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第8話 シスター 鶏肉 嘘つき
なぜかブクマが1つ増えた。
意味が分からない マヂウレ━━(*´∀`*b)━━シィ!!!!
「ピーマンの皮をむく……?」
また奇妙な依頼を見つけた。
依頼人はシスター。孤児院を運営している。
「ピーマンの表面の薄皮をむいて、つやつや光っているのを消して欲しいんです。」
そんな依頼だった。
俺はせっせとピーマンの皮をむいた。
そのあと、シスターは皮むきピーマンを調理した。
子供たちが集まってきて、食事に群がった。
「シスター、これ何?」
皮むきピーマンを見つけた子供が、それをつまんで不思議そうに見る。
「鶏肉よ。」
シスターは、しれっと嘘をついた。
「これが鶏肉かぁ!」
「うおー! 鶏肉ぅ!」
「やったぁ! 初めてのお肉だ!」
普通の動物が過剰に魔力を持つと魔物になる。だからこの世界では畜産業が存在しない。
肉はすべて冒険者や狩人が狩猟したものだ。人件費がかかるので、肉は高級品である。
当然、貧乏な孤児院では肉なんて出てこない。
子供たちは騙されてピーマンを嬉しそうに食べた。
「嘘も方便です。」