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異世界転生したら説教したくなった  作者: うさぎレーサー
本編 この作品は「説教」です。連続性のある「物語」ではありません。
21/41

第21話 詐欺 鉄砲 予知

読んでくれてありがとう!ヾ(●>д<)ノThank You

楽しんでくれると嬉しいです。


今回もガチ説教です。

今回は、コミュニケーション能力に自信がない人や、人間関係に悩む人に読んで欲しいです。

 今回の依頼は、とある詐欺師を探し出して、奪われた金を取り戻すことだ。


 こっちの世界の詐欺師は、才能がないと成功しない。

 地球なら、才能がなくても成功する方法がある。電話やメールがあるからできる方法だが、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる作戦だ。


 たとえば、こうだ。


「私には予知能力があります。証明しましょう。次のサッカーの試合で()()のは日本です。」

「私には予知能力があります。証明しましょう。次のサッカーの試合で()()()のは日本です。」


 これを、それぞれ100人ずつに伝える。

 そして試合後、的中した方の100人に「次に勝つのは」「次に負けるのは」と50人ずつに伝える。

 そうすると25人は「3回続けて当たった! すごい!」と思うわけだ。

 そして、そのうちの一部が「もしかして本物?」と騙される。


 コミュニケーションに自信がない人や、人間関係に悩んでいる人は、詐欺師になればいい。

 まず200人と出会う。良好な関係を構築できるかどうかは五分五分だ。

 うまくいった100人には、もう1度会おう。そこでも良好な関係になれるかどうかは五分五分かもしれない。

 だから、うまくいった50人には、もう1度会おう。そうすれば25人と良好な関係になれる。

 3回連続でうまくいけば、4回目に失敗しても「そういう事もあるさ」と許してくれるはずだ。


 そして重要な事は、そのとき詐欺師(あなた)には、200人に1回、100人に1回、50人に1回、合計350回の経験値があり、それだけ経験を積めばもういい加減に「なんとなくこうすれば成功するんじゃないか」という感覚が身についているはずだ。

 だから4回目に失敗しても、5回目には成功するだろう。


 もちろん350回も繰り返すのは大変だ。

 だが、どんなに遠い場所でも、進み続ければいつかは辿り着く。

 進み続けるだけでいい。他の事はしなくていいのだ。

 愚直に進み続けた人だけが、そこに辿り着く。

 やる事自体は簡単で、誰にでもできる。だが、1歩で終わるか、辿り着くまで続けるか。その違いが「成功する人」と「失敗する人」を分ける。続けるのは意外と難しいが、1歩だけ踏み出すのは誰にでもできる。だから、きっと誰にでもできるだろう。いつかは、そこに辿り着くことが。

 だから、あなた(どくしゃ)にもできるはずだ。

350回もやる根性はないよ! と思った人へ。


実際は、もっと少ない人数でコツを掴む人のほうが多いでしょう。

次はそのコツについて説教してみましょうか。

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