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異世界転生したら説教したくなった  作者: うさぎレーサー
本編 この作品は「説教」です。連続性のある「物語」ではありません。
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第9話 狂気 屋台 漬け物

「できるだけ重たい岩……か。」


 採取依頼だ。

 薬草採取とかが有名だが、今回はまさかの「岩」である。最大サイズが指定されていて、その範囲内でできるだけ重たい岩、という依頼だった。

 依頼主は露天商。

 岩なんか何に使うのかと思ったら、露天商は樽の中に野菜を入れて、いくつかの調味料をぶっかけ、フタをして、その上に依頼品の岩を置いた。


「漬け物です。」


 調味料の凄まじい匂いがする。濃いめの味付けなのか、それとも作る量が多いから比例して調味料も多いせいか分からないが、とにかく匂いがきつい。


「これを屋台で売ると……?」


 狂気の沙汰だ。

 匂いだけで人が逃げるだろう。


「でも、美味しいんですよ?」

「だとしても……。」


 たとえば、超おいしいケーキがあったとして、でもそれがグチャグチャに潰れていたら、「うまそー! 食べてみよう!」と思うような奴が居るだろうか? しかも客としてカネを払ってまで。

 そんな奴いないだろう。漬け物でも同じだ。


「だいたい、その服装!」


 なんでパンツ1丁なの?

 いや、一応、つけ込み作業は、汁が飛んだりするかもしれないし、別に熱くもないのだから、かかっても大丈夫なように、というのは分からなくもない。

 だが、そのまま屋台を引いて出かけようとするのは、いかがなものか。

 ケーキのたとえじゃないが、服装だって「見た目を整える」という意味では同じだ。見た目を整えるのは「印象操作」であり「イメージ戦略」だ。パンツ1丁で凄まじい匂いの何かを売っている露天商なんて、近寄りたくない。完全に胡散臭いおっさんだ。しかも迷惑。


「まあ、売り上げに貢献しろという依頼じゃないから、好きにしてくれればいいけども。」


 今日の説教:見た目は大事

 今日の説教その2:触らぬ神にたたりなし 君子危うきに近寄らず

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