11章「英雄の条件」中編
11章「英雄の条件」中編
GMの罠に陥り、シルフィーに協力することになったアーロン&ペコは・・・。
GM:では、ルールを説明しよう。
アーロン:強制なの?
GM:(無視)PCはラスベートの街を移動し、NPCミッションを発生させる。そして、PC人数+5人の署名を72時間以内に手に入れてください。
アーロン:もう一度聞こう、強制なのか?
GM/シルフィー:「エリツサさん、聞いてください。我が兄は・・・」「素晴らしいですわ。私もご協力いたします」だって。
アーロン:くっ、卑怯な。
GM:PCも人数に加えて良いが、コクスクロス兄弟は既に会員のため加算されない。
アーロン:つまり、NPCミッションを5回行えばいいんだろう?俺は署名しないけどな。
GM:ちなみに、署名してもらったNPCミッションの経験点はもらえません。
アーロン:極悪シナリオ来た~!
GM/シルフィー:「では、三日後にお会いしましょう」
アーロン:これは、三日間真面目に勧誘しなきゃいけないの?
GM:いやっ、PC人数+5人が貯まったらで良いよ。
アーロン:経験点を稼げるわけでもなし、ドナドナ形式でもなし、マイン型のシナリオなのか?
GM:まっ、まあ、やってみようよ。さっき、抵抗に失敗したじゃん?
アーロン:はいはい、‹英雄バルカン・コクスクロスを神にする会›だっけ?現実だったら捕まるぜ・・・。
13時:中央広場 012コルニカ・サンガイル X悪い風 護衛→ヴェーラー島
GM:中央広場には、女性が一人佇んでいるね。なにやら、顔色が悪い。
アーロン:ならば、こう言うしかないな。「今日は、風が騒がしいな」
GM/コルニカ:「でも、少し・・・この風・・・泣いています」
アーロン:なら、少しでも癒してやるために、会いに行こうじゃないか?
GM/コルニカ:「えぇ、一緒ならどこへでも行けるわ」
アーロン:・・・何を言っている?
GM:そっちこそ?
14時:造船所通り 059レメメル・ボルクレ x太公望 護衛→ゴールドコースト外縁
GM/レメメル:「アーロンさん?」と声をかけてくる少女がいるね。
アーロン:誰だ?変な知り合いしかいねぇからなぁ(笑)
GM:以前に出会った、タビットのレメメルだね。
アーロン:タビットが造船場?泳げるのか?
GM:泳ぎは出来るだろうさ。「何やってるの?」と聞いてくるね。
アーロン:ふっ、風に聞いてくれ。
GM/レメメル:「あそこの御爺ちゃんね、いつも面白い物を釣り上げるんだよ」とチョコチョコと歩いていくね。
アーロン:こっちの話を聞けよ!
GM/レメメル:「御爺ちゃん、今日は何が釣れたの?」と声をかけると、老人は釣竿を上げた。1d6を振ってくれないか?
アーロン:何、ランダムなの?(コロコロ)1だけど?
GM:魚だね。レメメルの顔にベシャッと張り付く。「ほっほっほっ、ごめんよ」しかし、彼女は驚いて気絶してしまった。
アーロン:何コレ?
GM:家まで連れて帰ってあげるしかないね。
15時:シルバーパール外縁 054セス・ボートスミス ランダム無し NPC無し
16時:ヴェーラー島 004ケヴィン・レアド ランダム無し NPC無し 署名1
17時:アルトゥール島北部 088メリンダ・テトリィル ランダム無し NPC無し
18時:ゴールドコースト中央 095ガレド・ランカース ランダム無し NPC無し
19時:ゴールドコースト外縁 064アリッサ・マイウォールド ランダム無し 配達伝言→ライトニング通り 署名2
20時:ゴールドコースト中央 067メレ・シンピン 路地裏の死体 招来→西トノール外縁
GM:ゴールドコースト中央に戻ってきた君達は、急に声をかけられる。①→
GM/メレ:→②「おっ、おい。お前らアーロン&ペコだろ?こっちに来てくれ!」
アーロン:その呼び名で決定なのか?
GM/ペコ:「我々も有名になったものデシ」
アーロン:メレって、どんな人だ?
GM:昔は金持ちだったかもしれない物乞いだね。
アーロン:最初のシナリオと言い、そんなの多いな。
GM:メレに着いていくと、人が倒れているのが見える。
アーロン:なんだよ?殺人か?
GM/メレ:「なあなあ、これを騎士団まで持って行くのを手伝ってくれないか?結構良い身なりだろう?金になるぜ」
アーロン:そうなの?
GM:生き返れる世界だからね。多分、この男は死体を漁ってから判断したんだろう。
アーロン:ゲスが!って殴りつけよう。
GM/メレ:「ひぃぃ、何をするんだ。俺は親切でやってやろうと思ってるのに」
アーロン:だったら、そのポケットの中のものは何だ!とカマをかけるけど?
GM/メレ:「いやっ、これは・・・」と言っていると、後ろでグチャリと物音がする。
アーロン:何?
GM/メレ:「ひぃぃ、死体が動いた!」と腰が抜けたようで立ち上がれないね。
アーロン:ここで、初のアンデットかよ?守りの剣の範囲内じゃないのか?
GM:1d6を振って?
アーロン:(コロコロ)6。
GM:何故か、影響が無いように思えるね。
アーロン:くそっ、そういう事か。戦うぜ。
VSアンデット
GM:まず、相手を決めようか?
アーロン:(コロコロ)6だ。
GM:+1されて、グールだね。
アーロン:(コロコロ)先制が3・1で4だから9、識別は6・4で10だから13。
GM:(コロコロ)グールの先行、弱点は抜けた。
アーロン:師匠?
GM/ペコ:「アーロンだって驚いていたデシ」
アーロン:なんっつても、初めてだからな(笑)
GM:じゃあ、11で2回攻撃してくるよ。
アーロン:2回?連続じゃなくて?
GM:あぁ、避けても無駄。ちなみに、当たったら麻痺毒ね。
アーロン:くっ、(コロコロ)4・6と6・4で避けた!
GM:凄いじゃん。
アーロン:反撃行くぜ?(コロコロ)1・2で3だから8・・・。
GM:ソレは避けるわぁ。いくらグールさんでも避けるわぁ。
アーロン:ムカつく!キュアにしとけば良かった。
GM:とはいえ、一体だから楽勝だわな。
途中1度、防御ファンブルの6が出て青ざめましたが。
GM/メレ:「スゲェな、あんた。さすがはアーロン&ペコだ」
アーロン:そんな事より、この死体はどうするんだ?
GM/メレ:「西トロール外縁に、無縁墓地があるんだ。そこに集めてから、どうするか決めるようなシステムだから、そこに行って人を呼んできてくれないか?」
アーロン:嫌だよ。
GM:まあ、無理があるけど、システムだと思って我慢してくれ。
アーロン:マジレスだ(笑)
GM:丁度いいから、冒険者の宿で休んでいく?
GM/ペコ:では、翌日「お日様出てるデシよ。起きるデシよ!」
アーロン:あと、5分~。
GM:今日は、ライトニング通りと西トノール外縁に行かないと。
アーロン:小説とかで、妙に警官が来るのが遅かったりするのは、俺等みたいな不真面目通報者のせいなんだろうな(笑)
GM:かもね。
アーロン:じゃあ、朝飯を食って、お昼ぐらいに出るとしますか?
GM/シルフィー:「あらっ、アーロン&ペコじゃない。署名は集まったかしら?」と声をかけてくる。
アーロン:五月蠅いなぁ。
GM/シルフィー:「そんな事を言っていると、我が兄、英雄バルカンが神になった時に神罰を下されますよ?」
アーロン:その頃には、俺らは死んでるよ。
GM/シルフィー:「何を仰っているのかしら?その時は、もうすぐ来るのですよ?」と見れば、彼女の手には署名された用紙がズッシリと。
アーロン:マジで?
GM/シルフィー:「グズグズしていないで、あなた方も布教に出かけなさい!」と、冒険者の宿を追い出されます(笑)
アーロン:くそう。死体を放置したままなのもアレだから、さっさと行くか。
GM/メレ:「行ってらっしゃ~い」とグールの手を振ってる。
アーロン:お前こそ、なんとかしろよ!
06時:起床
07時:中央広場 009ダマッダー・ノクドラン x悪い風 護衛→シルバーパール外縁
08時:午後の陽ざし通り 050ベアトリス・ファレット ランダム無し 護衛→ゴールドコースト中央
09時:ライトニング通り 058アニニス・ポルクレ ランダム無し NPC無し 署名3
10時:西トノール外縁 070トンミ・モグバード ランダム無し NPC無し 署名4
11時:シルバーパール外縁 054セス・ボートスミス ランダム無し 配達伝言Ⅱ 署名5
GM:おっ、セスの依頼で西トノール外縁とコラーロサイド中央に寄って、ゴールドコーストの冒険者の宿に帰れば、署名が7つになって依頼が完遂されるね。
アーロン:なに?何もアクシデントは起きねぇの?
12時:西トノール外縁 064アリッサ・マイウォールド 迷惑なお上りさん NPC無し
13時:西トノール中央 023アイシャ 迷惑なお上りさん NPC無し
14時:中央広場 058アニニス・ポルクレ ランダム無し 配達伝言Ⅰ→コラーロサイド外縁
15時:コラーロサイド中央 001サフィ・リマニ ランダム無し NPC無し 署名6
16時:コラーロサイド外縁 010オレイシャ・シアルトリ ランダム無し NPC無し署名7
17時:コラーロサイド中央 091バルガン・コクスクロス x太公望 調達→断る
18時:ライズハイ中央 087ヴァンダルゴンダル ランダム無し 伝言配達→ライズハイ中央 署名9
19時:東トノール中央 070トンミ・モグバード x怪しい影 護衛→コラール再度中央
20時:ゴールドコースト中央 署名11
アーロン:戻ってきたぞ。どや!
GM:署名は、全部で11通だね。トンミさんが「まだかな?」って顔で見てるけど(笑)
アーロン:シルフィーに渡してからにするさ。じゃないと、経験点にならねぇし。
GM/シルフィー:「あらっ、遅かったわね。あっ、でもキチンと集めてきてくださったのですね?関心関心」と署名用紙を受け取ります。
アーロン:さてと、シナリオを進めてもらうぜ?
GM/シルフィー:「これで、我が兄の伝説が一歩進みましたわ」と言って、頭を下げて帰ります。
アーロン:ちょっ?
GM:スキップしながら帰るね。
アーロン:なん・・・だと?これで終わりなのか?凄い時間かかったのに?




