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能力学園へ(宝前 金成の場合)

基本、主人公目線で話を進めて行こうと思ってるんだ。

そういう事でよろしくな!

この話はヒロイン目線だから、ちょっと少な目だぜ!

じゃ、楽しんでってくれよな!

―――主人公っぽく書いてみました。特に意味はない。

ガバッ!


朝一番の太陽光が、外国製の窓を貫通して私の目に降り注ぐ。

「ふわぁ~~~~~~っ」

一欠伸して完全に目が覚めた。

今日分かれるであろう周りの物たちを一回見てやろうか。


一人で寝るには無駄に大きいベット。


奥行きが物寂しい部屋。


毎朝先に起きているのに朝を告げにこれから来る使用人。


ガチャ

「お嬢様、お食事の用意が整いました」


この部屋この使用人も全部私をここに縛り付けるための鎖だ。


「はあぁっ」

全部見飽きた。

だけど、、、今日!!私はこことおさらばだ!

「よしっ!分かった!」

――――――――――――――――――

長い廊下を抜けて、洗面所に向けて歩みを進める。

ガチャ

ジャーーーーー

シャコシャコシャコシャコシャコシャコ

ペッ

またそこから長い廊下を抜けて、食堂に行く。

ガチャ

食堂の中に数歩入ったところで父と目があってしまった。

チッ

「お父様、おはようございます」

クタバレ!ファッ〇!!クソじじい!!

「ああ、おはよう」

カチャカチャ

食事をする音だけが、食堂に空しく響く。

チッ、、、別にアンタと話すことないからさっさと会社にでも何でも行っとけよ。

食事が不味い。

、、、ママがいればな

ボーン、、、ボーン、、、ボーン、、、ボーン、、、

時計の鐘が響く。

よしっ!この鐘が鳴った後、ちょっとしたら出てくからその後は、自由だ!!

「カナ」

あぁぁぁああん?

「今日からお前も高校生、、、なんだな」

それがどうした!こんな時だけ喋りやがって!調子が良すぎんだよ!!

「はい、そうですね」

クソがッ!さっさと大事な大事な会社行けっての!

遊利(ゆうり)にも――――――――――――」

「はい?」

聞こえねえんだよ!ハキハキ喋れや!!

「いや、高校に入ってもぜひ頑張ってくれ」

言われなくともそうするわ!

父はそう言い残して食堂を出ていった。

よっしゃぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

やっといなくなったぜ!

上手い上手い、料理が急に格段に上手くなったな。

――――――――――――――――――

「ごちそうさま」

今日はあまりの嬉しさに、おかわりしてしまった。

ま、これもここでの食事は最後なわけだしいい思い出かな。

ガチャ

食堂を出て、真っ直ぐ自室へ向かう。

ダサい制服に着替えて、コソコソと外に出る準備を進める。

「お嬢様!」

ビクッ!

チッ!一番めんどくさい奴に捕まったな。

「入学式のお時間まで、まだまだありますぞ」

「ええ、ですから保険をかけて早めに出ますわ」

「左様ですか、では、今すぐに車を持ってこさせます故」

爺やが電話を掛けようとする。

「いえいえ、今日は電車で行こうと思いますの」

ピシャァァァァンーーーーー!!!

「な、、、なんですとぉーーーー!!!!」

爺やが腰から崩れ落ちる。

「よもやここまでお嬢様がご成長なさっていたとは、爺や、嬉しさ極まれりでございます!」

「でしたら、、、」

「しかし、当主様にお嬢様の身の安全を任された爺やは、何としてでもお嬢様を小汚い虫共に触らせることすらさせずに送り届ける、って居なぁぁーーーーい!!!!!」

チッ!

「お嬢様ぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!!!」

これからどうし、、、あっ

目の前には、私と同い年の使用人のミコトが目の前に立っていた。

「、、、、」

「、、、、なによ」

「ここから抜けるんすか?」

「そうよ、何か悪い?」

ジーーーッ

「じゃあ付いてきてください、良い抜け道知ってるんで」

徐に美琴が二つ上の階に昇っていく。

そして、窓を開ける。

「さ、ここからどうぞ」

「、、、、」

「?どうしたんですか?早くしないとあの爺さん来ちゃいますよ」

「主に死ねと?」

「は?死なないでしょ、カナ様の能力なら」

確かに的を得ていた。

「はぁ、、、十代にして自殺を試みている気分だわ」

「ハハハッw」

「ホンット、アンタって使用人ぽく無いわよね」

「ありがとうございます」

「褒めてないわよ!、、、でも、、ありがと、、、」

「行ってらっしゃいませ」

ミコトが深々とお辞儀をする。

トッ、、

ほとばしる熱いパトスで私は三階の窓辺から飛び出した。


『500円!!』


ドンッ

迷わず私は、この中途半端な庭みたいな所と繋がっている正面玄関に向かった。

「よっしゃ!」

おっと声をおっきすぎたな。

―――――――――――――――――――――

私が向かった先は勿論、京急線だ。

何故なら『能力学園』は京急線と手を結んでいるらしい。

「さて、これが京急線ね」

にしても、デカいな。

ガタンゴトンガタンゴトン

「うわわ~~~~」

京急の電車が、まるで電車は地面を走るものと考えている者達を馬鹿にするかのように、悠々とまるで宙に浮いているように頭上を駆けていった。

一体、これを建築するのにどんな苦労をしたのか見当もつかないな、、、

ていうか、ついつい見上げちゃうな。

「さあ、ここまでは調べた通り!」

だけど、ここからが本日の最大の目的であり、最大の難関!!

改札を通る、だ!

「だがしかし、私にはこれがある!」

テレレレッテレ~~~~~~~~~~

『ミコトからの手紙』~~~~~

さっき家から飛び出す時に「電車に乗る方法」が書いてある手紙を渡された。

ミコトは、ボーーッとしてるけど中身は優秀だから分かりやすい内容なんでしょうね。

ぺらっ

『駅員に聞け』

「、、、、、、、」

ぺらっ

手紙の裏を見てみる。

『さっき、ボーーッとしてるとか思ってたでしょ』

バレてるぅゥゥゥゥゥーーーーーーーーーー!!!!!!!!

(こわ)(こわ)っミコト(こわ)っ」

素直に駅員に聞いてみた。

「どうやって電車に乗るんですか?」

駅員がキョトンとした顔をする。

「、、、、え?えっと今何歳、、、、ですか?」

「見れば分かるでしょ!高校生よ!」

確かにちょっと発育が遅いかもしれないけどそこまでじゃないでしょ。

と言うよりも、どんな人にでも平等に接する事が大事な事でしょうに。

「あ~~~~」

この人はなんで奇声を上げているの?

「学生さんならこれで学生定期を使うと便利ですよ」

銀色の上にピンク色でバスの絵と電車の絵と新幹線の絵が描かれているカードを見せられた。

「なんですか、これは」

「、、、えっと、電車もバスもこれでピッとやれば乗れるって言う代物で、パ〇モと言います」

電車も、バスも、電車も、バスも、パ・ス・モ?

「じゃあそれを買うわ」

「では、お金を」

一万円を財布から取り出して、台の上に乗っける。

「、、、、!!??」

駅員が目の玉が飛び出るほど目を見開き驚いた。

「どうしたんですか?」

「いえっ、、、今すぐに!」

―――1分後―――

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

よしっ!やっと改札を通れる!

私は来た方向に曲がれ右して、もう一度改札を通ろうとする。

「あ!もう今回の分は差し引いておりますので改札を通らなくても大丈夫ですよ」

「な、、、」

「な?」

「何してくれとんじゃぁぁ!!!」

「うぇ!?」

「私はこれを楽しみに来たのに!せっかくここまで来た意味が、、、」

「あ、でも、通ることもできますよ」

奥から上司的な人が来た。

「データ消しときますね?」

「よろしく」

ピッ

「じゃ、行くわ、ありがとね」

部屋から出て、すぐ隣の改札に行く。

「ふぅぅ~~~~」

この日を何度待ちわびた事か。

正確に言えば、二週間待った。

「行こうか!」

ドキドキドキドキドキドキ

ピッ

パス〇を改札にピッとする。

奥に居座るゲートが『どうぞ』と言わんばかりに開く。

ここ通るんだよね?

私はそろそろと改札を通る。

「、、、よしっ!出来た!」

あ、ここから調べてないや、、、

また駅員に聞いてみた。

「『能力学園』に行きたいのですが、、、、どうすれば良いですか?」

「えと、、、」

上司が奥からバッと飛んで割って入る。

「『能力学園』の生徒でしたか!ご案内します」

「もしかして、初めて電車にお乗りになったのですか?」

「そ、、、そんなことは、、、」

上司さんに、エスカレーターへと案内された。

案内されて、上がった先にあったプラットホームで電車を待つ。


ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン


プシューーー


「では、お気を付けて」

「どうもありがとう」


プシューーー


いやぁーーー凄いなぁーー電車ってのは。

昔から交通手段とか車だけだったからな。

憧れてたんだ、こういう公共交通機関に。

流れていく景色に私は釘付けになった、車でも同じような景色が見れるのに全く違う様に見えた。

何が違うのだろうか。分からない。

私はそんなこと忘れて、景色を楽しむことにした。


ゴォォォーーーーーーーーーーー


びっくぅっ!

「うわっぷ!」

へっ?へ?


ゴォォォーーーーーーーーーーー


あぁ地下に入ったのか。

一瞬死んだのかと思った。


ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン


プシューーー


どうやら能力学園に着いたようだ。

プラットホームの白さが目を劈いてきた。

プラットホームってこんなに白いんだーー、へー。

エレベーターがあったので、それに乗って上に向かう。

流石に、私でもエレベーターの使い方位しっているわい。

地上に出てくると、馬鹿でかい校舎が目に飛び込んできた。

「うわぁ~~~、ひょっとしなくても数倍も私の家よりでかいな」

エレベーターが着いたところは、正面玄関につながる道の上であった。

なので迷うことなく、まっ直ぐ正面玄関の方へと進む。

カナが、扉に入ってからは想像にお任せします。

明日も頑張ってあげようと思うからチェックしてね!!

あと、前話読んでない人は読んでみてね。

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