学校巡り(鬼角 正修の場合)
あっぶね~~~~
ギリギリ毎日投稿続けられてて良かった!
今回は主人公目線の本編なので力を入れて書きました!
是非、読んでくれても、読んでくれなくても、評価、感想、ブクマください!!
てか、この時間帯に投降したの読んでる人暇でしょ?
評価くれ!
Z組一同が、Z組担任でもあり、校長でもある、蒼黒 未来を先導として、ぞろぞろと廊下を歩いて行く。
「Z組だったの知ってた?」
俺は、チユに問う。
「いや?何組になるのかは学園側しか知らないんじゃないかな?私も知らなかったから」
「そか」
納得した。
事前準備を死ぬほどしているチユが知らないんだったら、しょうがない。
「へ?知らなかったん?」
めぐっちが、割り込んでくる。
「知ってたのか?」
フフン
おぉ!先にドヤ顔しておくスタイルか!新しいな!!
「校長の子だからなぁ!!」
ホロリ(´;ω;`)
良い子やでぇ、、、
「良いですね、私も使いの者に調べさせたんですけど、全く情報が出てきませんでしたの」
「ツカイノモノ!!!www」
!!!!????
めぐっちが吹き出した。
「なんだよ急にビビらすなよ」
「いや、生で使いの者て聞いたことなくてぇな、つい」
「あら?そんなに?」
「ナニ?金持ちなん?」
「まぁ、ほんの少し」
ワハハハハハハハハハ
ウフフフフフフフフフ
いや、笑ってごまかすなよ。
ほんの少し何て物じゃないだろ。
あれ?そう言えば、アイツら五月蠅くないな。
周りを見る。
ガタイ委員長は、別の生徒と話しながら、、、、いや、一方的にしゃべってるだけだな、アレ。
ガタイ委員長が、全力で何かを熱弁している先にはヘッドホンをガッツリしている男子がいて、、、ジッと見てると悲しくなってくるな。
マジ一方通行。
そうすると、あの幼女は、、、居なくね!?
あれ?他の組の時、呼ばれていなかったよな?
俺の後ろには、見上げるほど大きな男子生徒がいた。
デカッ―――目つき悪―――校長の目と似ている―――短髪―――威圧感半端ないな―――あ、目があった
ズゥゥゥゥウウウンン、、、、、、
『マインドコントロール』!!!!
その男子生徒は、異様な威圧感を放っていた。
まるで、人を近づけさせないような威圧感だ。
何コイツ!?ヤバ!一瞥だけで俺に『マインドコントロール』使わせたぞ!
能力か?
コイツの方が、校長の子っぽいけどな。
なんて、死んでも言えない。
めぐっちに失礼だからな。
ん?イカつい男子生徒の足が四本?
あ!後ろにいたのか!
幼女がトボトボとイカつい男子生徒の後ろを歩いている。
なんか喧嘩してないと、更に小っちゃく見えるな。
心配になるぐらいに。
大丈夫か?寂しそうだぞ?
―――――――――――――――――――――
長い廊下を進み終えると、隣りに階段がやってきた。
蒼黒校長が、ギュン!と階段の方向に向く。
いきなり方向を変えるもんだから、俺含め生徒達が玉突き事故に似たようなものが起きる。
ツカツカとリズムよく階段を昇っていく。
二階昇る。
そして右に曲がって、また1,2分歩くとZ組と書かれた看板が見えてきた。
蒼黒校長が、また急に立ち止まる。
「ここが君たちが、勉強をする学び舎だ」
蒼黒校長が、ガラッとその教室の扉を開ける。
中には綺麗な風景が広がっていた。
人数分用意された木製の新品の机と椅子。
それらに日差しが当たって反射してまぶしい。
中に入り、息を吸うと、木だなぁ、っていう感じがした。
Z組一同は、蒼黒校長に促されて、その教室内に入っていく。
席はすでに決まっており、蒼黒校長が、そこはだれ、と指定していき、すんなり皆指定された席に座った。
蒼黒校長が、教卓と黒板の間に立っている。
蒼黒校長は、俺たちを全体的に見ながら、なにも喋らない。
少しの静寂が訪れた。
「はい、もう覚えたな?じゃあ、次」
「え!」
「なにか?」
「いや!なんでもないです!」
何か話す雰囲気だったけど、意外とスパスパ行くんだな。
周りを見る。
皆、コイツ何で驚いてんだ?、みたいな顔をしている。
え?なに?皆、そんなスパスパ行きたいの!?
「あ、もう戻ってこないから荷物は持って出るように」
持って来た『能力学園』のバックを持って、教室から出ていく。
教室を出たZ組一同は、次々と主要な教室を回っていく。
教室を出たら、先ず右に曲がり、元来た道を少し戻ると、そこには『理科室』があった。
校長が、また生徒たちを中に入る様に促す。
今度は中に入ると、大量のフラスコやらスポイトやら人がいた。
えっと~~~なんだっけ、、、、確か、、、Z組の理科教師で~~、、、えっと~~~
「元素 理科」
チユが俺の耳元で囁いた。
「あぁ、ありがと、、、、」
、、、、いや!恐!!
何!?何なの!?!?
チユの能力って、『念話』じゃないだろ!?
「いや、どうも」
元素 理科が、Z組一同に弱々しく挨拶する。
やっぱり頼りなさそうだな、この先生は。
「ここで理科の実習とたまに授業をやってもらいます」
「では、次」
「あぁ、、」
死に際みたいな声を元素先生が発する。
「なんだ」
「いえぇ、、、」
言えよ!!じれったいな!
結局、元素先生は言わなかった。
てか、校長も聞いてやれよ!
理科室を出て、左に曲がりさっき登ってきた階段を一階下がり、右に曲がって行くと、渡り廊下が現れ、そこを渡ると、講堂の1.5倍くらいの扉をほこる場所に着いた。
蒼黒校長が、その扉を開けると、講堂の2,3倍の大きさを誇る体育館(?)が登場した。
バスケットボールのゴールが見えたので、多分体育館であろうと思われる。
「ここは体育館だ。昼休みに使用可能で、ここの生徒は体育館に来てバスケットボールなどをやっている。それと雨の日に体育の授業はここで行われる」
ふ~~ん、友達でも出来たらここに遊びに来ようか。
「ハイ次」
だから早いな!!早漏かよ!!!
次に向かったのは、食堂だった。
食堂は、Z組の教室のある校舎の地下にあった。
巨大な食堂からは、途轍もなく情報量の多いとにかく旨そうな香りが漂ってきた。
「ここで食券を買うんだ」
校長がそう言って指さしたところには、券売機が存在した。
だが、その券売機は自販機並みに大きいものだった。
食べ物の種類を見てみると、約200種類ぐらいあって、最初は寿司やらラーメン、果てはビーフストロガノフやポークソテーなどの和洋中のパッと思いつく料理の名前全てが全てそこにあった。
「後で、時間ができるから食べに来ると良い」
校長がそう言って次に行こうとした。
―――――――――――――――――――――
次に向かった先は、寮だった。
へ~~ここに住む人もいるんだ~~~俺絶対寮とか無理なんだよな。
何か他人の家に居るみたいで落ち着かなくなると思うんだよな。
「皆、ここに住んでもらう!」
「うえぇぇぇぇぇぇええええええええええええ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!絶対無理ィィィィィィ~~~~~~~~~~~~~~~~~」
「どうした法修?」
は?俺、正修なんだけど?
「あぁ、すまん。間違えた」
少し蒼黒校長の威圧感が増す。
「君のお父さんから聞いてないのか?」
「全く何も」
「お義母さん言ってたよ?」
チユがそう言った。
「え、そうだったの?ていうか、お義母さんって言うな」
「あ、バレた?」
チユが、てへぺろをする。
ちくしょう可愛いな。
「はぁ、、、アイツの事だから分かってて言わなかったんだろう」
「え?」
「ここに来る前に君が何か言ったんのだろ、君の能力だとどうにかできてしまうから敢えて言わなかったんだろう」
、、、、あ!確かに言ってるわそんなこと。
もし寮生活だったらどうだ、って聞かれて、死んでも行かない、と答えていた。
「とにかく荷物もここに来ていることだし、休日には家に帰ってもいいから寮生活をしてくれ」
ま、死んでもは冗談で、そこまで嫌悪感も無いから全然いいや。
「あぁはい」
「では、部屋割りをする」
、、、、、、、、、、、、、、、、
「どうした?早く部屋を割ってくれ」
あ、そっち?と、皆、思って、好きなもの同士くっつき合う。
と言っても、入学式初日で好きな人もクソも無いけどな。
俺には当然、チユがすり付いてきた。
「セイくんは私とだよね~~」
それを見ていためぐっちが
「じゃあ、ボクはどないしましょ」
と相部屋相手を探すためフラフラし始める。
ガタイ委員長は、ゲーム中毒とそのまま組む感じだな。
一番気になるのは、幼女だ。
完全に孤立している。
どういう事なのか喋る気も無いように見受けられる。
何か変にこじらせて喋るのにプライドが邪魔してるって感じか?
「あの子ね、、、」
チユがボソリと呟く。
「何か知ってるのか?」
「いや、金持ちの集まりみたいな所に行った時に、あの子、私に突っかかってきて、喧嘩したの」
「え、チユが喧嘩!?」
チユは妬まれることは有るものの、そんなことをする奴は低俗だとすっぱり切り捨てて相手にしないで喧嘩もしない、ってことで有名なのに。
「そうなの、あの子煽り性能が余りにも高いの、、、」
oh、、、、
「しかも、あの髪型からも分かるけど、プライドが高いの」
金髪ドリルツインテールってプライド高い髪型だったのか。
「多分あの感じだと、、、」
ツカツカツカツカツカ
「おい、幼女」
「うえぇ!」
幼女の反応からすると、喋りかけられるなんて思考外って感じだな。
「一緒の部屋になるぞ!」
「「「はぁぁ!?!??」」」
「な、なに言ってんだ!オマエは!!」
「は?じゃあ、お前と一緒になりたいヤツいるのか?」
「ぐぅ」
「はーーい、この幼女と一緒の部屋になりたい奴手ぇ上げてぇ~~~」
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
「ば、、、ばかぁぁぁあっぁぁぁぁあああああ!!!?!?!?!?!」
『一万円』!!
ボコォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオンンンンッ!!!!
幼女の正中拳が、俺の肋骨を大きくゆがませ、俺を遥か彼方の廊下の壁に激突させた。
壁が俺を中心として、ヒビが走る。
「グボッ、、、」
後ろを向いた俺の目に、その壁に走ったヒビが入る。
マンガで見るヤツだぁぁぁ!!!
『回復』×3と『修復』×2並列起動!!
ジュクジュク
あっち゛~~~~
『回復』×3の影響からか、体内から高温が発せられる。
内臓を回復させたことないけど、こんなに苦しいのか!!
あれ?想定より早く修復されてるな、壁。
「だ!大丈夫かい!?」
「セイくん大丈夫!?」
ガタイ委員長とチユが俺に駆け寄る。
スクッ
「ふうぅ~~、、、大丈夫」
「え!?大丈夫なのかい?あんな一撃食らって」
確かに、この能力が無ければ死んでいたかもしれないな。
でも、Z組にいるってことは、それなりに強い能力を持っている事を示しているんだから、そこまで驚かなくてもいいんじゃない?
ま、ガタイ委員長は委員長らしく良い人っぽいな。
「あぁ、心配ご無用だ」
「良かった~」
チユは、安堵の表情で顔を塗りたくった。
「いや、チユは知ってるだろ?」
「フフ」
なんだその微笑み。
あ、能力の事は言っちゃ駄目だったんだ。
幼女の事をすっかり忘れていた。
幼女は、フーーッフーーッ、と息を荒らげていたが、周りの様子が見えてきたらしく
更に俺の方に向かってきた。
なんで!!?!?!??!
クソッ!マジでガキの思考は分からないな!!普通、しゅん、、、っておとなしくなるだろ!しかも、校長が目の前にいるんだぞ!!!
、、、、どの能力で落ち着けるか、、、
サッ
チユが、俺と走って向かってきた幼女の間に割って入った。
『一万円』!!!
『超回復』!!!
「あ!オマエ!!」
「お前なんて失礼ですよ!!」
クソッ!
『ブースト』!!
チユの背中に触れる。
『能力無効』!!
ぞぉわぁあっっ
幼女の奥むこうから、動けなくなるほどの威圧感を放ってくるイカつい男子生徒がそこにはいた。
ゴチーーーン!!!
幼女が、固まったまま動けなくなってしまって、廊下に転げ落ちた。
そのイカつい男子生徒からの威圧感の先は、幼女だった。
今一度静寂が訪れる。
「ふぅぅ、、、どうにか収まったな。ありがとう!そこのキミ!!」
一応、イカつい男子生徒にお礼を言っといた。
「別にチユがソレ使う必要はないんだよ」
トスッ
チユが俺に、より掛かってきた。
「そんなこと耳元でささやかれたら、イっちゃ、、、」
ぽいっ
ぐしゃぁーー
「なにするの!」
うっかりチユを床に落としてしまった。
うっかり、ここ重要。
ツカツカツカツカツカ
俺は、転がって動けない幼女に歩いて行く。
「おい、幼女。つーわけで、俺とオマエは一緒の部屋だ」
「~~~~~~~」
何か言いたそうにしているが、無視してやった。
「あ、もういいよ」
「そうか」
ふっ、と身体が軽くなった。
「あ!解けた!!」
幼女が飛び起きた。
「お前と一緒になんてなるか!!そもそも一緒かどうかの前に、男と女が一緒になる事が許されるわけないだろ!!」
「いや、俺、幼女に興味ねぇから」
「お、、オマエェェェェエエエエ!!!!!!」
幼女が絶叫する。
今度は、幼女がチユの方を向いて、絶叫する。
「なんでアンタがこんなところにいるんだ!」
「フフフ」
「フフフ、じゃねぇ!気持ち悪ぃ!」
「相変わらず口が悪いですねぇ」
「はぁん?アンタに関係ないでしょうが!!」
ぷちッ
チユの血管が切れた音がした。
パァァンッ!!!
皆ビックリ!!
手を叩いたのは、蒼黒校長だった。
続けて蒼黒校長が喋る。
「はい、もう決定。そこめんどくさいから一緒の部屋だ」
「、、、、!!」
チユが異議申し立てをしようとしたが、その前に蒼黒校長の威圧でそんな気をかき消された。
「じゃあカギを配布する」
そう言って、蒼黒校長はペア一つにつきカギを三つ渡してまわった。
その後、各自の部屋で、荷物整理が行われることになった。
因みに、チユは、渋々だが、ロングポニーテールの女子と一緒の部屋になった。
そんなわけで、各々部屋に入っていった。
「開けなさいよ」
チユが睨んできた。
「今回だけだぞ」
「うっさい!」
貰った三つのうち一つのカギを取り出し、鍵穴に入れ、左に回す。
ガチャリ
最後まで読んでくれてありがとうございました。
もしよろしかったら、今まで書いてきた話とか読んでくれると嬉しいです。
感想、評価、ブクマ、ください!
待ってます!!