表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

第五章:反逆の夜


 しかし、平和は長く続かなかった。


 ある夜、王宮に火が灯る。


「反乱軍が城門を突破しました!」


 兵士たちの叫びが響いた。

 反乱の主導者は、元宰相グレイブス。

 彼は、王族の血統を「腐敗」と呼び、平民の王政を掲げている。


「リリエット! ここは危険だ。逃げてくれ!」


 フェルナンドが私を守ろうとするが、私は首を振った。


「逃げる? そんなの、私のスタイルじゃない」


 私は、魔法の杖を取り出す。

 前世の記憶と、今世の訓練で得た魔法──氷の呪文。


「私は、悪役令嬢じゃなくなった。でも、戦う令嬢にはなれる」


 城の広場で、私は反乱軍と対峙した。


「貴様ら、王の平和を乱す者ども! このリリエット・クラウディエ・ローゼンが、許さない!」


 氷の槍が空を切り、敵を凍らせる。

 魔法の連撃。

 戦術の指示。そして、フェルナンドとの連携。


「……君、本当に強いな」

「当たり前よ。悪役令嬢が本気を出したら、世界が震えるんだから」


 最終的に、グレイブスは捕らえられた。


「なぜだ? 貴様は貴族だろう? 平民の味方をするのか?」

「違う」


 私は彼の前に立つ。


「私は、正義のために戦った。貴族でも平民でもない。真実のために」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ