2章 拉致犯を捕まえろ 前編
2章「ラスベートと100人のNPC~拉致犯を捕まえろ~」前編4
GM:ではまず、舞台となる街を紹介しよう。
アーロン:リオスだな?
GM:ですです。リオスの首都【ラスベート】になります。ここは円状に18のエリアに広がっており、それぞれは通路でつながっています。
アーロン:バウムガルドに比べてどうなの?
GM:人口が5万人程だそうで、整備されてるね。個人的には、リバティが西部の荒野の街、ラスベートは石畳のファンタジーの街。
アーロン:こっちの方が進んでいるんだな?
GM:微妙な表現だが、こっちの方が栄えていると思ってもらって構わない。帝政が嫌いで、評議会性の国だね。
アーロン:選んで盾が買えそう?
GM:金さえあれば(笑)ここに二つの冒険者の宿があり、どちらにするか?そして、どこに配置するかを決めます。①→
アーロン:どっちでもいいよ。
GM:①→ 一つは「黄金への誘い亭」、もう一つが「二本目の蜘蛛の手亭」。
アーロン:なんだ、その不吉そうな蜘蛛の手亭って?
GM:この街が「十本足の蜘蛛の街」という異名なんだそうだ。それにちなんでるらしい。
アーロン:差はないの?
GM:蜘蛛が東トノール中央に、黄金がゴールドコースト中央部にあるみたいだね。
アーロン:こう、美人のウェイトレスがいるとかは?
GM:多分、NPC表で決まるんじゃないかな?
アーロン:なるほど。じゃあ、特に意味はないけど、行ける場所一個多いからゴールドコーストにしておこう。
GM:では、「黄金への誘い亭」で二人がたむろっている所から始めよう。
アーロン:どんな店なんだ?
GM:名前の看板や名前、エンブレムとかがダサイらしい。
アーロン:あぁ、親指と人差し指で円を作って、儲かりまっか?みたいな?
GM:多分ね(笑)
アーロン:やっぱり、日本目の蜘蛛の手亭でいいや。
GM:どっちも変わんないけどね。
アーロン:なんにせよ、二人が戻って来るまでは、この街に居なきゃいけないんだろ?
GM:という事だね。まず、イベントを起こそう。
アーロン:ほう、どうするんだ?
GM:区画に移動後、登場NPCを決める。イベント決めて、解決して、一時間が経過する。
アーロン:その辺は変わらないのな?NPCの決め方は?
GM:区画ごとに決まっていて、1d6を振って面子が変わる。今回は、お昼の12時からの開始としよう。
アーロン:ほうほう。(コロコロ)5・6だ。
GM:そうすると、「ゴールドコースト中央」のNPC決定表は・・・、089番のキャラだね。①→
ゴールドコースト中央
にぎやかなマーケットが広がる下町です。
活気にあふれていますが、裏に回ると小さな家がゴチャゴチャと立ち並んでいます。
この地域は、夜遅くまでマーケットが営業しており、夜遅くまで明かりがついています。
GM/ケイン:①→「ちょっと、話を聞いてくれませんか?」
アーロン:誰だ?
GM:まだ若い、15歳の少年だね。ケイン・ゾンダートという見習い騎士だ。
アーロン:お坊ちゃんか。
GM:イラストも無い、単なるNPCだけどね(笑)「065 グラッツェという男性が困っているそうなのです」って言ってるね。
アーロン:お坊ちゃん、冒険者を動かすには、酒場のマスターを通すのが一番だぜ?
GM/ケイン:「あっ、そうなのですか?すみません」
アーロン:見習い騎士の時点でアウト!金持って無いでしょう。
GM:そんなアーロンに、「おい、新参者二人。暇してるなら、この子の話を受けたやれ」とマスターが言ってくるね。
アーロン:嫌っ!俺たち金欲しいの。
GM/マスター:「大体、信用できない奴に、ウチのエンブレムは渡せないね」
アーロン:うっ、そうか。エンブレムがもらえないと、高額な依頼は回してもらえない?
GM:だろうね。
アーロン:そのケイン君に、「俺達は高いぜ?」っていいながら、話を聞きます。
GM/ケイン:「実は・・・」
グラッツェという人物は、農家を回って、野菜の端切れなどを貰い受け、ソレを捌いて生活している。
しかし、今朝も回っていたが、とある農家の老人が出てこない。
こんなことは今までなく、非常に不安である。
GM/ケイン:「今まで端切れ以外も渡してくれたりとお世話になったので、気になってしょうがないそうです」
アーロン:で、俺達にどうしろと?
GM/ケイン:「その老人を探していただきたいのです。無事が確認されれば、グラッツェさんも安心するでしょう?」
アーロン:で、報酬は?
GM:えっ、書いてないな?・・・ルルブによると、報酬表があるね。Lvによって設定されているみたい。①→
GM/ケイン:→②「相場だと、一人400G位みたいですけど?」
アーロン:もらえるなら異存はないぞ。当然、探索中に見つけた物は、俺達の物だな?
GM/ケイン:「はい、違法性が無ければ」
アーロン:じゃあ、酒場のマスターに話を通して、探しに行くか。
GM/ペコ:待つデシ。どんな老人か確かめるデシ。
アーロン:おっと、どんな爺さんだ?
GM:カフマンという、西トノール外縁に住んでいる男性だそうだ。AM5:00に待ち合わせをして、端切れとかをもらっていたらしい。外見も教えてくれるよ。
アーロン:待ち合わせ?
GM:ですです。家まで行った事は無いらしい。集落の出入り口みたいな所でもらっていたんだって。
アーロン:じゃあ、家の場所も調べなきゃいけないんだ?
GM:そうなるかもね。あと、期限は48時間だって。それ以上経っても見つからなければ、諦めると。
アーロン:報酬は?
GM:成功報酬のみ(キッパリ)
アーロン:またかよ~。今回は報酬欲しいぞ。
ミッション:「知人の安否を確認して欲しい」依頼人:グラッツェ 期限:48時間
GM:というわけで、現在1日目の12:00です。
アーロン:俺達は、ゴールドコースト中央の冒険者の宿に居るわけだな?
GM:ですです。今、分かっている手がかりは西トノール外縁に、カフマンさんの家があるってことくらい。
アーロン:じゃあ、行こう。まずは、中央広場に移動だな?
中央広場:白い石畳の円形な広場です。復興記念に初代議員の名が刻まれた石碑があり、タワーブリッジや常灯の明かりで夜遅くまで人の通る観光スポットです。
GM:そして、NPCを決めよう。
アーロン:(コロコロ)1・3だ。
GM:「015ジェリ・エードヴィック」という、偉そうな人間男性が出てきました。
アーロン:ふ~ん、無視(笑)
GM:続いて、イベントは・・・外縁に着くまでないので、(コロコロ)4だからランダムイベント表1d6をお願い。
アーロン:(イッコロ)4。
GM:「暴走馬車」が突っ込んできます(笑)
アーロン:はっ、アレはビンセントさんの馬車!
GM:何、また馬を無くすの?(笑)
アーロン:実は、馬って高いんだよなぁ。
データ的には、馬を購入するには5000Gかかります。
つまり、1話でビンセントさんは、1万Gも二人に損をさせられているという事実!
GM:現状では、その男性を馬が轢きそうなんだけどね?
アーロン:どうしろと?
GM:①戦闘特技【かばう】②NPCを突き飛ばす③馬に飛び乗って制御する。
アーロン:‹かばう›は持って無いな。【行動放棄】じゃダメ?
GM:むっ、戦闘特技と書いてある。
アーロン:じゃあ、③だな。
GM:そうすると、「ライダー技能+器用度ボーナス」でA目標だって。
アーロン:A目標?
この『ワールドツアー②リオス』は、GMがいなくてもプレイできるように、目標値の基準を示してくれています。
パーティーの平均Lvに対して、A=優しい、B=普通、C=難しいとなっています。
現在、この二人は平均2.5Lvなので、A判定は目標値8になります。
GM:ライダー技能を持っていないから、平目だね。
アーロン:8なら出るだろ?ひっくり返せるし。(コロコロ)6・5で11、成功!
GM:マジで?そうすると、アーロンのおかげで馬は静まり、ジェリさんの前を避けて止まれました。
アーロン:ビンセントさんの馬を守れて、ほっとしたぜ(笑)
GM:違うから。「何だ、アレは?」と不思議そうな顔で見てますが、アーロンのアクロバティックな行動に感心して、好感度が1上がりました。
アーロン:どうどうと、馬の鬣を撫でてやります。
GM:「すみません。ありがとうございました」と、馬の持ち主が礼を言ってるね。
アーロン:馬の脚は、すぐに悪くなるんだから、大切にしろよ?って持ち主に言うぜ。
GM:最期に、登場しているNPCからお願い事をされないかどうか、1d6を振って。
アーロン:結構、忙しいな(イッコロ)4だけど?
GM:それだと【NPCミッション】という、この場に居るNPCからのミッションが発生する。
アーロン:そうすると、どうなるんだ?
GM:1d6で決まるんだけど、簡単なお願いをされて、解決すると経験点50点をもらえる。
アーロン:それほど難しくないって事だな?(イッコロ)1だ。
GM/ジェリ:「全く、暴れ馬なんて、どうなっているんだ?そこの冒険者、ついでだから、私を案内しろ」①→
アーロン:①のって何それ?
GM:①→護衛任務だね。1d6を2回振って目標値を決め、そこまで連れていくと経験点50点になる。もちろん、時間制限付きだけど。
アーロン:ムカつくオッサンだな。
GM:僕が偉そうだと思う「オッサン」というのを出してみた。時間を決めるのも1D6を2回ね。
アーロン:場所によるな。
GM:決めてからでいいんじゃない?
アーロン:そうだな。(コロコロ)4・6と5・5だけど?
GM:シルバーパール外縁に、明日のこの時間までに付けばいいみたいだよ。
アーロン:戸籍管理の人だっけ?何してるの(笑)
GM/ジェリ:「これは非常に重要で、かつ機密性の高い案件なので、冒険者ごときには教えられんな」
アーロン:むしろ、護衛したくなってきた(笑)
GM:実は、西トノール外縁の隣りなんだよね。
アーロン:しょうがねぇな、着いてきな!
GM:では、1時間経過する。
ここからは、少し省略します。
13時:西トノール中央 スザンナ・ロークリッド ランダム無し NPC無し
14時:西トノール外縁 アリッサ・マイウォールド
西トノール外縁:飛空船の係留場やマギテック協会の施設があり、旅人が多く賑わっています。しかし、中央に進むにつれ、逆に1件屋などが増え、外に出てしまったかの印象を与えます。特に夜は信じられないくらい静まり、暗くなります。
GM:という訳で、二人が西トノール外縁に着くと、新聞記者のアリッサもいます。
アーロン:なんか、関係あるの?
GM:さあ?(笑)ここはミッションがあるので、読むね。①→
GM/アリッサ:→②「なによ、私のスクープを横取りにする気?」
アーロン:しねーよ。
GM/アリッサ:「ん~、でも、冒険者向けのネタかもね。なんでも、老人が誘拐されたかもしれないんだって」
アーロン:それって(笑)カフマンさんの外見を伝える。
GM/アリッサ:「私には分からないわ。ただ、野菜籠を背負っている老人が、盗賊ギルドの人間に因縁をつけられて、連れていかれたそうよ」
アーロン:また、盗賊ギルドかよ?
GM/アリッサ:「この辺の盗賊ギルドっていうと、アルトゥール島の‹夜を統べる者たち›か、ゴールドコース外縁の‹街道の紅い焔›ね」
アーロン:くっ、どっちも中2全開だな(笑)
GM:そうだね。ネーミングを考えているときは、凄い楽しいんだけどね(笑)
アーロン:で、どっちが近い?
GM:どちらもゴールドコースト中央経由で隣だから一緒だけど、ジェリさんの事を考えると、アルトゥール島経由かな?あっ、それとNPCミッションチェックね?
アーロン:(イッコロ)2。
GM:何も無し。
アーロン:じゃあ、シルバーパールに行こう。
GM:ですです。現在15時ね。
15時 シルバーパール外縁 070トンミ・モグバード イベント無し NPCミッション無し
GM/ジェリ:「おぉ、ご苦労。しかし、私がここに来たことは誰にも言うなよ」(経験点50点)
16時 ヴェーラー島 004ケヴィン・レアド イベント無し NPC無し
(アーロン:ちょっ、コイツって副首相だろ?こんな所で何を?)
17時 アルトゥール島北部 087ヴァンダルゴンダル
アルトゥール島北部:ラスベート最大の歓楽街。夜遅くまで、明かりが絶えることはありません。しかし、その裏は細く、狭い路地が迷路のように広がっています。
GM:アルトゥール島北部は、ラスベート最大の歓楽街だそうだ。
アーロン:へぇ、ここにイメクラがあるんだっけ?
GM:僕の興味はないね(キッパリ)
アーロン:盗賊ギルドにはぴったりな場所なんだな?
GM:ですです。歌舞伎町みたいなもんだね。夜遅くまで魔導機で明るく、いかがわしい店も開いてる。そして、思わぬ所に細い路地があって、人目に付かない場所が口を開いてるって。
アーロン:そこに、ヴァンダルゴンダルって男が歩いてるんだな?
GM/ヴァンダルゴンダル:「なんだ?アルトゥール島は初めてか?ここは、楽しい事でいっぱいだぜ」
GM:と46歳のおっさんが話しかけてくる。
アーロン:酔っ払いは消えろ!
GM/ヴァンダルゴンダル:「ちっ、生意気なガキだ。さっきの爺みたく、盗賊ギルドに捕まるがいいさ」
アーロン:なんだと?詳しく話をしてもらおうか(ニッコリ)
GM/ヴァンダルゴンダル:「なんだよ、そんな顔しても怖くないぞ。衛兵、衛兵さ~ん」
アーロン:歓楽街に、そんなもん来るかよ。その爺さんの行方を話せ。
GM:どうやら、少し離れた葦原にある小屋に、野菜籠を背負った爺さんを連れ込んだみたいだね。
アーロン:葦原って何?
GM:草原の別名じゃない?人間は考える葦であるっていうし、背の高い植物なんだろう。
あんまり、実物を見る機会って、最近ないですよね?
アーロン:じゃあ、そこまで行くか。
GM:準備は大丈夫?
アーロン:最初だからなぁ。・・・逃走ルールは?(笑)
GM:大事だね。先制取れば宣言だけ、後攻だとスカウトorレンジャー+敏捷ボーナスでC判定だって。
アーロン:なるほど。その小屋って、すぐに分かっていいの?
GM:事前情報が無ければ気づかなかったような場所にあるね。見つかっていいよ。
アーロン:なら、隠密で近づくか。
GM:じゃあ、判定してくれ。
アーロン:(コロコロ)1・4で5。しかし、スカウト技能取ってるぜ。合計で8だ。
GM:まず、敵決めてからにしようか?PC2人だから、1d6+1で決めよう。
アーロン:(イッコロ)4。
GM:Lvが2.5で、出目が4+1だから・・・
アーロン:何が出た?
GM:モンスターLvが2だから(コロコロ)5・6で11か(笑)
アーロン:突貫じゃ!
GM:中には、武器を構えた男性と、戦闘に加わらない人間が何人かいるね。
VS山賊の突撃兵
GM:では、戦闘です。
アーロン:先制決めるぜ。(コロコロ)1・4で5だけど、今回は二人とも振れるけど、どうする?
GM:その一回で、高い方を採用しよう。
アーロン:いやっ、2回振ってくれ。
GM:ですよね(笑)3・3で6。10なので、PCが先行だ。
アーロン:早速、魔物判定を。(コロコロ)6ゾロ!
GM:おっ、凄いね。こいつは、以前にも合った山賊の突撃兵だ。
アーロン:1人?
GM:ソレは不自然なので、戦闘外の人がいる。
アーロン:人族だから弱点はないか。フィープロもいらないな。
GM:むしろ、一人で勝ってくれ(笑)
アーロン:じゃあ、俺が前に出る。
自陣:ペコ
戦場:アーロンVS山賊
敵陣:無し
アーロン:通常攻撃だ。(コロコロ)5・3で8、命中は13。
GM:会費は10だから当たった。
アーロン:ダメージは(コロコロ)5・1で6、3+6で9点。
GM:6点通った。ダメージ低くない?
アーロン:マトックは、両手持ちだから売り払った。
GM:そうだね。盾大事。11で避けてね?
アーロン:今回は、回避値が5もあるんだぜ?(コロコロ)6・3で9、避けた!
GM:14か。見違えるような回避だね。
アーロン:実は、修行の為に足を縛っていたんだ(笑)
GM:死ぬわ!2ターン目だよ。
アーロン:命中しないわけがない。(コロコロ)5・4で9、14で殴る。
GM:ダメージくれ。
アーロン:同じく9点。
その後も危なげなく戦い、リオス初戦はノーダメージでの勝利。
アーロン:よっしゃ!
GM:では、もう抵抗はしない。
アーロン:爺さんは、どうした?
GM:「あんな爺さんやクズ野菜なんかいらないから、東トノール・ストリートの端に捨ててきた」って言ってるね。
アーロン:なんで、誘拐なんかしたんだ?
GM:う~ん。書かれていないね。単に、ボコにしたかったんじゃない?
アーロン:あと、他になんかないの?
GM:おっと、探索判定をしようか?目標値Aだから8だね。
アーロン:それなら簡単。(コロコロ)4・2で6+知力ボーナス・・・1だ。
GM/ペコ:(コロコロ)こちらは1・4で5だけど、知力ボーナスは2のスキルも2で9。
アーロン:危ねぇ~
GM:宝箱決定表$①だって。まず1d6で種類、その後に2d6で品物を決める。
アーロン:(コロコロ)5の、1・6で7だ。
GM:1点の魔晶石だね。
アーロン:安いなぁ。
GM:ペコ的には助かるけどね。
アーロン:マギテックには、MP1が多いからなぁ。じゃあ、渡しとく。
GM:サンキュ。これで、18時になるね。・・・違うわ。NPCチェック。
アーロン:(イッコロ)2。
GM:それなら、頼まれないね。
アーロン:あとは、爺さんを探しに、東トノールだな?
GM:ですです。これで18時になります。
アーロン:で、東トノール行って終了?それとも、冒険者の宿に戻る必要がある?
GM:待って①→
GM:①→このサプリでは、宿に帰る必要があるみたいだね。
アーロン:げっ~、めんどい。
GM:ミッションクリア後にワープさせてくれるのは、この後からなんじゃない?
アーロン:じゃあ、結構時間がかかるな。
GM:ですです。文句を言わずに行こう。