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第31話:魔石の進化について知るものは

「魔石の進化………。」


フェンに魔石の進化のことを聞いてからというもの、俺は魔石の進化について考え込んでいた。


俺はこれまで、魔石の進化について何も知らなかった。知識については自信があったから、魔石の進化のことを聞いた時は驚いた。


「これは完全に憶測だが、恐らく魔石の進化については王国や帝国のやつらも知らないだろう。」ボソッ


それなのに、なぜか紫色の魔石よりも赤色の魔石の方が巷では高値で取引されている。“綺麗だから”という理由だけで。


俺は恐らくそのことについて“知っているやつらがいる”と考えている。そうでもなければ、赤色の魔石の方が3倍ほど高い値がつくわけがない。


「フェンも他の人間には言ったことがないって言っていたし………いや、“人間”じゃない可能性もあるのか。」


この世界には人間だけではなく、お母さんのようなエルフや鍛治に長けているドワーフといった人種がいる。そういった長寿の者であれば、このことを知っていてもおかしくはない。


「………とりあえずお母さんに何か知らないか聞いてみるか………。」


エルフであるお母さんなら、何か知っていることがあるかもしれない。


───家に帰って


「お母さん、少し聞きたいことがあるんだけど。」


「どうしたの?」


それから俺は、お母さんに魔石の進化について聞いたみたが、何も知らないようだ。それから俺は、杖の魔石が進化したこと、そして街中で誰かがそのことを知っているであろうことを話した。


「うぅん………それなら、帝国の商業ギルドのトップがこの村のエルフだから、聞いてみれば何かわかるかもしれないわね。」


「そうだったのか………わかった。帝国に戻ったら聞いてみるよ。」


もしかしたら何かわかるかもしれないし、この休みが終わったらすぐに聞いてみるのも一つの手だと思った。


「魔石の進化について………色々と調べる必要がありそうだな。」


もしもこのことを知っているやつがいれば、色々と聞かなければいけないことがある。なぜ知っているのか………そして、“なぜそのことを公にしないのか”だ。


赤色の魔石が魔力の許容量が多いということを公にした方が、色々と都合がいい。それなのに公にしないってことは、何かしらの理由があるはずだ。


もしそいつが何か悪いことを企んでいるようなら………こちらも行動をとらなければいけなくなるしな。


ただその情報を知っているだけで、別に悪者扱いをするつもりはないが、単純になぜそのことを知っているのかが異様に気になってしまっている自分がいる。


「とりあえずは、その商業ギルドの人に聞いてみるしかないか。」

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