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✒ 錬金術師と弟子


──*──*──*── 夫婦の寝室


マオ

「 やっとセロと〔 寝室 〕で過ごせるな~~ 」


セロフィート

「 マオ、だらしないです 」


マオ

「 むぅ~~。

  いだろぉ、別にぃ~~~~。

  セロとオレのなかじゃんかよ 」


セロフィート

「 はいはい。

  そうですね 」


 オレは今、ベッドのうえに腰をろしてすわっているセロのひざうえに頭を乗せている状態だ。

 久しりの膝枕ぁ~~(////)

 セロに相談しないといけない事を伝えないとだ。


セロフィート

なにか話したそうですね、マオ 」


マオ

なんで分かったんだ? 」


セロフィート

「 顔に書いてますし 」


マオ

「 え゛っ?!

  顔に──?? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  今日きょうは楽しかったです? 」


マオ

「 まぁな。

  セロに相談したい事と頼みたい事が有るんだ 」


セロフィート

「 はて?

  なんでしょう 」


マオ

「 クルチェの使ってるカスタネットだけどさ、人形みたいに新しく出来ないかなって──。

  いろげてたり、けてる部分が有ったりしててさ、年期が凄いんだ。

  旅の途中で壊れたりしても大変だしさ──。

  どうかな? 」


セロフィート

「 構いませんけど?

  〈 (原質)(みなもと) 〉で構成するだけですし 」


マオ

いのか?

  がとな! 」


セロフィート

「 マオが助けた人形師ですし。

  思う存分、恩を売り、利用しましょう 」


マオ

「 セロぉ~~ 」


セロフィート

「 お手柄ですね、マオ。

  キノコン達に人形師の歴史,現存している人形師達,クルチェさんの師匠であるシェムリジ派について──、もろ(もろ)を調べさせました。

  なか(なか)興味ぶかい職業です。

  人形師のもとへ〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉を派遣し、支援します 」


マオ

「 支援? 」


セロフィート

「 軍事利用やあくとう達からあくようされないように王族,貴族よりさきに手を回し、〈 大陸しん 〉より地上へ遣わされた “ つかどり ” である妖精キノコンの名のもとに保護します。

  “ つかどり ” の祝福を与えた “ 自動式◯◯型人形 ” を≪ エンデカル公国 ≫に広めます 」


マオ

「 成るほどなぁ~~。

  王族,貴族,あくとう達から目を付けられて私利私欲の為に利用されるまえに〈 大陸しん 〉を信仰する教会を利用してぎゅうろうって訳か。

  クルチェの人形やカスタネットをなおしても御釣りがるな~~。

  対価は人形師達って事か── 」


セロフィート

おおいに有効活用しましょう 」


マオ

「 ははは……。

  えと──もう1つだけど、チックが『 旅にキノコンを同行させてほしい 』って言ってるんだけど、どうかな? 」


セロフィート

「 構いません。

  妖精キノコンを同行させるとしましょう 」


マオ

「 妖精キノコン?

  はねやしたキノコンの事?

  とうとう完成したのか? 」


セロフィート

「 本物にせた妖精のはねを背中に付けさせるだけです。

  そらは飛べませんけど、はねを付ける事で便利な生活魔法を使えるようになります。

  家事をし易くなります 」


マオ

「 そうなんだ……。

  はねやしたキノコンはまれて無いのか? 」


セロフィート

「 はい?

  はねやしたキノコンをみ出すより、はねを作り、キノコンに装着させるほうが簡単です。

  そらを自在に飛べるはねも開発してますし、完成を心待ちにしましょう 」


マオ

「 えっ…マジで?

  そらを飛ぶキノコンが実現する日がちゃうのかよ。

  そらまで征服したら最強だな。

  じょうくうから地上へ向けてキノコン砲をはなったら地獄絵図の出来上がりじゃないかよ 」


セロフィート

「 楽しみでしょう?

  〈 大陸しん 〉の教えを弘める妨害となるのは≪ しんミリスムルパこく ≫です。

  聖母,聖女,勇者,英雄,偉人,貴人をしん格化させ信仰の対象としています。

  キノコン達がそらを飛び移動が出来るようになれば、ようほろぼ──乗っ取る事も出来ます 」


マオ

ほろぼすつもりかよ~~ 」


セロフィート

「 そんな事しませんし。

  言葉のあやです。

  ≪ しんミリスムルパこく ≫は、〈 大陸しん 〉を信仰し、〈 大陸しん 〉の教えを学び実践する “ しんせいこく ” としてまれ変わらせます。

  サクラの〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉と妖精キノコン達を送り込み《 セロッタ商会 》の支配に置きます 」


マオ

「 キノコン達が張り切っちゃうな。

  障害ぶつの≪ しんミリスムルパこく ≫の事は置いといて──、チック,はるさん,クルチェの旅にキノコンを同行させるのもいんだな? 」


セロフィート

「 断る理由が無いですし。

  たびつ迄に必要な準備をさせるとしましょう。

  ワタシに聞きたい事はほかに有ります? 」


マオ

「 …………ぶっとい丸太を使って立派な壁とせいもんを作ったよな。

  フィールドに道路も作ってるしさ 」


セロフィート

「 仕事が早いでしょう 」


マオ

「 早過ぎるだろ。

  丈夫な壁を作ったのはいけどさ、民家から100メートルける必要があったのかよ?

  ミッダロント男爵が視察とかにたら大変な事にならないか? 」


セロフィート

「 《 教会 》《 牧場 》《 果樹園 》田畑を作る為には土地が必要です。

  いている土地を有効活用するだけです。

  ≪ ヒッドユ ≫を発展させる為に必要な事です 」


マオ

「 発展なぁ~~。

  でも、キノコンが育てた穀物,野菜ベジタブル果物フルーツいから、高い値段でも売れると思うな。

  王族,貴族に売るのか? 」


セロフィート

「 そんな勿体無い事しません。

  食糧なんで困っている人間達へ《 教会 》をとおし、提供します 」


マオ

「 提供する? 」


セロフィート

「 《 教会 》の善行を中断させる権利は領主にも無いです。

  本来ならば手を差し伸べ助ける立場である領主が放置している領民達を支援するのです。

  領主も文句は言えません。

  領民の信頼は領主から離れ、《 教会 》の妖精キノコンへ信頼が集まります。

  領民達の信頼を失った領主は領主にあらず。

  しおどきとなった領主一家には退場してもらい、〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉を領主にします 」


マオ

ひでぇ……。

  でも、セロの好きにするんだもんな。

  順調に進めば、貴族の大半を〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に変える事が出来るって事か。

  ≪ エンデカル公国 ≫を乗っ取る気は無いんだろ? 」


セロフィート

「 どうでしょう?

  〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せれば、≪ エンデカル公国 ≫は現在より、よりく発展する事はちがいないです。

  乗っ取ります? 」


マオ

なんでオレに聞くんだよ。

  オレが『 駄目だ 』って言ってもするんだろ! 」


セロフィート

「 ふふふ… 」


マオ

は否定してくれよ…… 」


セロフィート

「 遊んでばかりいないで調合薬師としての仕事も忘れずしてください。

  はサボった今日きょうぶんも有りますし 」


マオ

「 あ……そうだった…。

  明日あしたもフィールドにて、自動式古代兵器人形が使う魔法の熟練度をげる事になってるんだよ。

  セロぉ~~ 」


セロフィート

「 駄目ですよ、マオ。

  きみはワタシの弟子です。

  遊んでいる暇は無いです。

  マオがなくても元素エレメント魔法マジックの熟練度はげれます。

  チックさん,クルチェさんの事はキノコンに任せ、マオは調合薬師の仕事をまっとうしてください。

  いですね 」


マオ

「 …………分かったよ…。

  朝食モニングとき、クルチェに伝えるよ…… 」


セロフィート

「 宜しい。

  の仕事にそなえ眠ってください 」


マオ

だ22時だろ。

  早くないか? 」


セロフィート

「 マオ、田舎の人は20時 ~ 21時には就寝してます。

  22時は遅いくらいです 」


マオ

「 マジかよ…… 」 


 セロにうなされてベッドの中にれられる。

 添い寝を所望したけど、さらりと断られた。

 どうやらセロは読書がしたいらしい。


 オレより、読書を優先するなんてひど伴侶パートナーだ!

 オレはねたフリをしてうわ布団ぶとんを頭までかぶった。

 布団ふとんうえからセロが軽くポンポンと叩いて「 おやすみなさい 」と言ってくれたけど、無視した。

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