26話 茜と緋那と日向と。前編
『メールするの遅れちゃってごめんね!
昨日は色々あってバタンキューでした⤵︎
できれば返信くれたらいいなって思いますっ
また昔みたいにバンドやったり遊びに行きたいです!!
今日は病院に行ってくるね!』
日向に送るメールこれでいいかな…
なんかキャピキャピしすぎてないかな?…
でもまあこれくらいがいっか!
きっと茜だって認識してくれるでしょ!
でも日向からしたら橙哉からこんなメール来たらイヤかな?…
そもそも日向からしたらわたしは茜なのかそれとも橙哉なのかどっちなのだろう。
「なぁにケータイみながら百面相してるの?
もしや日向からメールでも来た?」
「うわぁっ!…もうっ!驚かせないでよ…」
わたしが悩んでいるといきなり声をかけてきたのは雪ねぇだった。
「あははっ。ごめんね?
それで日向とメールしてるのは図星なんでしょ?
あの後どうなったのさ?」
「え、特になにも起こってないけど…?
ってなんで図星ってわかるのさ!!」
「え、顔?…」
ぐぬぬ…
そんな「なんでそんな事聞くの?」みたいに言われると少しイラっとする…
わたしの顔がわかりやすいのはだいぶわかってる事だからいいんだけど…
「あっ、どうせなら日向に送るメールチェックしてよ!これでいいのかわかんなくなってきちゃった。」
「そんなの茜ちゃんの好きな通りに送ればいいじゃない。日向もそんなに意識してないかと思うけどなぁ…」
雪ねぇが首を傾げながら言うとこんなに可愛いんだ…姉妹ながらこの破壊力はすごいと思う…
「わかったよ。これで送ってみる。」
わたしは首傾げの威力に圧倒されながらもなんとかそう答えた。
「どうせなら今送っちゃいなさいよ。」
そう言って雪ねぇはにゅっと手を出してきて送信ボタンを押してしまった…
「ぅええ!?まあ確かにこれで送るつもりだったけどさ……」
「ごめんねっ?そんなに落ち込まないで?
そういえば今日は病院行く日なんでしょ?
早く用意しちゃいなよ。」
別に落ち混んでないし…
それはそうと女の子になってからというもの時間通りに用意できたためしがないがない…
女の子になって準備する事が沢山増えたのにいまだに昔のままの時間感覚で行動しちゃってるんだよな…
そういうところから気をつけていかないとせっかく楓さんに色々教えてもらった事も台無しだ。
「そうだね。早めに準備を始めなきゃ。」
そーゆうわけでまだ出発する時間までは2時間くらいあるけどもう準備を始める事にした。
準備するって言っても着ていく洋服を選んで洗顔して髪の毛を整えて雪ねぇに軽くメイクをしてもらうくらいなのだけど…
ってメイクはして貰わなくてもいっか…
あと持っていく書類とかをまとめたり…
ああ、結構やる事あるなぁ…
こりゃあ早く始めて正解だったな…
「じゃあある程度準備終わったら教えて?
軽くメイクしてあげるから」
やっぱり雪ねぇはわたしにメイクしたくて呼びに来たんだ…
そんな気はしてたけどね…
「はいはい。じゃあなるべく早く準備するよ…」
そう言ってわたしは寝転がっていたベッドから起き上がって洗面所に向かうのであった。
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「じゃあ行ってくるね〜。わかんなくなったら電話するね!」
雪ねぇのメイクが思いの外時間がかかったのと書類の最終チェックをしてたらバスに乗りそびれてしまった。
まあ、こんな事もあろうかと1本早いバスに乗るつもりだったので結果オーライなところはあるけど…
このせいでバスの乗り違いとかはできなくなってしまった。
正直な話病院まで自力で行くのは初めてなので迷ったりしないかとても心配だ…
「最悪迎えに行ってあげるからわかんなくなったらバスを降りてバス停で待ってなさい。」
お父さんまで玄関に見送りに来るなんて…
某初めてのお使い番組とかじゃないんだぞ!!
「そんなにみんなで見送りに来なくてもいいでしょ…別にどこか遠くへ行くわけじゃないんだからさ…
じゃ、行ってきまーす…」
全く…毎回病院に行くたびにこんな感じにされたらたまったものじゃない…
まあ、最初だからだと信じたい…
とりあえず今は間違えずに病院までたどり着くことが先決だ…
「藤本駅北口行きでーす」
「あ、これだ。」
バス停に着くとちょうど乗る予定のバスがやってきた。
「この調子で乗り継いで行けば辿り着けるんだし簡単簡単♪」
この余裕がわたしの首を絞める事になったのかもしれない…
「あれっ?ここで乗り換えだよね…
え?え?乗り換えられるほどバス停ないけど…」
ブーブーブー。
わたしがオロオロしていると不意にケータイがなり始めた。
『あーちゃん結局迷ってるんじゃないかって思って電話かけたんだけどどう?
藤本バスターミナルで迷ってるかなって…』
電話越しの雪ねぇは今のわたしの状況を見てきたかのように的確に当ててきた。
「なんでわかったのさ…」
『いやーあそこはさすがに迷うでしょ。
藤本バスターミナルはそのバス停から100メートルくらい先にあるんだよね〜』
雪ねぇの言う通りに進んでみると確かに大きなバスターミナルがあった。
『そこからは迷わないと思うけど迷ったらすぐ電話してきてね!』
「はいはい。分かりました。じゃあ切るね。」
全く…どこで迷いそうかわかってるなら先に教えてくれてもよかったじゃないか!!
わたしは少しむすっとしながらバスターミナルまでの道のりを急いだ。
「えーっと…あった!」
なんとか目的のバスを見つけ出して乗り込んだ。
「うん。天海総合病院行きだよね。
これであとは乗り換えの心配とかもいらないや。ふぁぁ〜。」
バスにしっかり乗れたわたしは疲れからか少しウトウトし始めてしまった。
「次はぁー天海総合病院ん〜天海総合病院ん〜。」
「ん?…もうそんなぁ?。」
わたしはバスのアナウンスでようやく目を覚ました。
バスを降りる準備をしようと足元のカバンを手に取ろうとしたところで隣の人と少しぶつかってしまった。
「あっ、すみません。」
そっか…わたしが寝ていた間に結構混んできちゃったんだ…悪いことしたなぁ…
そう思って前を見てみるとポツリポツリと席は埋まっているがだいぶ空席も目立っている…
わざわざ1番後ろのわたしの隣に座る必要もないだろう…
もしかしてこれが所謂変態とかストーカーってやつなのか?怖っ…
怖いけどこーゆうのは気丈に振る舞わないとダメって聞いた事がある。
ここは勇気を出して顔だけでも確認するんだ!
そこで冷たい目線でも向けて立ち去ればきっとなんとかなるだろ!
わたしは覚悟を決めてカバンをぎゅっと握る。
「え〜まもなく〜天海総合病院ん〜天海総合病院ん〜バスが止まるまでお立ちになりませんようお気をつけください〜。」
バスが止まった瞬間が勝負!
すぐ立ち上がって冷たい目線ですみませ〜んって言ってダッシュで降りよう…
「ごめんなさーい。降りるんでいいですか?」
そう言って冷たい目線をストーカー(仮)に送ろうとストーカー(仮)の方を向いた。
「ほら、やっぱり茜ちゃんじゃん!」
「俺はこんなドッキリみたいなことやめようって言ったんだぞ?」
「日向がいち早く茜ちゃんを見つけたんじゃないか…」
そこにいたのはまさかの日向達だった…
「えっ!なんでここに?っていうかすごいびっくりしたんだよっ?」
「ごめんね。とりあえず降りよう。バス乗り過ごしちゃうぞ?」
「そうだな。運転手さんも驚いてるみたいだし。」
「早くしないと迷惑になっちゃうよ?」
三人に急かされてわたしも慌ててバスから降りた。
「はあ、はあ…
もう!どうしてここに三人がいるのさ!」
「え?どうしてって言われても…ねぇ?」
「橙哉の見舞いに決まってる。」
和希と大和の困惑した反応を見てわたしは失敗に気づいた。
そっか。まだ二人はわたしの事を知らないのか
だから橙哉がまだ入院してるって信じてるんだ…
「なんで同じバスにって事を言いたいんでしょ?しかも隣に座ってたわけだし…
まあ、特に理由なんてないけどね…」
日向がうまーく話題を逸らしてくれた。
おかげでさっきの発言を追求されずに済んだ。
「まあ、知り合い見つけたら隣に行きたくなるよ。」
「そうそう。バスだって本当偶然だからね!近くのファミレス行った後バス乗ったらたまたま茜ちゃんが乗ってただけだし…」
「気づいてたなら声かけてくれればよかったのに!!怖かったんだからねっ!?」
日向が逸らしてくれた方向にうまーく話が進んでいってくれたのでわたしもうまーくその方向に乗っかった。
「それにしても橙哉くんまだ入院してるんだ…心配だね…
あ、わたし診察あるから急がなきゃ…」
とりあえずわたしはこの場から離れる選択肢を取る事にした。
「そっか。じゃあその後でお茶でもしない?
もちろん茜ちゃんがよければだけど…」
大和から思いもよらない答えが返ってきた。
「えっ、あっうん…いいよ?」
うぁぁぁぁ、わたし何やってんの!
流れでOKしちゃったよ!!
「じゃあ俺らは前にお茶した喫茶店でお茶でもしながら待ってるね。どうせ橙哉は面会謝絶だろうし…」
そう言い放った大和の目はなんだか怖かった
いつものイケメンスマイルの下に黒い感情を隠しているかのようだった。
「うん。わかった。」
わたしは大和の表情を見て固まりながらもなんとか落ち着いて答えてその場を後にした。
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「ふぁぁぁ…疲れたぁ…」
わたしは少し懐かしいような消毒液と薬品の混ざったような香りのする別館への長い廊下を歩きながらそう呟いた。
病院のエントランスを入って退院の時手続きした窓口に名前を言うだけで別館の入口で待つように指示された。
なんだかVIP待遇みたいで少し恥ずかしい…
「あーかーねちゃんっ!」
長い廊下をを歩いてると後ろから楓さんの可愛らしい声が聞こえたと思って振り返ると片手に書類を抱えた楓さんが手を振りながら走ってきていた。
「楓さん!!」
わたしは勢いのまま楓さんに抱きついた。
「ちょっと茜ちゃんっ…」
楓さんの少し困ったような顔がとても愛らしくみえる。
「あー、久しぶりに楓さんに抱きつくと落ち着くぅ!」
「はいはい。良かったわね。
じゃあ行きましょっか。」
そうこうしてるうちに別館にたどり着いたので楓さんのカードキーで扉を開けて中に入った。
「じゃあとりあえずお茶でも飲む?
きっと先生も少し休憩したいだろうし。」
てっきり診察室に通されるのかと思ったらわたしの入院してた階のナースステーションの隣にある今まで謎だった扉の中に案内された。
「えっ、それはまあいいんですけどここって?」
わたしがもっともな質問を投げかける。
てっきり看護師さんの休憩室だと思ってたけど見た感じそんな感じも見受けられない。
「あ、ここ?そっか。茜ちゃん初めてだったね。とりあえずここはわたし達TS精神科の基地ってところかな。
ここってね。地域で一番の大病院でもあるけれど国の研究機関でもあるんだ。で、わたし達もTS症候群に関して調べてる研究者なのよ。
ここはその研究スペースだと思って?」
「ふぅん…まあ、よくわかんなかったからいいけど…とりあえずはここは楓さんと先生の職権濫用スペースってことね。」
「言い方がトゲトゲしいわね…
まあ、つまりそういうことよ。
これからはここでお話聞いたりするね。」
「そっか。じゃあこれからわたしはここに通うわけだ。」
「そうね。検査とかするときは普通に診察室使うけどね。
そうそう、この3日間でなにか変わりあった?
誰かに会ったーとか。洋服買ったーとか。」
「うん。結構いろいろあったよ?」
そのままわたしはここ何日かで起きた出来事を包み隠さず楓さんに話した。
もちろん今日のこともこれから日向達と会うという事も。
「そっかぁ…いろいろあったねぇ。
わたし的には是非茜ちゃんの載ってる雑誌を見てみたいけどとりあえずは日向君達とどうするかが問題になりそうね。」
楓さんは少し興奮しながらも冷静に今のわたしが向かい合うべき問題を言い当ててくれた。
「とりあえず今日話してみてどうするのか考えようと思うの。まあ、日向だけが知ってるってのもなんだかやり辛い気もするから言っちゃった方が楽なんだろうけど…」
「そうねぇ…まあ、打ち明けてもその三人までだと思うわよ?」
「そうですよねぇ…もうちょっと話してから考えます…」
ガチャ
「遅くなってすみません。
おや、今日もしっかりおめかしして来て…
可愛いですよ?茜ちゃん。」
貼り付けたような笑顔でフランクにそーゆうことを言ってくる先生はなんだか不気味だった…
「もー…倉田先生キモいですよ?ねー茜ちゃん?」
この不気味さは気持ち悪さだったのか…納得。
「全く、ひどいですね。
とりあえず近況でも行きますかね。
どうです?退院してから。」
「まあ、ぼちぼちですよ。
まあ、いろいろありましたけどね。」
撮影の件とかはなんか喋るのに抵抗があったけどとりあえずさっきと同じ内容をしゃべった。
「そうですか…身体の方は大丈夫です?違和感とか…」
「特にないですよ?退院した時と一緒です。
まあ、しいて言うなら少し体力が戻った事くらいですね」
「なら今日は検査いらないですね。
とりあえずこれからの説明を軽くして、その後でいいので少し緋那さんと話してもよろしいですか?」
なんか先生の感じが少しぎこちなく感じる。
なんていうか女性と接してるときの先生みたいなそんな感じ…
見知った人からの軽い女の子扱いになんだか戸惑いを隠せない…
「あかちゃんですか?
起きてるかなぁ、あんまり私からは干渉できないんですよね…」
とりあえず戸惑いよりも先に先生に対応する事を優先しようと思った。
「無理にとは言いませんが少しだけ話がしたいので…」
「わかりました…とりあえずチャレンジしてみます。」
そういってわたしは目をつぶって自分の中に意識を向けて深くまで落ちていく。
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「あれ、失敗した?…
もしかしてこれが前に聞いた扉ってやつ?」
意識が落ちていく感覚と共に見えてきたのはいつもの白い部屋ではなくなんだか激しい装飾のされた重厚な扉だった。
「ええ…これを開けなきゃいけないんでしょう…絶対無理でしょ…開けられる気がしないよ…」
「トライしてみないの?…」
何処からともなくあかちゃんの声が聞こえてきた。
「あかちゃん…
だってこんな扉開く気がしないよ…
ほら。」
そういって重厚なその扉を押し込んだり引いたりしてみたけれどちっとも動く気配がない…
「やっぱりまだ早かったかなぁ…
わかった…とりあえず話はわかってるから変わるね。」
そういってあかちゃんは指一本で軽々と扉を開けてしまった。
「じゃあ、行ってきます。」
そういってあかちゃんは玉座に座った。
そういえばあかちゃんがちゃんと玉座に座ったところとか初めて見たかも。
いつもあかちゃんに変わる時はねむりこくってたもんな…
あかちゃんが玉座に座ったところで別に何も変化ないけどあかちゃんもう外にいるのかなぁ…
「とりあえずわたしはここに慣れることから始めよう…
そうしないとさっきの扉も開けられないみたいだし。」
独り言をぶつぶつと言いながらわたしは玉座から少し離れたところにある椅子に腰掛けてとりあえずゆったりしてみることにした。
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「ふぁぁ…
あ、楓さんに先生。お久しぶりです!」
「お久しぶりー。」
「お久しぶりです。」
「あたしのこと呼んでたみたいですけどなんか用です?」
あたしはフランクに二人に接した。
「すべての経緯を見てたってわけじゃないんだ?」
「まあ、あたしもそこまで悪趣味じゃないよ。だってあーちゃんのプライベートだってあるでしょ?…」
楓さんの不敵な笑みにあたしも似たような表情で返した。
「ふふふっ…それもそうね。
じゃあさっそく本題いくね。」
そういって楓さんは壁際の棚から書類を取り出してあたしの前に置いた。
「これ、なんです?」
「じゃあ私の方から説明させてもらいます。
簡潔に話しますと私たちの研究に協力していただきたいということです。
そちらはその研究についての資料です。」
「研究って言ってもあれよ?人体実験とかするわけじゃなくってね。緋那ちゃんの生活とかの話を聞かせて欲しいって感じなのよ。」
研究って聞いたから少し身構えちゃったけどその反応をみた楓さんから出てきたフォローのおかげでとりあえず安心してもよさそうだと思った。
「ふぅん。まあ、あたしは協力してもいいんだけどあーちゃん次第だと思うしそれに協力してあたしにメリットあるんですか?」
少しだけ強く出てみる。ただ協力するだけじゃ損しちゃうから。
あーちゃんがどう思うかも気になるしね。
「茜さんについては今は気にしないでいただいて大丈夫です。完全に別個に考えているので。
それとメリットですが協力していただけるのならばこれだけの協力料を差し上げます。
ちょっとしたアルバイトだと思ってください。」
え、なにこれ。普通にバイトする以上のお金貰えるじゃない!
あーちゃんの事心配しなくていいなら全然ありじゃん!
でもただ近況を報告するだけでそんなに貰えるなんて怪しい…
楓さんを疑いたくはないけど…
「そんなに怪しがらなくてもいいですよ。
私たちは国に指定された研究医なので国から助成金や研究費がいっぱい出てるんですよ。
だからその協力料も研究費として落とすので心配しないでください。
それにお金の使い方も研究対象として少しお聞きしようとおもってますから。」
先生の顔にはいつもの胡散臭い笑みではなくて本気の表情が浮かんでいた。
「わかりました。いいですよ?協力しても。」
「ありがとうございます。
じゃあ少し説明させていただきますね。」
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「ふぅん。じゃあ、とりあえずあたしの状態が落ち着いたらまた来ればいいですか?」
「そうですね。まあ、なるべく茜さんと入れ替わったら近況をまめに連絡していただきたいです。
それとこちらで経費として落としますので緋那さん用のケータイと銀行口座をお持ちいただきたいです。
なるべくお二人を別個人として様子を見させていただきたいです。」
「銀行口座は多分緋那ちゃん名義で作れないと思うからこっちからうまく作りましょっか。」
楓さんはあたしが質問しようとしていた事に質問する前に答えてくれた。
「そうですね。そうしましょう。次までには準備しておきましょう。
ケータイも名義をこちらにしていただければ支払いもこちらで致しますよ。」
「一回私が同行して作りに行った方がいいかもしれないですね。」
「そうした方がいいですね。緋那さんもそれでよろしいですか?」
「はい。そうしてもらった方が嬉しいです。」
「では、そうしましょう。
いつ行けるかは茜さんと相談して決めてください。後で茜さん経由で高砂君に連絡しておいてください。
慌ただしいと思いますがまた茜さんに代わっていただいてもよろしいですか?」
「わかりました。ついでにあーちゃんと話し合って日にち決めてきちゃいますね。」
「そうですね。急がないのでしっかり話し合ってきてください。」
「わかりました。」
そうは言っても早いに越したことはないから先生の言葉に返してすぐに心の部屋の扉を開けた。




