早く学校行ってね!」って昨日の日記で言われてるから一人で先に学校に行くことになっちゃった。



一人で学校に行くことに心配はあんまりないけど変に声を掛けられたりしないか心配だなぁ…



「おーい。そこのお嬢ちゃん。

一緒にお散歩しねぇか?」



ほら。心配した矢先にこうやって声をかけられるんだ…


それにしてもお散歩って…

ジジイかよ!!


そんなんでホイホイついていくほどあたしは幼くも安くもないっての!!



おっとっと…本音はオブラートに包んで…

丁重にお断りさせてもらおう…



「ごめんなさい〜。あたし今から学校行くところなのでお散歩してる暇ないんです〜。」



そう軽く毒を塗りたくって返しながら振り向くとそこにあったのは見知った3つの顔だった。



「全くのお外行きモードで来るとは茜も成長したな。」


「さすがに声でバレると思ったよ。」


「そこが茜クオリティだな。朝だからこそこんなぼけぼけの茜なんだけどな…」



全く…この3人は茜ちゃんにいつもこんな事を仕掛けてるのかしら…


ちょっと茜ちゃんだと演技しておちょくってあげようかな?…



「わたしだって色々気をつけるようにしてるだけだよ!別にぼけぼけとかじゃないもん…」



「ん?茜じゃないな?…緋那ちゃんか。さすがに俺らは騙せないぞ?」


「髪型が違うと思ったら…」


精いっぱい茜ちゃんを演じて見たけどすぐに日向くんにバレてしまった。


「えぇ!?なんで!結構似てたと思うのに!」


「まあ、声のトーンとか喋り方とかは完璧だったよ。

決定的に違うところは一人称と朝の茜はそんなにはっきり喋らないってところだな。」


あたしの演技を講評するかの様に日向くんはそう言った。


「えぇ…そんなぁ……ん?…っていう事は最初から気づいてたって事?」


「まあ、声掛けるまでは気がつかなかったけど答えが返ってきてからはちゃんと気づいてたぞ?」


「ちょっとおちょくってあげようかなって。

でも緋那ちゃんこういうの好きでしょ?」


「ごめんな?俺たちよくこうゆう事してるから」



おちょくってあげようかと思ったらそこまで見透かされていたなんて…



「性格悪っ!……まあ、それはお互い様か…

改めておはよっ!今日は一日あたしのままだからヨロシクねぇ?」



「おうよ!実は緋那ちゃんとしっかり喋ってみたかったんだよね!」



「そうそう!茜の事はなんでも知ってて緋那ちゃんの事は何にも知らないなんて友達としてどうかと思うしね!」


「緋那ちゃんだからって言って仲良くできないとかはないから心配しないで。」



日向くんも和希くんも大和くんもそう言ってくれるのは嬉しいなぁ。



あたしみたいなのはなかなか受け入れてもらえないかと思ってた…


「ありがとう…友達…だもんね…」


嬉しくってそんな言葉とともに泣きそうになってしまう。



あれ…茜ちゃんから涙脆いの移っちゃったかなぁ…


気を確かにするのよ!緋那!こんな朝から易々と涙を流してたまるものですか。



そう自分に言い聞かせてなんとか泣いてしまうような事態は回避することに成功した。



「そこを我慢できるあたり緋那ちゃんはエライな。」


「茜じゃ無理だよねぇ〜。」


「茜になってから泣き虫だもんな」


大和くんを皮切りに和希くんも日向くんも茜ちゃんの話題に移っていってくれた。



「ねぇ。緋那ちゃん。どうせなら俺たちの事呼び捨てで呼んでくれて構わないんだよ?」


「そうそう。仲良しの印ってやつ?」


茜ちゃんの話題に移っていたと思ったらいきなり大和くんと和希くんがフランクにそう言ってくれる…


仲良しの印ってのはなんだか嬉しい気がするけど流石にまだムリ…



「さすがに恥ずかしいかな…あたしあんまりまだ男の子との距離感掴めてなくって…

その代わりっていうかあたしの事も呼び捨ててくれて構わないよ?あたしも呼び捨てられるように頑張るから…」



代わりって言うとなんだか変な感じだけどあたしの事も呼び捨てて貰えるようにそう言ってみた。


あたしから呼び捨てるのはまだまだ大変な道だろうけどきっと向こうから呼び捨てで距離感を詰めてくれたらいけるかもしれないから…



「そっかぁ。まあ、慣れてないのは仕方ない話だよね?緋那。」


「じゃあ、俺たちの方から先に呼び捨てさせてもらうわ。緋那。」


「茜にするみたいにフランクになりすぎちゃったらごめんね?緋那?…」



3人それぞれの反応だけどみんな自然に呼び捨ててくれるあたり女の子慣れしてるんだなぁって思うよ…


まあ、日向くんがぎこちないのは仕方ないレベルよね?…



「あー!大和用事あるとか言ってちゃっかりみんなで登校してる!!」



後ろからそう声が聞こえたと思ったら大和の所に紀穂が突っ込んできた。



あれ?…紀穂ってそんなキャラだっけ?…



「違うって…用事済ませて学校向かってたらたまたまこいつらに会っただけだから!」



「本当に〜?信じるよぉ?

緋那おはよ〜。編み込みカワイイよ?」



「おはよっ。本当に?あたしだってすぐわかるようにどうしようか悩んだんだけどこれが可愛いかなって。」



「うんうん。緋那っぽくてカワイイ。」




(なぁ…紀穂ってこんなキャラだったかぁ?)


(いや、…もっと真面目で大人しそうな感じだったと…)


(機嫌がいい時はこんなもんだぞ?

ハコとかだと結構こんな感じだろ?)




なんだか男の子チームはそんな風にコソコソ話してるみたい…


確かに茜ちゃんから聞いてた紀穂のイメージとは違うかも…



「紀穂なんかいい事でもあったの?」



「ん?なんでぇ?」


おかしい…人伝いでもあたしが知ってる紀穂はこんなじゃないはず…



「いや…紀穂ってこんなテンション高かったかなって…」



「あー。確かにいいことはあったかなぁ。

自分でも驚くくらいテンション上がってるのもわかるし」



「なになに〜?大和くんと進展でもあったぁ?」


最後の方は紀穂の耳元で囁くようにそう言ってみる。


一応こういう話はコソコソするものだと思う。


「なっ!!ち、ち、違うよっ!!

今週末にずっと行きたかったバンドのライブに行くってだけだから!」



「えー…ほんとかなぁ…

まあ、信用しておきましょう。」



「ほんとだからね?」



そう行って恥ずかしげに言う紀穂はとても可愛かった。

メガネの下からの上目遣いとか結構反則でしょ…



こりゃ大和くんが惚れるのもわかる…


あたしや茜ちゃんにはない可愛さがあるもんね。



そんな風に楽しく歩いていたらいつの間にか学校に着いてしまっていた。




「あ!緋那の下駄箱はここだよ?」


学校に入ってすぐに下駄箱の場所がわかんなくって困ってたら紀穂がそう教えてくれた。



紀穂が指差した場所には番号だけじゃなくって可愛いテープで『茜&緋那』って書いて貼ってあった。


「ありがと。一人だったら困っちゃってたかも…」



「ううん?いいんだよ?私達も緋那の事サポートしてあげたいしね?

それに茜が緋那の為にって頑張ってそういう の準備してたの見てたら助けない訳にはいかないよね?」



「そっか。茜ちゃんがそんな風に頑張ってくれてたなんて…」



「『あかちゃんが困っちゃわないように色々印をつけておいてあげなきゃ』なんて言って頑張ってたもんな。」



「なにそれ。可愛い。」



茜ちゃんからそうやってあたしをサポートしてくれてるなんて話初めて聞いたなぁ。


もちろん茜ちゃんがそういう風にしてくれる優しい子だってことは知ってたけどこうやって実感するのは初めてだよ。


「クラスのみんなもそんな茜の姿みてたから緋那の事しっかり助けてくれるとおもうぞ?」



「幸いうちのクラスには緋那を否定したりするようなやつはいないし茜はもはやクラスのアイドルだから緋那もそんな扱いを受けると思う。」



「だねだねー。変に言い寄ってくるやつもいるだろうけど…」



後半二人のなんだか穏やかじゃないセリフは聞かなかったことにした方がいいのかな…



別に茜ちゃんみたいにチヤホヤされるのはあんまりってわけじゃないんだけど正直あたしに構ってくれるのは嬉しいけどあんまりあたしにばっかり構われても困っちゃうなぁ…



あくまでもあたしは茜ちゃんのサポートな訳で…



『というわけで次の曲は〜?

先週の新入生歓迎会でもライブをしてくれたスカーレットメモワールさんでSKY!!』



さっきからラジオで流れてた奏の声が放った言葉にびっくりしてしまう。


この歌はなんだか無性に懐かしくって胸が高鳴る気がする。



茜ちゃんがまだ男の子だった頃の声…

あたしが芽生えた時に聞いた声…



ステキすぎるくらいで無くしてしまったのが惜しく感じてきてしまう…


ズキッ…


そんな感情があたしの心をグサリと突き刺してしまう。


コレを奪ってしまったのってあたしなのかな…

あたしのせいかな…


ズキズキッ…



「紀穂が変に機嫌よかった理由はコレか。」



「もしかして日向は知ってたってやつ?」



「え?まあな。茜伝いに聞いただけだけど。」



「奏が昨日頼んでたのよ。どうしても音源を使いたいって。追悼の意味を込めてって。」


あたしが少し落ちこんでるうちにそんな会話が進んでてちょっとおいてかれてしまっていた。



「それで茜が音源を渡したってことか」


「そうそう。茜もかけてもらう事自体は喜んでたんだけどどうせなら緋那にも聞いてもらいたいから今日かけて欲しいって」


「そういう事だったんだね。お兄ちゃんの歌ってあんまり聞いたことないから良いチャンスをくれたんだろうね。あたしとお兄ちゃんは直接の面識なかったからこうやって流れてたりしない限り聞かないからね」



そうこう会話しながら歩いてたからすぐに教室に入ってしまった。


あたし達が教室に入ると一気に視線が集まった気がするけど気にしないでおこう。


それだけあたしの注目度は高いってことなのだろう。


「えー。意外〜。茜があれだけお兄ちゃんっ娘だから緋那もそうなのかと思ってた。」


「そもそも会ったことない人を好きになったり慕ったりはできないってだけだよ。

確かにお兄ちゃんはかっこいいと思うし憧れるのも分からなくもないけどね。」



茜ちゃんにそういう兆候が出てるってことはきっとそれはあたしの本心なんだろうなぁ…



確かに橙哉くんの心の中は心地よかったしステキな歌声だし…ひーちゃんにあれだけ好かれてるくらいだしきっと格好よかったんだろうなぁ…



そっか…あたしからしたら本当にお兄ちゃんなわけだしそういう風に思っててもおかしくないんだ…



「緋那ー?大丈夫?トリップしてない?」


紀穂にそう声をかけられて初めてあたしの頬が紅潮していることに気づいた。



「う、うん。大丈夫…」


「あんた達姉妹揃ってトリップ癖あるわよね?」



ため息をつくかのような紀穂の言い草…


あたしはそんな癖はないと思いたいんだけど…



「あたしそんな癖あるぅ?」


「茜も緋那も結構そういうきらいはあるな」


「そうそう。一人で考えごとに耽ったりしちゃって…」


「俺たちといる時だって結構あったぞ。」



3人してそんな証言をしてしまう…


うう…おかしいよ…あたしそんなトリップ癖のある変態少女じゃないよ?…



「だそうだよ?…って緋那そこまで落ち込まなくてもっ!まだまだ軽度のものだから大丈夫だって…」



「そう言ってくれるとたすかる…」



「潮崎くん!」


あたし達がそんな会話で盛り上がってると通路側のわたし越しに日向くんに声をかける女の子がいた。



前回みんなの前で挨拶した時には見なかった顔だな…

他のクラスの娘かなぁ。


「ん?どうした?」


対する日向くんはいたって普通な感じてフランクにそう返してる。


なんていうか…

こういう自然な所は女の子に慣れてる感じで結構かっこいい…


「あのっ!!少し話があるんだけど良いかな…」



女の子は顔を真っ赤にしてそう言った。


きっと勇気を振り絞って声をかけたんだろうな…

ガンバレッ!…



心の中で女の子を応援してると日向くんはほんの少しだけど顔を青くして困った様子を見せた。



「お、おう。…わかったよ。」


それでも少し困ったくらいの感じで優しくそう答える日向くん。


きっとこういうのも慣れてるんだろうな…


断り慣れてるってことは心に決めた娘がいるって事?


ああ〜!!気になる…



「緋那ぁ?またぁ?」


はっ!!


いけないいけない…


「ごめんごめん…日向くん困ってるっぽかったから彼女さんとかいるのかなぁって」


「あー。それはないんじゃない?

彼女居たら茜と二人で帰ったり遊んだりしないでしょ。」



「じゃあなんで日向くん困ってたんだろ…

さっきの子結構可愛かったし男の子って普通告白されたらそういう気は無くても嬉しいもんなんじゃないの?」


「うーん。どうなんだろ…」


「あー。あいつは特殊なんだよ」


紀穂も困ってしまったからか大和くんがそう言って意味深に答えてくれた。


…のは良かったけどなおさら謎が深まるだけなんだよなぁ…特殊…どういう事だろ…



「そういえば橙哉くんもあんな感じの態度取るタイプだったよね。」



あたしが大和くんの発言に気を取られてるうちに話はそんな方向に進んでいた。



「それはまた日向とは別かなぁ。

橙哉はただ単にめんどくさがってただけだから。」


和希くんまで会話に入ってきてだいぶ賑やかになった。


「音楽バカだからな」


橙哉くんに関しては大和くんのその一言が全てを表してるんだろうな…


みんなして頷いてるもん…



「あいつの場合音楽バカ以外にも朝の無気力っていう理由もあるだろ。」



そんな中に日向くんがバツの悪げな表情をして帰ってきた。



「あ、おかえり。

またいつも通りですかぁ?」



「まあ、それ以外の選択肢を取るほど日向はまだ進歩してないだろ」



帰ってきた日向くんに和希くんも大和くんも皮肉交じりにそう言った。



「断ったの?」


紀穂も容赦ないなぁ…

顔を見ればどうなったか一目瞭然なのに…



「へっ!?な、何がだよ」


そう言って日向くんは右手に持っていた紙らしきものを慌ててポケットに仕舞った。


そんな慌てて隠すようなものをもらったのだろうか…



「そんな隠さなくても良いわよ。それ、ラブレターでしょ?さすがにさっきあの娘が来た時にいたメンツは何が起こってたかすぐわかるから大丈夫よ」



日向が相手となると大変強気な紀穂になるけどさすがにここまで男らしく聞くとは…



度胸がすごいな…

紀穂は将来肝っ玉母ちゃんになりそう…



「わかってるなら聞かないでおくのがふつうだろ…」



「そこはやっぱり気になるじゃない」



日向のもっともな正論に希穂は自分の欲望で返した。

ここまでのパワープレイをされたら日向くんもどうしていいのかわからないといった感じでいる。



「断ったよ…」



なんだかバツが悪げにそう言った日向くん



「そう言えばあの子どこのクラスの子だったの?」



「3年生だってさ…どうりでなかななか見かけない顔だと思ったよ」



そういう日向くんはなんだかちょっとやつれてしまってちょっとかわいそうだった。



こんな状態の日向くんになんで断るのかなんて聞く勇気はあたしにはなかった。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




「さっ今日は部活もないし3人でお茶でもしに行こうよ!!」



帰りのホームルームが終わったところで奏が元気にやって来た。



「うーん。いいよ?ゆっくりしたいもんね?」



「緋那ちゃん!!今日は僕と帰ってくれませんか?」



奏の言葉に帰る用意をしながら答えるとその会話に割って入るようにクラス一のお調子者のケンちゃんがやってきて颯爽とあたしにナンパまがいの言葉を浴びせてきた。


「うーんケンちゃんと帰るのはさすがに嫌かな?

自重しようね?変態。」


「罵りありがとうございます!!」


さっきお昼休みに絡んできてあまりにもうざかったから勢いあまって本気で罵ってしまってからというもの事あるごとにやってきてはあたしに罵りを要求するような事を言いに来る…


これだって正直本気じゃなくって半分冗談のつもりで軽く罵って欲しいのだろう…


はぁ…変なのに好かれちゃったなぁ…



「緋那ちゃんも大変だね〜またね〜」


「茜ちゃんにもよろしくね〜」


「また来週ね〜今度その髪型でくるの楽しみにしてるね〜」


ケンちゃんが積極的に絡んできてくれたおかげか午前中は紀穂たち以外にはほとんどと言っていいほど声をかけられなかったけどケンちゃんに絡まれるようになってからは移動教室の間とかにみんな話しかけてくれるようになったしあたしと茜ちゃんの違いもなんとなく理解してきてくれたみたい。



「なんていうかこうやってみんなが理解しようとしてくれているのはなんだか嬉しいなぁ。」


「さっきまではきっと緋那なのか茜なのかなかなか判断がつかなくってみんな困ってたんじゃないかな…」


「そうそう。緋那だってこんだけ良い子なんだからみんなだって仲良くなりたいにきまってるじゃない」


そんな会話をしながらあたしたちは教室を後にして学校近くのコーヒーショップに足を延ばしてみた。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆☆★☆★



「じゃあまた来週ね〜」


「うんまたね〜。ってあたしは今度いつ出てるかわからないけどね。」



「それもそっかじゃあ緋那はまた今度ね〜。茜にもよろしく言っておいて?

ちゃんと気分は入れ替えて月曜日元気に学校来るんだよーって言っておいて?」



「うん。わかったよ?じゃああたしこっちだからまたね〜」



「「バイバーイ!!」」


そう言って紀穂たちと別れてあたしは家路を急いだ。


今日はさすがにちょっと疲れた…楓さんに言われたようにあたしの力はそんなに強くないみたいだし今日は早めにお風呂入って楓さんに日記等々を送って早めに寝てしまおう。



あの楽しい学校生活を少しでも長く続けるためにも無駄な力は使わないに越した事はないんだ…



「さ、帰っていろいろとぱっぱと片付けちゃおっと」



そう言いながらあたしは家路を急ぐのだった。


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