表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いのユメ─everlasting blooms─  作者: 神代
プロローグ
1/25

『プロローグ─旧人類史─』

 人類は成熟期を迎えていた。

 文明は栄え、技術は発達し、過去の人々が積み上げた叡智によって、人類は星の支配者となった。星が蓄積した資源を食い潰すその時まで、人類の時代は終わることはないだろう。

 そんな人類の中で、密かに終わりを迎えようとしている者達が存在していた。

 魔法使い。

 魔力を用いて科学理論から逸脱した奇蹟の現象──“魔法”を操る者達は、確かに地球には実在した。

 だが二十一世紀まで人類史を紡いだ現代人達は、誰もそのような存在を信じていない。“いるかも知れない”とは思っても、皆が笑い話として済ませるだろう。

 魔法などこの世には必要ない。人類が築き上げ、進歩させた科学によって自由を得た人間は、魔法というまやかしを空想の産物として切り捨てた。

 それが原因とは決して言い切れないが、人類が魔法の存在を必要としなくなった時代を迎えると、地球に満ちていたマナが急速に衰退を始めた。

 マナとは魔力の源の一つだ。それが魔法使い達にとって絶対に必要なものとは言えないが、彼らにとっては光のようなものだった。人間が光を失えばどうなるか、それは誰にでも解るだろう。

 マナの衰退によって魔法使い達は少しずつ数を減らし、二十一世紀に差し掛かると、もはや満足に魔術を扱えないような出来損ないの魔術師ばかりが現代で息を潜めて生きるようになっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ