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茜色で描く未来  作者: みやしろましろ
茜&緋那 新生活はハツラツに!
44/68

44話 茜のとある休日 前編

更新遅れてゴメンナサイ…

年末が近くて出先だったのでつい…


今年最後の更新になります!

来年は9日月曜日からの更新を予定しています!

それでは皆様、茜色で描く未来とともに良いお年をお過ごしください!

「じゃあちゃんと5時までには帰ってくるね。」


「わかったわ。私もそれまでには帰るようにしておくね。まあ、最悪遅れるなら私かお父さんに連絡して。

迎えに行ってそのまま行くって手もあるんだから。」


「うん。わかった!じゃあ行ってくるね!」


「行ってらっしゃい。」


雪ねぇの声を背にわたしは玄関のドアを開けて外に踏み出した。


今日は午前中楓さんと倉田先生のところに顔を出したあとにお昼から紀穂と奏と遊びに行く予定だ。


昨日の夜決めたから午前中に病院が被っちゃったけどまあ、仕方ないでしょっ♪


紀穂と奏はわりと土日のどちらかは二人で遊んでいるようで今週は紀穂が日曜にライブを見に行くとかで土曜日に遊ぶってなっていたところにわたしも一緒に来ないかって話になったのだ…


昨日は日向達三人のライブをみて相当泣いたあと緋那ちゃんが入れ替わっていたらしくて気付いたら家だったし時間は8時を回っていたと思う…


緋那ちゃんが書いた日記によると昨日は色々とキャパシティオーバーになったわたしが緋那ちゃんを起こしちゃったみたいでそのままクラスのみんなに緋那ちゃんの事を説明したらしい。


まあ、本当はわたしが自己紹介の時に最初に言うべきだったし国広先生にもクラスのみんなには早めにわたしの口から説明するべきだって口酸っぱく言われたばっかりだったもんなぁ…


今度国広先生に会うのがちょっと怖い…


『まあ、そんなだったしみんなとあんまり話し込めなかったのが残念…

でも楽しそうなクラスだしあたしも案外馴染めそう!

冗談だと思うけどみんなの前で告白されちゃった。

名前はわかんないんだけど…真ん中くらいに座ってる坊主の子!』


そんな事を緋那ちゃんは言ってたしちゃんとみんなは受け入れてくれたみたいだ…

よかった…って言うかケンちゃん緋那ちゃんにも告白したのかよ!しかも公開で…


緋那ちゃんに告白したのはうちのクラス一のお調子者である意味ムードメーカーのケンちゃんだろうな…

本名は覚えてないけどみんなにケンちゃんとかケンって呼ばれてる。



「そこのお嬢ちゃん。俺とお茶でもしない?」


バス停に着いてバスを待ってるとわたしの後ろに並んだ奴がそんな古風なナンパを仕掛けてきた。


しかもわたしのことをお嬢ちゃん呼ばわりだよ…

お嬢ちゃん相手にナンパなんてすんなっての…


そんなイライラを少し募らせながら断ろうと振り向くとそこにあったのは見知った顔だった。


「日向ぁ。なんでここにいんの?

ってかなんでわたしのことお嬢ちゃんなのさ…

それにわたしなんかナンパしてる暇があったら練習かバイトするべきなんじゃない?」


知り合いだとわかって内心ホッと胸を撫で下ろしながら日向にそんな憎まれ口を叩く。


「いいんだよ、俺は。それにお前はどう見たってお嬢ちゃんだろ。しかもそんなおめかししてどこ行くんだよ。」


「別にいいでしょ?日向くんには関係ないもん。

それにどうして声掛けてきたのさ。」


やけに突っかかる言い方だ…

それでちょっとだけ困らせようと少しだけ拗ねてみた。


まあ、どうせそんな長くは続かないんだろうけど


「ここ一週間あんまり喋れてねえなーって思ってさ。

暇ならお茶でもって思って。」


「本当にお茶するつもりだったの…

でもさぁ、バス待ってる美少女に声かけるとかどうかしてるでしょ?用事があるからバスに乗って出かけるんだよ。」


わたしはさっきのナンパもどきを思い出して呆れながらそう言った。


「お前最近自分の事サラッと美少女って言うようになったな…」


「事実じゃん。」


「お前ほんといい性格してるわ。」


なんだか昔に戻ったみたいな懐かしさの感じるやり取りを日向としているとバスがやって来た。


日向の後ろには何人か並んでいたので列から離れることもできず日向はそのままわたしと一緒にバスに乗り込むことになってしまった。


「日向ってバカだねぇ。わたしについてきてバスに乗っちゃうなんて…」


「いいんだよ。俺はどうせ暇だったし茜とこうして喋る時間ができたんだし。」


「なんだか軽いストーカー感まで感じる。」


「ひどっ!」



最近やっと日向との距離感にも慣れてきて昔の様なイジりまでできる様になってきた。


もちろん女の子になってしまったからにはスキンシップとかは出来ないし喋る距離感もちょっとだけだ間をとることにしている。


もちろん女の子がニガテな日向の為っていうのもあるけどそれ以上に女の子だと認識されて日向に困られたり怯えられたりするとわたしが傷つくだろうから…


だから日向や大和や和希とはちょうどいい距離感のままいなきゃなんだって強く思ってる。


「昨日さ、確かにステージからお前の姿が見えたんだよ。瞳はキラキラしててでも確実に色々考えてるのがわかる目で俺達を見つめてるのが見えたんだ。

だから、最後の曲はお前に…お前だけに届く様に願って演奏しちゃったわ…」


「うん。とっても格好よかった。

でもさ、女の子にそんな言い方したら普通なら誤解されちゃうよ?」


「お前だからこんなこと言えるんだよ。

同じ姿の緋那ちゃんにですらこんな事は言えないよ」


つくづく嬉しい事を日向は言ってくる。

日向って女の子ニガテなくせにフェミニストだしこういう事サラッと言うし地味に天然ジゴロなんだよなぁ…


「へぇ。それって緋那ちゃんはダメだけどわたしになら意識されてもいいってこと?」


「むしろお前なら意識しないっていう安心かな。

お前の複雑な気持ちを利用してる様でずるい様な気はするんだけどな。」



「へぇ〜。じゃあ万が一わたしが意識しちゃったらどうするのさ。」


少しだけ自制していた距離感を縮めて日向ににじり寄ってみる。

正直バスの最後部座席で日向に迫っている様で冷静になると見た目やばいだろって思ったけどここまで来たら後戻りは出来ないしそのままいっちゃうことにした。


「うぇっ?ど、ど、どうしたんだよっ…

お前らしくないぞっ!」


日向は顔を真っ赤にしながら私の肩を持って遠ざけた。

日向の手も顔も声でさえも少しだけ震えていて、わたしにそれを見せないように頑張っている様もわたしがここまでさせてしまったという事実もわたしに大きな罪悪感を感じさせた。


それに日向がわたしにもあれだけ大きく反応を見せたっていうのもちょっとだけショックだった…



「ご、ごめん…ちょっとイジってあげようとしたんだけど…やり過ぎちゃった。」


慌てて謝ったけど日向のトラウマを思い出させるには十分な要因を与えてしまった…

日向の親友としてしてはいけないイジりだったと深く反省する。


「大丈夫。俺のこれは仕方ない事なんだ…

それに俺だって謝らなきゃだよ。茜をそういう風に見てるって事だもんな…」


そう強がる日向をみると申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


「ううん。仕方ないって…わたしやっぱり見た目は完全に女の子だし中身だってだんだん女の子になってきてるんだから。

まあ、それにこの見た目はあまりに可愛すぎるから仕方ないって!」


最後はちょっとおどけたようにそう言ったけど日向の暗い表情はあんまり晴れなかった…


「ねぇ、日向…日向を親友だと見込んで話があるんだけどいいかなぁ…」


こんな時に切り出す話じゃないのかもしれないけど日向には聞いておいてほしい話がある…

本当なら和希や大和にも話しておくべきなのかもしれないけど…

まずは日向に聞いておいてほしいのだ…

一番の親友だと思ってるから…


「俺は構わないけどお前用事あるんじゃないの?」


「うん。だから出来れば明日あたり2人で会えないかなって…」


「俺は構わないよ?何せ親友からの頼みだからね。」


そういう日向はいつもの明るい表情に戻っていた。

やっぱり日向はその笑顔がステキだよ…



『次は〜天海総合病院。天海総合病院。』


「あれ、もうそんななんだ!

じゃあまたメールするから!」


「おうよ!俺はこのままレイクモールの方まで出て買い物でもして帰るわ。」


「そっか!じゃあまた明日ね!」


わたしは日向に手を振りながらそう言い残してバスを降りた。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



「いやー。大変そうだけど楽しそうな毎日を送ってるみたいで良かったわ。生理も無事終わったみたいだしね。」


「いやー。大変でしたよ。もう焦っちゃって焦っちゃって…楓さんが作ってくれたカレンダー見て今度は焦らない様に用意しないとですね。」


「やはり、茜さんの順応が早いだけあって緋那さんとの融和も早いですね…」


毎日欠かさず書いているレポートという名の日記をわたしの分と緋那ちゃんの分を倉田先生に渡して楓さんと楽しくおしゃべりをしていると倉田先生はそんな事を言い出した。


「やっぱり緋那ちゃんが色濃く出始めてるって事ですか?」


「いやいや、そんな不安そうな顔しなくても大丈夫。

全然悪い事じゃないんです。茜さんが緋那さんをしっかり受け入れているって証拠ですからね。」


優しい口調でそう言ってくれるからその優しい顔と表情も相まって安心する事ができた。


「緋那ちゃんが言ってた茜ちゃんの中では自由に動けても外に出るのは一苦労ってのはそれが要因だったんですね。」


「そうなんです。融和が進めば進むほど二人の意思が入れ替わるのに必要になって来るって奴ですね。

ただ、それだけ元人格と混じり合ってくるとどんどん代理人格の力は弱まってくるのでうまくやって行かないと代理人格はそのまま消滅してしまいます。

なので、緋那さんの意思次第では入れ替わる回数を増やしていく必要もあるかもしれません。」


緋那ちゃんが消えちゃうかもなんて絶対にいやっ!

緋那ちゃんがそれを望んでいるんだとしてもわたしは絶対にそうさせないっ…


「緋那ちゃんが消えるなんていやです!」


「そうです。その意気ですよ。もちろん私達もできるだけの協力をします。私達の目標もそこにある訳ですし。」


真面目な顔で倉田先生がそう言うと楓さんも真面目な瞳でわたしを見つめてくる。


やっぱりこの二人は信頼を置ける改めてそう実感できる。わたしの周りは信頼できる人が多くて幸せだぁ…


「じゃあ、いっぱい緋那ちゃんには出て来てもらわないとですね。また遊ぶ約束でも取り付けようかしら。」


「あーずるいっ!緋那ちゃんばっかり楓さんと遊んで!わたしとも遊んでよ!」


「はいはい。茜ちゃんとも今度お買い物行こうね。」


「あんまり仕事名義で遊びに行ってると有給削りますよ?」


わたしと楓さんがそんな風に話してると倉田先生が少し拗ねた様な口調でそう言った。


前に緋那ちゃんと遊びに行った日は結局有給じゃなくって仕事って事になって有給は使わずに済んだって楓さん喜んでたもんなぁ…


そんな事になってるし楓さんはわたし達と遊んでばかりだから拗ねてるんだろうな…

倉田先生が忙しくてデートもできないって楓さんもボヤいてたくらいだし倉田先生もきっとそんな気持ちなのだろう。


「研究費で色々落としてるんですから私にはついていく義務ってものがあるんじゃないです?

それに近くで感覚とかをちゃんと見てあげる事も大切だと思いまーす。」


「まあ、その話は後でゆっくりしましょう。

茜さんはこの後の予定とかありますか?よければ僕らとランチでも一緒しませんか?」


「ダメですよー。茜ちゃんはこれから学校のお友達と遊びに行くそうなんですから!

先輩は私と二人でご飯です!うふふっ。」


わたしがメールで二人の関係を聞いてしまったからか楓さんも少し油断した表情を見せてくれた。


やっぱり女の人は好きな人の前だと輝くなぁ…

いつもの楓さんとはまた違った素敵な笑顔で心底幸せそうなのがとても素敵だ…


「そうですか。では今日はやめておきましょう。

今度来た時には是非ご飯でも食べましょう。

身体の検査を来週あたりにしたいのですが大丈夫ですか?本当なら今日検査したいところでしたがあいにく僕が外に出なければならないので出来なかったですから。」


「そうですね。生理も来た事だし身体の様子は見ておきたいですよね。」


「わかりました!来週で大丈夫ですか?

早いほうがいいなら平日とか来ますけど?」


「いえ、大丈夫です。

せっかくの学校生活の楽しい時間を削るほど急がないといけない訳ではないですから。」



「わっかりました。じゃあまた土曜日でいいです?」


「そうですね。そのほうが有難いです。」


「じゃあまた来週土曜日来ますね!」


「気をつけて帰るのよ〜」


そう楓さんが言って手を振ってくれたからわたしも手を振って部屋を後にした。


今日は検査とかじゃなくって研究協力って形で来たからわざわざ受付に寄ったりしなくていいので割と楽だ…


『今終わったからこれからそっち向かうね!』


『わかったよぉ〜。あたし達は今二人でイーストアイランド回ってまぁす!』


MINEで二人に連絡を入れると奏から返事とともに仲良くツーショットで映る自撮り写真が送られてきた。


「いいなぁ。楽しそう。あ、ちょっと急がないとバス乗り遅れちゃう!」



ちらっと時間を見てみたら二人の楽しそうな画像を眺めながらチンタラ歩いているほど時間に余裕がなかったので仕方なくケータイをしまってバス停に向けて少しだけ歩くスピードを早めた。


イヤホンから流れてきたブルシムのアップテンポな曲もわたしの足取りを早める要因になってるみたい♪



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



『次はぁ〜レイクモール中央、レイクモール中央。

セントラルモールとイーストアイランドへお越しの方はこちらでお降りください。』


紀穂と奏とMINEでやりとりしながらぼやぁっとしてたらいつの間にかレイクモールに着いてしまっていた。


二人とはセントラルモールのフードコート待ち合わせなのでここで降りなくては!


急いで降車ボタンを押そうと思ったけど土曜日だからか乗っていたほとんどがレイクモールに行く様でわたしがボタンを押そうとした瞬間に押されてしまった。


バスを降りてみると案の定ほとんどの人がバスを降りていて、バスに残った人たちも子供連れが多かったので子供の喜びそうなお店とかベビー用品店が多く立ち並ぶウエストモールで降りるのだろう…


バスを降りてみて気が付いたけど土曜日のお昼時って事もあってかレイクモールは人で一杯だった。


「うわぁ。こりゃあ落ち合うのも一苦労かも…」


「お姉さん。何かお困りですか?」


「いや…って大和じゃん!!

なんでこんなところにっ…ってなにその格好!

ぷっっくくっあはははっ!」


またナンパに会ったかと思って軽くあしらおうと思って顔を見てみるとそこにあったのは見知った物静かなイケメンの顔だった。

しかもなんだかタキシードちっくな制服まで着ている。


「なんでって…俺はバイトだよ。

お前こそ一人でどうしたんだ?紀穂達と遊んでるんじゃなかったのか?」


「ぷっっくくくっふっ…いや、今から合流するところ。って言うかなんのバイトしてるんだよっぷっっ…くくっあはははっ!」


「そんな笑わなくてもいいじゃんかよ…

俺はただのレイクモールの案内人のバイトだよ。

それで面接行ったらすぐ採用されてこんな洋服着せられて笑顔振りまかされてる。」


顔を少し赤くしながら困った様な顔をしてもみあげあたりをポリポリかく大和。

なんだかピシッとした格好をしているからかそんな姿も少し絵になる…


「いわゆる顔採用ってやつ?あはははっ!それにしてもまさか大和がこんな事してるとはっ!あはははっ!

それで紀穂はさ…ぷっっ…この事知ってるの?くくっあはははっ!」


大和こんな姿がツボにハマってしまって普通に話そうとしても笑いが込み上げてきてしまう。


「お前いつまで笑ってるんだよ…

紀穂と奏ちゃんには朝っぱらから出くわしたよ。

死ぬほど写真取らされた…まあ、朝から写真はひっきりなしに声をかけられるんだけどね。」


「えー。あとで紀穂に見せてもらお。

じゃあわたし行くね。紀穂達待たせちゃ悪いし。

あとで三人で写真撮りに来るからその時は無視しちゃダメだよ?」


「はいはい。早く行ってやりなよ。待たせてるんだろ?それに早く合流してくれた方が安心だしな」


「うん。ありがと。大和も頑張ってね。」


「ああ。」


そう言ってわたしと別れた途端大和は女の子達やおば様達に囲まれていた…

大和も大変だな…



「あ、いたいた〜。

なかなか来ないから心配しちゃったよ!」


「そうだよ?茜は連れ去られたりしちゃいそうで心配よ。」


大和と別れてセントラルモールの建物に入ろうとするところでわたしに向けて奏と紀穂が歩いてきた。


「あ!二人とも探しに来てくれたんだね!!

ごめんね!さっきそこで大和に会ってちょっと話し込んじゃった。」


「あーそっか。大和に会ったのね。

どうだった?割と似合ってたよね。」


「大和くんくらいのイケメンがああ言うの着ると映えるよね〜。」


二人に駆け寄りながらそう言うと二人とも納得した表情をしてそう言った。


「えー。あーゆうの大和のキャラじゃないでしょ。」


「大和くん落ち着いてるし紳士だしピッタリだと思うんだけどなぁ…」


「まあ、大和は真面目で堅実だからああ言うのやりたがりはしないよね。」


「でしょー?あんなの大和のキャラじゃないって。

駅員とかならまだ分かるんだけどさ…女の子の中にまじって一人あんなタキシードみたいな制服着させられて…キャラじゃないでしよ…」


「まあ、大和様の執事コスって考えたら萌えるファンは多いと思うわよ?」


そんな雑談をしながら歩いていると思わぬ方向に話が逸れ始めた。


「その考えはなかった…じゃあ日向は騎士ってところ?…似合わなっっぷっあははっ。」


「あはははっ。それは確実にないわね。

和希くんは確実に弟コスよね。」


「じゃあ、フロントマンの彼…茜のお兄さんは?」


「そんなの決まってるでしょ。彼は嫌がるかもだけどどう考えても王様よ。まあ、どっちかと言うとやんちゃ王子様って感じだけどね。」


「それはわかるかも!動画とか見てみたけどそんなイメージはあるね!」


うそっ!そんなイメージが定着していたとは…


「そう言えばさっきからヒソヒソ声聞こえない?」


「そうだよね。なんか噂されてるみたいな…」


やっぱそうだよね…わたしもそんな気がしてたんだよね…まあ、場所も場所だしあの噂関連で間違いないよね…それに最近になって湖の乙女とかいって噂も拡大してるみたいでテレビでもチラッと紹介されてたらしいしな…


「絶対あの噂のせいだよね…ごめんね、せっかく楽しく遊んでたところを…」


「いいよ〜。謝ることないって!」


「そうそう。別に私達実害被ってないもん。」


いや、そんな事があったら二人に会わせる顔がない…


「そっか。ありがと。じゃあ、とりあえず気にせず行きますかね。」


「うん。それが一番だよ!」


「ねえ、それよりお昼どこで食べる?」


流石というかなんというか紀穂と奏はすぐに話題を変えて盛り上がりだしてくれた。


「絶対かぶら屋!」


「いいねぇ〜。今の時間ならそこまで待ったりもしないでしょ。茜もそれでいい?」


「いいけど…かぶら屋ってなんのお店?」


時刻は1時半を回ったあたりだけど今だにお昼にありつけていないわたし達は自然とお昼の話題になった。


「え!?かぶら屋知らないの?すっごく美味しいハンバーグのお店なんだよ?」


「ハンバーグ屋さんって言うよりは本当は洋食屋さんなんだけどね…ハンバーグが結構有名なんだよね。

ここのデミグラスハンバーグが絶品なのよ。」


「へー。美味しそう!いいじゃん!!わたしもそこがいいなっ!」


「じゃあ決まりね!」


紀穂がそう言ったのをきっかけにわたし達はかぶら屋に向けて方向を変えて歩き始めた。


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