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終点へ  作者: 長倉春
1/1

始まり

道幅の狭い路地を抜け、向かいに八百屋を臨むフィットネスジムの前の交差点で歩みを止める。スーパーマーケットで買った、卵のパックや野菜達が入ったレジ袋を右手で持ち、私は今日が正月なのを思い出した。正月といえば餅、初詣と云った単語が頭に浮かぶ。浮かぶというのは、一般的な家庭で育った人に馴染みがあるだけで、私のようにひどい家庭で育った人間には無関係だ。

 家族のいる普通の人は今頃、実家で久しぶりに会う親戚と正月番組でも見ながらつまらない世間話でもしているのだろう。あるいは自宅にいるかもしれないし、出かけているかもしれないが、そんなどうでもいい違いを気にする人でないとこんなことは考えないだろう。 

 信号が青に変わった、私と四十歳くらいのおばさんが渡った。幼い頃、父からベルトで叩かれた右足が痛い。今でも引きずって歩くし、学生時代は体育の授業でも文字通り、足を引っ張った。父は暴力に快楽を感じる人だった。母や私を殴ると興奮した。

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