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ノノちゃん

−銃弾が、四方八方から、矢継ぎ早に飛んでくる。


私はそれを、ヒョイヒョイ、とよけながら必死に機械を操作する。


あとひとつボタンを押せば・・・







というところで記憶が途切れ、


私が倒れていくのが見えた。




・・・私が倒れているのが、見えた?



じゃあ、私は誰?


私は、海上奈那架。


ならば、今倒れたのは?


あれも、海上奈那架。



私が、二人・・・?







「・・・なか・・・ ナナカっ!」



「ん・・・」




眩しい光が差し込む部屋の中。



と言っても朝の清々しい光ではない。



「相変わらず眩しいいいいいー・・・!」



ここは、時空管理局F8。


部屋を覆うようにして高く積まれる大量の本と、


異様な光を放つこれまた大量な機械が所狭しとつまられている。


只今、朝・・・・・・4時。



「ここここ、こんな朝早くに起こさないでよぉっ!?」



朝4時に起きたことなんて、多分ない。



「朝からうるさい。静かにしてよナナカ」


ひどい。朝4時なんかに起こして、さらに超冷たく怒られた。



うぅ・・・眠い・・・。



「準備出来てるの?」


「できたよ~・・・多分・・・」


「知らないからね、忘れてても。」


「・・・・・・ケチぃ・・・」


「忘れたら自分の責任でしょ。」



のそのそと動き出し、鞄を探る。


えっと・・・



食べ物と、服と、ライト・・・


大丈夫、かな。



どうせ本当に向こうで過ごそうとも思ってないし。


いいんだ、こんなもんで。多分。





・・・それにしても、ノノのカバンはでかい。


キャリーバッグ(大)・カバン(中・小)ウエストポーチ(×1)



何が入ってるんだか。



「あとどれぐらい・・・?」


「2時間31分45765秒」


「細か・・・ってかあと2時間半寝られたじゃん・・・」


「ナナカなかなか起きないし。」



まぁ、いいか。


起きられなくなるのが目に見えてる。


ノノの言うことが正しいし。




ノノは、途轍もなく不思議な少女だ。


移動するときは上記の荷物をすべて持ち歩いている。


(重くはないらしい。)


あと、すごく髪が長い。


髪は多分もうじき床につく。


いつから切ってないんだろう・・・


髪の量も多くてモッサモサなのに(笑)


綺麗な顔してると思う。


羨ましい・・・


あと、ノノは


いつも多量の装飾品を身につけている。


きらっきらのイヤリングにネックレス。


腕時計もラメが入ってキラキラしてる。


おまけにカチューシャまで縁にキラキラの飾りが付いてる。



どこまで光らせたいのか知らないが、


何があっても取りたくないらしい。



ノノがなぜ、異常なほどに装飾品に執着するのかは・・・





私には、わからない。



ただ、この話をしようとする時、


心の中にひどく嫌そうな顔を隠していることは、



嫌でも、よくわかった。




おつきあい、ありがとうございました。


まだ、続かせたいと思っております・・・



さすがに、ここで終わるわけにもいかないので、ね。

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