神の勝手
「ここどこ?」
俺はそう言った。回りを見るとそこは真っ白な世界だった。俺がこんな状況になるのは数分前のはずなのだが。
俺は学校の帰りだった。ちなみに高校3帰宅部だ。いつも通り不良に絡まれないよう気をつけながら歩いていると、唐突に目の前が真っ白になりここにいたのだ。
「おい!!」
そんなことを思っていると後ろから声をかけられた。振り返るとさっき見回した時にはいなかった老人がいた。いたって普通だ。ただし浮いている。
「えっと?」
「わしは神じゃ」
「えっ!!」
何言ってんだこのじいさん。
「誰がじいさんじゃ!!」
どうやら心が読めるらしい。本当に神かも。
「まだ疑っとんか。まぁいい本題じゃ。」
あっどうでもいいの。しかし本題ってなんだ。
「お前には異世界にいってその世界を救ってもらう!」
なんか中二病っぽいそうかこれは俺の夢だ。夢なら納得がいく。
「夢と思ったか。まぁすぐ現実だとわかるからいいだろう。」
何か神が独り言を言っているがまぁいい。夢ならとことん付き合おう。
「というわけであっちの常識、最低限の金、あっちの服装は揃えるから救ってくれ!」
「えっちょっま…」
間髪いれず異世界に飛ばされた俺であった。