分からんことだらけ
ん~、良く寝た。
・・・って、何でわしはここにいる!?
てか、ここどこ!?
「もう、和真!」
お、美人じゃ!
「そなた、わしの側室になれ。」
「はあ?あんた何言ってんの?とにかく、バカな事言ってないで、朝ごはん食べなさい!」
朝ごはん?
ああ、朝飯のことか!
階段を降りると、食卓に白い物があった。
「な、何だこれは?」
「はあ?あんた熱あるんじゃないの?学校休めば?」
「学校って何じゃ?」
「やばいな、これは。学校は、勉強するとこだよ。」
「寺子屋みたいだな。」
「あんた、どうしてそんな古い言葉知ってんの?歴史は織田信長しか知らなかったじゃない?」
「織田信長はわしじゃが。」
「意味分からないな、これは。ほら、食え!」
食えと言われても、見知らぬ物を食う訳には・・・
「食えっつってんだろ!」
「ひえ、はい!」
わしは見知らぬ物を食べた。
「はい、行ってらっしゃい!」
そのまま外へ出ようとしたら、怒られた。
「これ背負いなさい。」
「てか、そもそも学校ってどこ?」
「もう、車乗って!」
いったーっ。
ケツを叩かれた!
車とやらに乗りながら、美人は木簡のような物をいじった。
『はい、こちら花鳥大学付属病院!』
「いつもお世話になっている瀬戸です。うちの和真が、急におかしくなっちゃって・・・」
『具体的に説明してください。』
「『パンって何?』とか、『学校って何?』とか聞いてくるんです。」
『分かりました。いつ頃来られますか?』
「後5分もしないうちに。」
『分かりました。』
何それ~
日本語って何じゃ?
ああっ、もうっ、分からん!