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k  作者: か
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時、満ちて 日、出づる

「え、今なんて? 」

殺し合い……そう聞こえた気がした。


「賞金は……20億! ! 人生が変わってしまうような金額だねっっっ! ! そんな賞金に目が眩んだクズの皆様にいいいい! 今回向かってもらう島は……こちらっっっ! ! 」


男がそう言うと、ステージの上部からモニターが降りてきた。

モニターに1つの島が映し出される。


「出資者様の、超! チョウ! 兆! 多額の投資により入手したこの島でぇぇええ、皆様には二人一組で行動してもらまぁぁす。ペアは最初に居た部屋で会ってるよねぇ。残りがその二人か、自分一人になるまで! ! 殺しあってもらいまあああす! 」


「殺しあう」今度ははっきりと聞き取れた。だが、自分はそんなのには志願していない。

和は、「俺はそんなの希望した覚えはねぇぞ! 」、そう言おうとした。

だが、先を越された。


「僕は、参加したくないぞ! 第一参加するなんて、いつどこで言った覚えも無い! 」


さっき見かけた青年が荒々しく声をあげた。

その青年の叫びを、白スーツの男はまるで赤子をあやすように、口に人差し指をあて青年を黙らせる。そして煽るようにこう言った。


「落ち着いて、落ち着いて。だから子供は苦手だぁ。説明不足で申し訳ありゃぁせんでった。このゲームを開催する5ヶ月前からapplicant(志願者)を募ったが、何しろ内容がこれだからね、表沙汰には出来ないのよ。」


白スーツの男は至って普通の口調で説明を始めた。


「裏ルートの裏の裏の裏のルートを使ってーーありゃ? そりゃ表か。ーーじゃないと情報を入手出来ない。だから人手が足りないって訳。だから君みたいなinviter(招待者)を捕ってきて、無理矢理、参加させるの。」


「そんなの犯罪じゃないか! 」


「うん、そだねー。今回は良い方かなぁ。inviterは君を入れて5人だっっ。前なんて、13人だったからな。毎年何十人も連れてくるのはそれなりにめんどくさい。ご理解いただけますか? 坊っちゃん? 」


「ふざけるな! 俺は絶対やらないからな! 」


「じゃあ、ここで死ぬか? 」


突如、白スーツの男は懐から拳銃を取りだし、青年の足下に発射した。

青年は惨めな声を上げ、後ろに倒れこんだ。


会場中が青年を見て嘲笑した。


「死にたくないなら参加しな。もっとも参加しても死ぬかもしれないけどねん。」


響き渡る笑い声の中、和は、今起きている出来事が信じられなさすぎて、身体中の力が抜け床に膝を着いていた。

あの青年も、俺と同じ事を考えてるだろうな。なんで自分がこんなことに、もう俺死んじゃうのかな、って。


すると、マイクが和の肩を力強く掴み言った。


「大丈夫だ、カズ。聞いてただろう? ペアは部屋に居た奴だって。俺がペアである限り絶対にお前を死なせない。たとえ、俺が死んでもだ。」


マイクのこの言葉に目の前が涙で溢れ、こぼれそうになった。だが、惨めに見られたくないので、袖で拭き、立ち上がった。


白スーツの男は先程のテンションに疲れたのか、淡々とした表情で説明を続けていた。

「島ではペアの相手の位置が常に分かるように専用の腕時計みてぇなのを渡します。」


すると、横からスーツを着た男がその腕時計のような物を渡してきた。

白スーツの男は手にこれを持って、説明をしていた。


「こいつ名前なんだっけなぁ。ま、いっか。ここに電源入れるボタンあっから、これ押してタッチパネルを起動して操作してね。地図とか、お互いの位置とか色々乗ってるから。上手く使ってね。」


和は、早速電源を入れてみた。すると画面にメニューのようなものが表示された。

その中の地図の項目を押した。さっきモニターに映っていた島の全体像が映し出された。


「説明は以上かなぁ。んじゃあ、もうそろ始めちゃおうか。」


白スーツの男がそう言うと、ホールの横が開き、大きめのヘリコプターが3台ほど現れた。

ヘリポートに移動させられると、下には海が広がっていた。

いつぶりかの日光に少し立ち眩みがする。


これに乗せられて運ばれるのか。本当に始まってしまうのか。

いざ、死を目の当たりにするとなると、昔のことを思いだしてしまうな。


怒られたこと 好きだった子のこと 楽しかったこと


家族のこと


色んなことが走馬灯のようにめぐってきながら和はヘリコプターに乗り込んだ。

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