俺はブラウド
オリジナルの犬作品で有りますワン。
よぉ!
俺はブラウドっつーんだ。
人間じゃねー。パグって言うれっきとしたオス犬よ。宜しくな。ワンワン。
俺の御主人様はフツーの会社勤めのサラリーマンでな、長い事苦労して今の係長の地位に就かれた立派な人間だ。
ここだけの話し。貰う月給はそんなに大した額じゃないけどな。
まあ、そんな事はどうでもイイこった。
家族構成は町内でPTAの責任者をされている奥様と、中学校に通う2人のお嬢様の4人家族となっている。
家は最近、新築したばかりのマイホームだぜ。
ペットは俺ともう1匹、モモって言う名前のオス犬と一緒だ。
俺と同じぐらいの小型犬でよ、全身真っ黒の俺とは反対に全身の真っ白の毛で覆われている雑種だ。
コイツがまぁ、俺と違ってオカマみてーにひ弱なヤツなんだ。
メシは俺以上にバクバク食うくせに、動作はマジ鈍いんだなコレが又。
いつもボケーッとしているし、人に頭でも撫でられればデレデレと表情崩しちまうしよ。
ホント、情けないったらありゃしねー。
そう言えばよ、この前、こんな事が有ったな。
平日の昼間だったかな?
俺とモモは家ん中で留守番してたんだ。
御主人様はもちろん会社だし、2人のお嬢様は共に学校。
奥様の方は近所の寄り合いで、外出なさってらっしゃる。
家ん中は当然、俺たち2匹だけって言う事だ。
俺はリビングのソファで踏ん反り返って犬用のエロ雑誌(どんな雑誌じゃい?)を読みながらくつろいでいた。
モモは1匹、ヒマそうに家ん中をウロウロしていた。
雑誌を読み終えて大きなアクビをした時だったか?
俺はちょっと、一眠りしようとしたら、外から人の気配を感じた。
家族の誰かが帰宅したなら、玄関のチャイムを押すから別に問題はない。
だが今は、チャイムは1回も鳴っていなかった。
明らかに誰かがウチへ来たって事になるのだ。
人の気配は庭の方からだ。
ソッと目をやると、窓の向こうに誰かが横切るのを俺は目にした。
すぐに俺は窓の方へ走り寄り、庭の方へと視線を向けた。
1人の人間が庭の隅で立ち止まって辺りを見回している様子が見えるじゃねーか。
ベレー帽に黒のサングラスにマスク姿。
明らかに家の人間ではない事は一目瞭然だぜ。
風貌が妙に怪しいしよ。
コイツは不法侵入者だな。
泥棒か?
ウチへ勝手に入るたぁ、イイ度胸しているぜ。
ホメてやらー。…なーんて、関心している場合じゃねーよな。
俺は外の不審者の動きを注視する事にした。
ところで、モモはどこだ?
アイツ、今もウロウロ散歩しているのか?
外の人間に見つかったら、マジ…やべえぜ。
俺は足音立てないよう、最善の注意を払いながらモモを探し始めた。




