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鬱の吸血鬼  作者: 尚人
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錯覚/幻覚/真実

 久しぶりに開いたPC

 小説自体をどうやったらうまく書けるか。

 うまく表現できない自分が情けないです。

 僕の名前は春日 武。普通の高校生だった。

 今はもう違う・・・。

 その日はとても寝苦しくて、窓を半分以上開けていた。

 天上を微かに明けた目で眺めその暑さをごまかそうと、必死になっていた。

「まだ十一時か・・・。」

 横に置いてあるケータイ電話で時間を確認すると、僕は又その天上へと目をやる。

 目を閉じて考える事は、今日で学校を辞めて何日になるかとか、明日は何をして過ごそうかなどを考える。

 僕は『鬱病』だ。

 僕はコレを言い訳に学校を辞めた。

 枕の位置を直し眠りにつこうと努力する。

 僕は寝る事すら器用に出来ない自分を恨んだ。

 今日も又、一日が終わる・・・。

 そう思った時だった。腹の辺りに鈍い感触があったのは、思わず、ヴっと声にならない声を出してしまった。ドサっと物が落ちるような音がしてもう一度その部分に痛みを感じた。

「痛ってー。何だよ。」

 上半身を起し自分のお腹の辺りを見ると一人の女の子が居た。

「君は誰。なんで此処に居るの。」

 当然気が動転している。まともに会話をするのも久しぶりな僕の手は汗でびっしょりだった。

「あれれ、クライスさんこの人私の事見える見たいですよ。」

「その様だね、咲子。この子で当りだ。」

 横を振り返ると、長髪でスーツを着た男性が立っていた。

「じゃあやっと飲めるんですね。」

「でもその前に彼にちゃんと真実を伝えないといけないよ。」

 そう言い終わるとその子が僕の体の上をはいながら、目の前に来て言った。

「私は吸血鬼ヴァンパイアです。これから彼方の血をいただきます。その代わりに彼方を吸血鬼にしてあげます。」

 僕はその時あまり詳しく考えなかった。それが夢だと思ったからだ。それに僕はこうゆう状況を望んでいた。

 彼女はそっと首元に小さな牙を入れた。

 ちょっとチクッとしたが、それよりも彼女のものだろうか、バラの様な良い匂いが僕を眠りにつかせた。

「君はもう吸血鬼だ。君は太陽を嫌い夜を好む。でも、それでも君は君のままだ。また明日来るよ。」

 クライスと呼ばれた男の声が妙に心地良く感じた時には僕の意識はあったのだろうか。

 朝起きると何事も無かったかの様に僕はカーテンを開けた。

「痛い。」

 太陽の光が痛かった。急いでカーテンを閉めて自分の手を見る。まるで火傷の様になった手を急いで冷やそうと台所へと急いだ。

 だが、不思議な事にもう一度その手を見るとさっきまで痛々しくあったはずの火傷が綺麗さっぱり治っていた。

「どうなってんだよ。これ。」

 僕は必死に考えた。そして行き着いた答えは僕が昨日の晩体験した事は夢なんかじゃないって事だった。

 僕はあの晩、吸血鬼になった・・・。

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