✒ 新居 2
──*──*──*── マオの部屋
マオ
「 おぉっ!
ベッドが無いだけで完璧にオレの部屋だな! 」
セロフィート
「 今回は[ マオの部屋 ]からベッドを撤去しました 」
マオ
「 撤去ぉ?
じゃあ、オレは何処で寝れば良いんだ? 」
セロフィート
「 勿論、[ 寝室 ]です。
ワタシの部屋にもベッドは無いですし。
“ 夫婦の寝室 ” で共に寝ましょう 」
マオ
「 本当か?
やったぁ♥️ 」
オレは嬉しくて、セロの腰に抱き付いた。
セロフィート
「 ふふふ…。
マオの甘えん坊さん♪
[ 寝室 ]には [ マーフィの部屋 ]を使ってます 」
マオ
「 [ マーフィの部屋 ]って広いもんな 」
セロフィート
「 マオの為に大きめのベッドを置いてます。
わんぱく寝相のマオでも落ちないベッドです♪ 」
マオ
「 わんぱく……。
逸そ “ 寝相が悪い ” って言えよ! 」
セロフィート
「 オブラートに包んでみました♪
──マオの室内全てにコーティング魔法を施してます。
ベッドの在った場所の壁には[ 洗面脱衣室 ][ 寝室 ]≪ ダンジョン ≫に通じるドアを貼りました。
[ 浴室 ]には[ 洗面脱衣室 ]から行けます 」
マオ
「 ≪ ダンジョン ≫に行けるんだ? 」
セロフィート
「 何時でも運動不足を解消出来る様にしました。
清掃スライムが居ますから掃除は不要です 」
マオ
「 清掃スライムって、レスタさんの屋敷に居たスライムだったよな? 」
セロフィート
「 そのスライムをワタシが特別に改良した特殊な無属性スライムです♪
清掃スライムが[ 浴室 ][ 洗面脱衣室 ][ マオの部屋 ]の清潔を保ってくれます。
[ 浴室 ]に在る浴槽には随時温泉が湧く様にしてます。
何時でも温泉を満喫してください 」
マオ
「 掃除しなくて良いなんて助かるよ!
毎日、温泉に入れるのも嬉しいし(////)
有り難な、セロ! 」
セロフィート
「 左側のドアは≪ ダンジョン ≫へ通じます。
真ん中のドアは[ 寝室 ]へ通じます。
右側のドアは[ 洗面脱衣室 ]へ通じます。
マオ、真ん中のドアを使い[ 寝室 ]へ入りましょう 」
マオ
「 お、おぅ(////)
( セロと一緒に使う “ 夫婦の寝室 ” ──。
[ マーフィの部屋 ]が、どんな風に変わってるのか楽しみだな! )」
真ん中のドアの中に入ると[ 寝室 ]は────。
──*──*──*── 夫婦の寝室
マオ
「 なんじゃこりぁぁぁぁぁ~~~~~~っっっ??!!
何で返り血が飛び散ってるんだよぉぉぉぉぉ!!!! 」
セロフィート
「 返り血ではなく薔薇の花弁ですし。
良く見てください、赤ではなく桃色です 」
マオ
「 紛らわしい演出ぅ~~!!
って言うか、壁もベッドのシーツも掛け布団も何でピンクなんだ?
床の絨毯もピンクだし── 」
セロフィート
「 目に優しい桃色にしてます。
くどくないでしょう 」
マオ
「 ………………変な気分になっちゃうだろがっ!(////)」
セロフィート
「 マオなら大いに大歓迎ですけど? 」
マオ
「 な゛っ!?
何言って──(////)」
セロフィート
「 ふふふ…。
冗談です♪
どうです、大きなベッドでしょう。
このサイズのベッドが入る部屋が丁度[ マーフィの部屋 ]でした 」
マオ
「 た…確かに──。
これだけデカいベッドは、オレも初めて見るよ。
これなら朝起きたら床に転がってる事も無さそうだよな 」
セロフィート
「 此方のドアを使うと[ 食堂 ]に出ます。
此方のドアを使うとワタシの部屋──〈 創造主の館 〉へ通じてます。
〈 創造主の館 〉へ行きたい時は、このドアを使ってください 」
マオ
「 分かったよ。
〈 創造主の館 〉は広いからな……。
あんまり行く予定は無いと思うけど……覚えとくよ 」
セロフィート
「 [ 寝室 ]にも清掃スライムが居ます。
掃除は不要です。
[ DK ]へ戻りましょう 」
マオ
「 そだな 」
ベッドを使った時、足を伸ばす側になるドアに向かって歩く。
ドアの向こうは美味そうな匂いが漂う[ DK ]だ。