第1話「始まりの騒動」
初めまして螢火筑紫と申します。
昔から物語の設定を作るのが好きで、今回意を決して"小説家になろう"に投稿しようと思いました。
はっきり申し上げますと文章構成は素人故に、作り方が下手で出来栄えに不快な思いをさせる事があるかもしれませんが、出来れば暖かい目で読んで頂けると嬉しいです。
加えてアドバイス等も頂けたりしたら幸いです。
一応オリジナル作品なので、設定とかにも至らない点が有りましたら御意見等をお聞かせ下さい。
「4月10日・13時00分」
トントントントン!
青く長い髪をした女性の顔が写っている貼り紙を、街灯にはテープで貼り、木材の柱には釘で打ち付ける黒髪をスポーツ刈りにした男が居た。
貼り紙には"カーラ・クリストフ"と言う名前と"行方不明で探している"事が促された文が書かれていた。
野菜屋のおじさん)おお…アンドリュー…
アンドリュー)ん?ああ…おっちゃん!
野菜屋のおじさん)今日もお姉さんを探しに行くのかい?
野菜屋のおじさんは、張り紙を持っているアンドリューに対して少し悲しそうな顔で質問をしていた。
アンドリュー)いや、今日はパン屋のおばちゃんの手伝いがあるから探しに行けないかな…
野菜屋のおじさん)そうか…カーラさんの事もあるのに大変だな
アンドリュー)しゃあねぇよ……遠くまで探しに行くには金が要るからさ!
野菜屋のおじさん)そうだな…でもあんまりこん詰めるなよ?
お姉さんが見つかってもお前さんが身体壊しでもすりゃあ意味が無ぇんだからよ!
アンドリュー)大丈夫だよ!おっちゃんこそ良い歳なんだから無茶すんなよ!
野菜屋のおじさん)ハハ!まだまだガキに心配されるタマじゃないさ!
アンドリュー)へへ
アンドリューと八百屋のおじさんが親しみ深く会話をする。
ガシャーン!
アンドリュー・野菜屋のおじさん)ん?
すると大きな音が聞こえ、2人は駆け足で音のした方へ向かう。
パン屋のおばさん)もうこれしか無いんです!
地上げ屋1)これじゃ足りないってんだよ!
アンドリュー)……
アンドリューはさっきまで自分が居た街灯の目と鼻の先にある商店街に入って直ぐにパン屋が有りその目の前で地上げ屋4人がパン屋のおばさんを恫喝していた。
地上げ屋1)おい!払えねーなら、店をたたむのが筋なんじゃねーの?
地上げ屋2)何の為に保証人になったんだよあんた?
地上げ屋3) しっかり稼げる事を保証して店を構えさせてやってるんだ!
地上げ屋4)払えないけど店は残しておいてください…なんてムシよすぎだろーが!
パン屋のおばさん)でもいきなり滞留料金を上げるなんて…
地上げ屋1)甘えた事抜かしてんじゃねー!
地上げ屋1 は拳を振り上げパン屋のおばさんを殴ろうとする。
パシッ!
地上げ屋1)あ?
アンドリュー)……
アンドリューは地上げ屋1の拳を左手で受け止め、地上げ屋1の攻撃を防ぎ、パン屋のおばさんを助けた。
パン屋のおばさん)アンドリュー…
アンドリュー)あ〜あ……やだやだ……良い大人が寄って集って弱い者いじめするなんて…
地上げ屋2)なんだガキコラッ!
地上げ屋1)離しやがれ!
地上げ屋1 はアンドリューが掴んだ自身の拳を引っ込めようとするが、アンドリューの握力の方が強いのか拳を離せずにいた。
アンドリュー)おばさん…下がってて!
アンドリューは後ろ振り向き、パン屋のおばさんに笑顔を見せる。
すると地上げ屋4が拳の骨を鳴らしながらアンドリューに襲いかかった。
地上げ屋4)鼻垂れ小僧は引っ込んでろ!
アンドリュー)ふっ!
地上げ屋1)うぐっ!
だがアンドリューは拳を掴んだまま地上げ屋1を蹴り飛ばし、地上げ屋1 は吹っ飛ばされる。
そしてアンドリューは地上げ屋4の攻撃を避わし、素早く地上げ屋2の顔面をパンチする。
地上げ屋2)ガハッ!
地上げ屋3)てめぇ!
地上げ屋2はそのまま気を失い倒れ、怒った地上げ屋3もアンドリューに襲いかかる。
アンドリュー)あらよっと!
だがアンドリューは既に地上げ屋3の懐に入っており地上げ屋3の顔面にジャブとストレートを打ち込む。
地上げ屋3もそのまま気を失いアンドリューの目の前で倒れる。
地上げ屋4)調子に乗るな!
地上げ屋4 は懐から拳銃を取り出しアンドリューに向ける。
だが、アンドリューは一切物怖じせず気を失っている、地上げ屋3を盾にする。
地上げ屋4)うっ!
地上げ屋4 は拳銃の引き金を引けず少したじろいだ。
そして、アンドリューは"隙あり!"と言って地上げ屋3を地上げ屋4が居る方に押し、地上げ屋4の視界を狭めた。
地上げ屋4 が地上げ屋3を地面に叩きつけ拳銃をアンドリューに向けようとしたが、その時はもう既にアンドリューは体を回転させており、地上げ屋4 はアンドリューの回し蹴りをくらい倒れる。
地上げ屋1)ガキがっ!
すると起き上がった地上げ屋1がアンドリューに突っ込む。
アンドリュー)無駄だよ!
アンドリューは地上げ屋1の右手を左手で掴み、胸ぐらを右手で掴む。
アンドリュー)そりゃあー!
ズドン!
地上げ屋1)うっ……
そしてアンドリューはそのまま地上げ屋1に背負い投げをかまし地上げ屋1 は気を失う。
アンドリュー)ふぅ〜
アンドリューは地上げ屋4人をあっという間に倒してしまい、パンパンと両手の埃をはらう。
パン屋のおばさん)アンドリュー……すまないね
アンドリュー)ばあちゃんには良くパンをタダでくれるからさ!
お礼だよ!
野菜屋のおじさん)でもこいつらどうするよ?
\心配には及びませんよ/
野菜屋のおじさんを含め一部始終を見ていた商店街の人達が地面で気を失っている地上げ屋4人をどうするか首を傾げていると明らかに高そうなスーツに蝶ネクタイを着用している2人組の男性が、明らかに高そうな魔動者から降りて拍手をしながら近付いて来る。
2人はアンドリューの目の前に立ち止まり拍手を止める。
スーツの男1)見せて頂いたよ…君の戦いっぷり!
スーツの男2)私達は君の様な者を探していた!
アンドリュー)……ん?
スーツの男1は有無も言わさずアンドリューに握手をしだす。
スーツの男2)我々は今アクション映画の役を探しにあらゆる街を出回っていてね…
スーツの男1)君の様な人材を求めていたのだよ!
是非映画の主役になってくれないか!?
スーツの男2人は強く願い出る様にアンドリューの顔面に詰め寄る。
アンドリュー)良いぞ!ギャラは弾むんだよな?
アンドリューは顔色一つ変えず即決した。
パン屋のおばさん)ちょっとアンドリュー!?
そんな簡単に受けて良いのかい?
野菜屋のおじさん)そうだぞ!
見るからに怪しそうな2人なのに!
周りの人がアンドリューを庇う様にスーツの男2人組の前に集る。
アンドリュー)まあまあ!
おっちゃん達も落ち着けって……何かさっきの口ぶりだと俺がその映画に出りゃ、こいつらの後片付けをしてくれるみてぇだし…
アンドリューは倒れている地上げ屋4人をクイっとアゴで指す。
スーツの男1)君…話が分かる人だね…
スーツの男2)立ち話もなんだし……少し場所を変えても良いかい?
アンドリュー)ああ!良いぜ!
でも先にこいつら処理しておかないと…
スーツの男1)ああ…それなら心配は要らないよ!
パチン!
スーツの男1は指を鳴らすと、更に高級車がもう1台現れまたもや高そうなスーツを着た2人組が颯爽に地上げ屋4人を後部座席に無理矢理押し込めて、連れて行った。
アンドリュー)おいおい…大丈夫なのか?
あいつら筋者だぞ?
スーツの男1)心配無いよ!
それに私達もああいう輩は許せない質でね!
スーツの男2)さて!問題は片付いたし、場所を変えても良いかな?
アンドリュー)ああ!構わないぜ!
アンドリューが目をキラキラさせながら2人が乗っていた車に乗る。
アンドリュー)んじゃおっちゃん!
ちょっくら行って来るわ!
野菜屋のおじさん)ア…アンドリュー!
野菜屋のおじさんを始め、皆がアンドリューを乗せた車をマジマジと見ていた。
アシュリー)皆何かあったんですか?
すると野菜屋のおじさんの隣に白い髪をワンカールの外巻きにした女の子が話しかける。
野菜屋のおじさん)おお!アシュリー!
すまない!どうか助けて欲しいんだ!
アシュリー)……?
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「4月10日・14時00分」
エリオット)ふぅ〜どうやら間に合ったか…
ギシッ…
研究室の様な場所で白衣を着た髪の薄い中年の男性が疲労しきった表情で木の椅子に腰をかける。
その中年の男性は着ている白衣が似つかわしく無いくらい体格が大きく、逞しい容姿をしていた。
その男性の目の前にはテーブルが有り、テーブルの上には5つの腕輪があった。
腕輪には赤・黒・青・藍色・白の色で光る石が埋め込まれていた。
エリオット)さて…後は誰が武装者になるかだなぁ…
エリオットはふと辺りを見ると、ぐったりと倒れている屈強な身体をした男女が複数居た。
男性)い…いてぇ…
女性)か…身体が持たない…
エリオット)はぁ〜
エリオットは深い溜め息を吐く。
エリオット)普段から鍛錬をしている魔道士の君達でも手に余るか…
スーツの男2)エリオット司令官!
エリオット)ん?
エリオットが人差し指と親指で眉間を摘みながら悩ましげな顔をしていると先程のスーツの男性2が困惑した顔でエリオットに駆け寄る。
エリオット)ん?どうした?
スーツの男性2)いえ…司令官が連れて来る様にと言われた青年を今し方本部に連れて来たのですが…
スーツの男2はハンカチで汗を拭きながら怖々としていた。
エリオット)ん?腕輪の適正検査はまだしてないのか?
スーツの男2)はい…映画の製作会社と嘘を付き連れて来た為に足元をすくわれてしまいまして…
エリオット)なにぃ!?何故そんな嘘を……はぁ〜
エリオットは再び深い溜め息を吐く。
エリオット)もういい…私が直接話す…君はそこに倒れている訓練兵のケアにあたってくれ…
スーツの男2)はい…申し訳ありません…
スーツの男2は深々と頭を下げ、エリオットは白衣を脱ぎ研究室から出て行った。
次回へ続く。
話中に"魔動車"と言う存在がありましたが、魔動車とは車の燃料が魔力の込められた石"魔石"と言うのを使用された車で使い方は読者の皆様が知る車と同じと思って頂いて大丈夫です。
ウェルタティアの文明は地球と似ており、その原料に魔力が使われているのもあると言う世界です。
話を進めるにあたり、ウェルタティアの世界観を少しずつ前書きや後書きに記していきたいと思います。