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第二十五話 ハルカ 決戦

 空気の流れを感じる。

 地下の息苦しさはどこにもない。


 地上なのだと分かったのはすぐだった。

 そよそよと風が揺れ、町の合間に流れ音を奏でる。


 「……は! ……くそ!」

 また、気を失っていた。


 起きろと牡羊(アーリ)が急かされなくては、眠りこけていたかもしれない。


 瞼を開ける億劫さをなんとか払いながら、頬に触れる生暖かさを拭う。


 全身を傷めているのは当然で、出血は元々酷かった。

 地面になんとか手をつこうとして、起きられずに突っ伏してしまう。


 どうしてこんなに重いのか……あぁ、俺だけの重さじゃないからか。


 「タマキ起きてくれ。立てない」


 彼女はハルカにしな垂れかかって気を失っていた。


 あどけない寝顔だ、起こすのが憚られる可愛らしさだったが……今はそれどころではない。


 どうにか彼女を起こそうと触れて、気付いた。

 とめどなく溢れる彼女の出血が、辺り一帯を水溜まりにしていたのだ。


 血の気が引いて、すぐに何があったかを思い出した。


 「タマキ、おい……?」


 彼女を揺さぶる反応があった。


 痛みで返事も出来ないのに、彼女はくしゃくしゃに顔を何とか歪めて笑って見せて、


 「ね? ちゃ、んと。守った、よ」


 糸が切れた人形のように、彼女は再び気を失った。


 「タマキ、タマキ!!」

 彼女を抱きかかえ何度も名前を呼ぶ。


 反応がない、どうして?


 生気を失くしていく彼女の頬は驚くほど冷たく、今も溢れる鮮血に温度を持っていかれているかのようだった。


 「誰か、誰か! タマキが、仲間が死にそうなんだ! ……ミツル! アミ、シンイチさん、コウメ! 誰か、誰か、こいつを助けてくれよ!」


 声は反響することもなく、夜空と嵐のような町のざわつきに飲み込まれる。


 どうしてこんなに町がうるさいんだ?


 遠くで薄ぼんやり見えていた物に目を凝らしてみて、震えた。



 醜悪さをたたえたおぞましい老女の首、てらてらと照り返す鱗の胸とでっぷりした腹。

 小屋や宿なんてものじゃない強大な、山を彷彿させる巨躯。


 分厚い上体を支える事など不可能な、枯れ木の足に黒ずんだ爪先。

 その癖なんとも荘厳な一対の翼。

 星明りも月の恵みも全て取り込み、決して返すことは無い深い濃紺の羽が、びっしりと背中から突き出して巨躯を運んでいた。


 「化け物」


 言葉にするのもおぞましい。


 寄せ集めた悪夢を一緒こたに煮詰めて形にした醜悪さが、町を見降ろしている。


 開いた口に歯は揃っておらず、そこからたれ流されるどろどろの黒いヘドロが、地面に触れた瞬間から炎を生み、辺りを地獄に振りまいていた。


 気が遠くなりそうだ。なんで、あんなのが現れて……


 「ハルちゃーん!」

 「おぉいタマキ! やっと見つけた! ってハァ!?」

 「え!? 待ってください、これどういう……?」


 後ろから聞こえた声に、どうしようもない安堵と、覆しようのない絶望が襲ってきた。


 腕の中で死にゆく彼女を見せなくてはいけないのか?


 「みんな。ご、ごめん。タマキはお、俺を、庇って」

 「落ち着いてください! ハルカさん、僕が渡したとっておきはまだ余っていますか?」


 ミツルの厳しい声色に動揺して、何も言えなくなってしまう。


 じれったさを感じたミツルがこちらのポーチを奪い取り、瓶詰の水薬を取り出した。


 「よし、これなら!」


 彼は蓋を開け、彼女の口を無理やりに開けて中身を流し込んだ。

 彼のポーチにあった香りの強い葉に魔力を込め、傷口に押し当てる。


 ミツルの全霊が路地を埋め尽くすほどの光となり彼女を包む。

 彼は玉のような汗を流しながら地面に手をつき、えづきながら言った。


 「これ……で、なんとか」


 出血が収まり顔に生気が宿ったタマキ。


 峠を越えたことで安らいだ息となったことに安堵し、彼女を抱き寄せた。


 「ありがとう、ミツル」

 一旦彼女をアミに任せ、立ち上がろうとするが、思うように立てない。


 比べればタマキの方が酷かっただけで、ハルカも既にドクターストップがかかるほどの傷を負っているのだ。


 なんとかシンイチの肩を借りて立ち上がるが、頭がぼうっとする。


 「ハルちゃん!? 何があったの? あのキモいのナニ!?」


 コウメも一緒になって支えてくれたが、関心はゆらりと飛びながら破壊をもたらす醜女の化け物に向かっていった。


 記憶を辿って、なんとかあいつが何なのかを思い出す。


 「ブラックテイカーの奥の手だ。あれは奴らの崇拝するノクターネ、に近いものだと思う」


 あの巨躯が大量の魔力と衝撃を放ちながら地下から膨れ上がった。


 その爆発をタマキが魔術と体を張って守ってくれた、ということだ。


 ハルカが治療無しでも立っていられるのは、紛れもなく彼女の優しさのおかげだった。


 「このままだとレミフィアが飲み込まれる。どうにかしたい」

 「どうにか? あのバケモンって攻撃通るんか?」


 素早く射ったシンイチの矢は巨躯の脇腹辺りに刺さった。


 しかし、羽虫が肌にまとわりついたとか、そんな程度の衝撃だった。何も変化がない。


 「おい、無反応やぞ。どないすんねん?」

 「ハルちゃんがズバッと、できる?」


 しばし悩み……その光景が浮かんだ。

 頷く。タマキの魔術が図抜けて力を発揮したように、こちらにも隠し玉があるのだ。


 「ただ、一人じゃ無理だ。奴の首を叩っ斬るにも剣が届かん」


 頼む。

 歳下ばかりの、守らなきゃいけないと思っていた仲間に、ハルカは頭を下げた。


 彼らが俺をどう思っていたかは分からない。

 そういえば話す機会をいつも自分の方から跳ね除けていたっけか。


 「なんでもする! ハルちゃんの為なら!」

 「ま、任せてください! 何が出来るかは、わかりませんけど」


 コウメとアミは思えば当初から慕ってくれていた。意気込む彼女達に笑みがこぼれる。


 「疲労困憊の僕で……力に。なれるなら」

 顔を青くして、アミの手を借りてミツルが立ちあがってくれた。


 なんともいえない顔のシンイチは頭をかいていたが、くそっと悪態をついた。


 「やってやんよ! あんなバケモン、おれらでぶっ倒してやるぞ!」


 支えてもらいながら肩を組み、六人で輪になった。


 いつぞやの砦ぶりの結束にハルカ達は気合を入れ直す。


 「まずあのバケモンを誘導するぞ! あいつは何で誘導できる?」


 シンイチが勢いよく方針を告げた。


 「たぶん、わたしか、ハル君の印。魔力のうねりで反応する、はず」


 シンイチの疑問に答えたのは、意識を取り戻したタマキだった。


 その予感はハルカも同意できる。

 胸の内に潜む牡羊(アーリ)と引き合うような感覚があったから。


 「アミ、ハルカをあのやぐらに連れてけ。

 ミツル、きついやろうけど踏ん張ってハルカの足を立たせるくらいまで回復させろ」

 「コウメは!?」

 「ハルカに着いてけばえぇ。ただし、一頭はこっちに寄越せ。それにタマキを括り付けて、囮に使うぞ。

 タマキ、気張れよ。魔力放出してヤツの気を引くんや」


 てきぱきと仲間にやるべきことを伝えていくシンイチ。


 「よ、よぉし頑張る、ぞぉ」

 顔を引きつらせたタマキが、震える膝を叩いて気合を入れた。



 「作戦開始や、死ぬ気でハルカを支えるぞ!」



 シンイチの威勢のいい号令が、夜のレミフィアを突き抜けていった。


 走っていったシンイチと、青灰犬の大きな背に跨ったタマキ。その背を見送って、ふと空が白み始めていることに気がつく。


 月が、かなり低い位置にある。段々と沈み始めようとしていた。


 夜明けが近いかもしれない。


 気を取り直し、気合を入れ直す。

 といってもハルカ自身はコウメの操る赤犬の方に完全に体を預けている状態で、どうにも締まらない格好だったが。


 先行してアミが進み、赤犬と並走してミツルがポーチからありったけの水薬を開けて口に運んでいる。

 魔力補強の為と言っていたが、一本開ける度に咳込むのは見ていて心苦しい。


 「敵、いないね」

 「たぶん、全部あの化け物に取り込まれてる」


 これも加護による知識で、確信に近い答えが出せた。


 揺れる景色の中、町をあてもなく徘徊している婆の化け物を指差した。


 「ブラックテイカーは、宵闇(ヨイヤミ)の女神ノクターネの眷属だ。

 あの団に入るってことは、その身を神に捧げる契約を結ぶってことと同義、だそうだ」


 牡羊アーリは、天から世界を見降ろしている間に他の神と対話したこともあったのだとか。


 彼曰く、気味と気色の悪い物を好み、真実の汚さを信じる者だったと。


 彼らの加護を得る事はそのまま得体の知れない者に成り下がるのと同じ。

 それを承知で、眷属であることを選ぶ。


 「あの化け物は、鉄仮面どもの体を媒介に出来ている召喚術だ。死者も生者もあの体の中に一緒こたに混ぜ合わされ、それで顕現している……そうだ」

 「ど、どおりでいっぱいの命がうごめいてる気がしたよ」


 召喚術に一家言あるコウメがなるほどと同意してくれる。


 「つまり、あれを倒せばブラックテイカーは崩壊するってことですね?」


 頷く。アミが、よぉしと意気込んだ。


 走るペースを速め東端のやぐらまで一気に近づく。


 外壁の木組みと一体化して建てられたやぐらは、要所をしっかり石で固めた堅牢な造りになっている。


 「な、なんだお前たちは!?」

 当然そこを守る兵士は常駐している。

 とはいえノクターネの被害で既に兵舎はごった返しているので、最低限の人員しかいなかったが。


 「ご、ごめんなさい!」

 アミの振りかぶった斧槍が兵士を吹き飛ばした。


 鎖帷子(くさりかたびら)がしっかり機能してくれたと思うが……一撃で意識を刈り取るあたり、アミもなかなか戦士として成長したと見える。


 「こ、これでよかったのかな? 黙って聞いてくれるワケないもんね?」

 「コウメ悪くないよー。アミちゃんだけしょっ引かれてね?」

 「ちょっと!?」


 二人のやり取りはいいとして、ハルカ達は急いで梯子を駆け上がってやぐらの天辺までたどり着く。


 町を一望できる見晴らしの良さだったが、ノクターネの跋扈(ばっこ)する町は嘆きと叫びで埋め尽くされようとしていた。


 とてもじゃないが見られた物ではない。


 しかし、微かに見える。


 青灰犬に跨ったタマキが風の砲弾を撃ちながら視線を誘導している。


 巨躯は口から吐きだす影を彼女に向けて、そこから更なる火災に繋がっていたが、彼女が力尽きるのは時間の問題に思えた。


 シンイチは市民を誘導して被害をなんとか減らしていたが、こちらもいつまで保つか。


 「うぷっ、では、は、始めます」


 既に七本は水薬を飲み終えたミツルが、ハルカに手をかざした。


 彼の生んだ光は暖かな草の香りがした。

 ろくに力の入らなかった足に段々と生気が戻る。血が止まらなかった傷口もみるみるうちに塞がっていくが、それに反比例してミツルの具合が悪くなっていく。


 「がんばれミッちゃん!」

 「ミツル君、ファイト!」


 女子陣の応援の甲斐あってか、文字通り精魂使い果たしたミツルは、体力を代償にハルカを治してくれた。


 その反動で彼は魔力切れと同時に意識を失ったが……最後に、振り絞ってこう言った。


 「頼みますよ、英雄」


 たった一人の為にここまで憔悴させ、それでも彼は信じてくれた。


 返さなくてはならない信頼が、僅かな重みをハルカに残していった。


 ……これは重荷ではない、宿命だ。


 これまで俺がどれだけの人の期待を背負ってきたか、かわらないのだ。

 たまたま今回が一番応えたかったものなだけ。


 「コウメ、二人に合図だ」

 「うん!」


 彼女はやぐらの上に座り込み、目を閉じた。


 距離を開けての指示は見た目以上に疲れるようで、そこからは意識を集中させるために黙りこくってしまう。


 見れば遠くの青灰犬が唐突に動きを変えてこちらに向かおうとしていた。


 人外の圧力に、遠くから向けられるノクターネの視線だけで息が詰まりそうになる。


 だが恐怖はない、この手に(ユースケ)の剣がある限り。


 剣を両手でしっかり握り込む。

 心は定まった。


 心臓が張り裂けそうな圧力がだんだんと近づいてくるのだが、ハルカの心は既に静謐を保っている。


 心に住まう星霊(アーリ)に呼び掛けた。


 水瓶(アクエント)の真の力とは、誰かに尽くす事だった。

 多大な力とは別に、在り方に沿った正しい力の振るい方が彼らにもあることを知った。


 「音に聞こえし戦神よ、刮目せよ。最上の敵、悪たる権化は此処に在り」


 星霊が、吠える。

 魔力によく似た力の奔流が泉を脈動させ、燃え上がる力を呼び覚ます。


 勝利を欲する心、躍動する闘争への飢えが、牡羊(アーリ)の力の解放の条件だったのだ。

 (ほとばし)る灼熱の意思が手に宿した鋼鉄に流れ込もうとして、



 「油断したな?」



 背中を刺す刃が、その全てを崩した。


 

 「貴様、なぜ……!」

 「父親に向かってキサマだと? 大概にしろ!」


 突き刺さった凶刃が引き抜かれ、袈裟に振り下ろされる。


 ミツルが戻してくれた生命力が、飛び散る出血と共に失われていく。

 だが、決して屈しはしない。

 痛みがどこか遠いもののような気がしてきた。


 心の泉は依然、静謐(せいひつ)を保ったままであった。


 「なんで、なんで倒れない? このっ、くたばれ!」


 必死の形相で曲刀を振り回すが、二太刀目からは全てを跳ね返した。


 そして、この男はハルカの仲間の存在を失念している。


 斧槍を構え突進してくるアミの接近に気づかず、穂先の刃が男の背を貫いた。

 

 「この! もう、これ以上、かき乱すな! ユーさんだけじゃ飽き足らず、ハルさんまで!」


 馬乗りになって拳を叩きつけるアミの肩を叩いた。


 泣きじゃくる彼女をなんとか宥めながら、唯一の肉親を見降ろした。


 「ユースケから奪った竜骨は、白。

 八大神の中でも光に属する神の、清らかな力が起源となっているんだったかな」


 のたうち回り、痛みでやぐらを叩きまわるハルヒコも視線だけはこちらにやっていた。


 恨みがましく……決して愛を伝えるような穏やかな目つきではなかった。


 「宵闇のノクターネとは対極に位置する子印だ。

 ……死者まで巻き込む召喚にあんたが取り込まれなかったのは、そこらへんが関係しそうだな」

 「な、何が言いたい?」


 もう綺麗な言葉を並べていた面影はどこにもない。

 狼狽して、時間が経ったせいで青ひげが目立ち始めた可哀そうな、ただの畜生だった。


 「半端者ってことだよ。仲間も、家族も、もうあんたに応えてくれる人はいない」


 何がこいつの支えだったかなど、ハルカに分かるはずもない。

 だが男は狂ったように笑い始め、やぐらを這って逃げようとしていた。


 ぶつぶつと何を言っているか分からない。

 もう敵にすらなりえない、哀れな男だ。


 「ハルさん、血が」

 「いい。もう、そんな事を気にする余裕はない」


 巨躯なる老婆の顔が、既に目の前まで来ていた。


 高まる緊張を破ったのは、聞き覚えのある獣の声。

 不意に隣から聞こえた狼の声に反応すると、青灰犬に覆いかぶさったげっそりした顔のタマキがそこにいたのだ。


 「だいじょう、ぶ。もう、痛くない」

 

 翡翠色に輝く印は、水瓶(アクエント)

 長旅で疲れ切った旅人の渇きを癒す恵みの化身。


 愛する者に恩恵を与える最も優しい力。彼女はふらつく足元の中、必死にハルカにしがみついた。


 多少鍛えたとはいえ女子の軽い体。

 こんな華奢な体に、この異邦の運命が掛かっているなんて、悪い冗談だ。


 「ありがとう。タマキ」

 痛みを和らげ、血を風の蓋で覆ったタマキは最後の力を振り絞って心を届けてくれた。


 抱きしめた彼女を優しく降ろしながら、再び剣を構える。


 背が熱い。

 視線だけやると、地平線の先に隠れていた陽が顔を見せていた。


 「再契約だ。果てまで続く闘争と、救済への茨道……俺で良ければ一緒に行こう、牡羊(アーリ)


 『おうとも。僕は炎の意思。君という戦士を後押しする、ただの鋼鉄さ』


 怨嗟をまき散らす化け物(ノクターネ)は背中の翼をはためかせ、真っ直ぐ飛んできた。


 それが、どういうわけことなのか……夏に降り注ぐ灼熱の太陽を、決死の気迫で構える投手を連想させた。


 握りは忘れていない。

 足幅はこんなもの、向かって来る意思を鋼鉄(刃)に、鋼鉄(バット)に込めて振るうだけ。

 僅かにオープンスタンス、軸足に全霊を乗せ、腰を切る。


 剣に宿った燃え上がる魔力が吠え、長大な刃となって顕現(けんげん)する。


 鉄仮面の妄執が形となった巨躯に突き立ち、両断する。閃光を上げ、有翼の老女のつんざくような悲鳴があげる。


 聖なる印の熱と登りゆく朝日に晒され、その形を失っていく。




 一瞬だけ炎に包まれた町。巨躯の老婆が燃え尽き、幻のように消えた。




 投げかけられる声と拍手、もてはやされる歓喜の声に戸惑いはあったが、ハルカは刀身を失った剣を掲げ、鬨の声を上げた。


 宵闇の支配した恐怖の世界は、一人の男によって葬られる。


 暁を背負い、町を襲った怨念を一刀の元に切り伏せた。


 何人の戦士が、町に住む者がそのやぐらを見上げただろうか。暗雲を晴らした印の子と。


 太陽を引き連れた一人の剣士と、人々は彼を評した。


 有明の勇者。


 崩壊しゆる世界を救う英雄として、ハルカは異邦に語られ始めるのだった。

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