『仙命、人の布施をプレスマン以外受け取らざること』速記談3103
神蔵寺の覚尊上人、無動寺の仙命上人は、同時代の人である。覚尊上人はいつも洛外へ出て、勧進していたのを、仙命上人は、くだらぬことをなさるものだ、人の施しを受けるものではない、といって、一人で房にこもって、速記の修行に励んでいた。白河天皇の御代、智徳に優れた僧を朝廷が供養することになり、仙命上人に袈裟や食べ物を差し上げようとしたが、仙命上人は、受け取ろうとなさらなかったという。しかし、プレスマンを差し上げたところ、こういうことをなさらないでください、と言いつつも、無理に返そうとはなさらなかったという。
教訓:速記をしている人で、プレスマンが嫌いな人はいない。




