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⭕ 弟子の憂鬱 4


──*──*──*── フィールド


 [ りょうようしつ ]でキノコン(分身体)に言われたとおり、≪ ヒッドユ村 ≫をまえに見張りをしているキノコン(分身体)こえを掛けた。

 1体のキノコン(分身体)ともに付けて≪ ヒッドユ村 ≫のそと──フィールドにる。

 ようはオレの監視役って訳だな。


マオ

「 キノコン、≪ マーリマ村 ≫へ行ってみたいんだけど、どっち方面に行けばいんだ?

  みちっぽいみちも見当たらないし、立てふだも無いよな 」


キノコン:分身体

「 辺境の地ですエリ。

  まで手が回らないと思いますエリ 」


マオ

「 そだな。

  至って普通の≪ ヒッドユ ≫だもんな~~。

  なにか話題になって観光客でもてれば、領主もみちの整備とかしてくれそうだけど──、なにも無いもんな 」


キノコン:分身体

「 無ければ作ってしまえばいですエリ。

  ≪ にっぽんこく ≫のふるき伝統工芸品を≪ ヒッドユ村 ≫で作って売りせば有名になりますエリ。

  商人がようになれば、≪ ヒッドユ村 ≫も発展しますエリ 」


マオ

「 やっちゃうか?

  伝統工芸品テロみたいなの 」


キノコン:分身体

「 セロフィート様へ報告しますエリ。

  伝統工芸品はセロフィート様が〈 (原質)(みなもと) 〉で構成されたもの古代エンシェント魔法マジックで増やせばもとはタダで済みますエリ。

  商人には〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉を起用すれば人件費も掛かりませんエリ。

  錬金術師なら大量に伝統工芸品を用意しても怪しまれませんエリ 」


マオ

「 錬金術師って便利な肩書きだな。

  いっその事、錬金術で道路を作っちゃわないか?

  せめて周辺に在る≪ 村 ≫をする為の道路をさ 」


キノコン:分身体

「 セロフィート様へ報告しますエリ 」


マオ

「 あっ、少しだけみちらしきものが残ってるな。

  あんまり馬車もなさそうだな。

  ゲームだったら、LVレベルげや技の熟練度とかげる為に遭遇した怪物モンスターと戦うんだけどなぁ……。

  オレにはLVレベルなんて無いし、剣技も無いし、魔法マジックにも熟練度は無いしなぁ…… 」


キノコン:分身体

「 素材と肉が手にはいりますエリ 」


マオ

怪物モンスターカネを落とすのはゲームの中だけだもんな~~ 」


キノコン:分身体

「 マオ様、そろそろ昼食ランチにしますエリ 」


マオ

「 もうそんな時間なんだな。

  よし、じゃあ、フィールドでピクニックするか! 」


キノコン:分身体

「 用意しますエリ 」


──*──*──*── ピクニック後


マオ

ひろ(びろ)とした開放的なフィールドで弁当を広げて食べるのもいもんだな! 」


キノコン:分身体

「 子供達にも体験さたいですエリ 」


マオ

「 そう言えば、全然怪物モンスターに遭遇しないな。

  もしかして、キノコンから距離を取ってるのか? 」


キノコン:分身体

「 バレちゃいましたエリ。

  ドラゴンすらも喧嘩を売らない怪物モンスターはキノコンだけですエリ。

  ドラゴンより弱い怪物モンスターはキノコンからげちゃいますエリ 」


マオ

「 ん?

  でもさ、≪ 未開の地 ≫で遭遇する怪物モンスターげるどころかキノコンに向かってるよな 」


キノコン:分身体

「 普通にドラゴンより強いですエリ。

  賢いドラゴンは≪ 未開の地 ≫へはちかきませんエリ 」


マオ

「 じゃあ、≪ 未開の地 ≫へはちかくドラゴンは馬鹿って事か? 」


キノコン:分身体

「 馬鹿と言うより、イキッてる若いドラゴンですエリ。

  痛い目を見れば≪ 未開の地 ≫へはちかかなくなりますエリ 」


マオ

「 そうなんだ……。

  わるさをしてるドラゴンとかないかな? 」


キノコン:分身体

「 このあたりにドラゴンはませんエリ 」


マオ

「 はぁ…………なんひまだな。

  フィールドにてはみたものの怪物モンスターは寄ってないし、風は気持ちくて──!?

  血のにおいだ!!

  あっちからだな 」


キノコン:分身体

怪物モンスターに襲われているか、盗賊に襲われているか──ですエリ 」


マオ

「 キノコン、行こう!

  助けないと! 」


キノコン:分身体

怪物モンスターならキノコンの気配を察知した瞬間、尻尾を巻いてげちゃいますエリ 」


マオ

「 盗賊かも知れないだろ。

  アジトを潰してたからを貰おう!

  懸賞金が掛かってる盗賊がたよな? 」


キノコン

「 マオ様、めちゃんこ嬉しそうですエリ。

  おともしますエリ 」


 草原でだいの字にあおけになっていたオレはぐに立ちがる。

 血のにおいのしたほうがくへ向かって走る。

 キノコン(分身体)はオレのひだりよこを器用に走っている。


 キノコンって走れるんだなぁ~~。

 したらオレより速いかも知れない。

 オリンピックに出場が出来たら独占優勝できんメダルそうりもちがいなしだな。






マオ

なんだ?

  盗賊じゃないみたいだぞ 」


 馬車を襲っているのは、くろいローブを着て全身を隠しているにも怪しいヤツだ。


キノコン:分身体

「 マオ様、胞子を飛ばしてローブのヤツを戦闘不能にしちゃいますエリ 」


マオ

「 頼む。

  オレは縄でしばるよ 」


 キノコン(分身体)きざみにかさを動かして胞子を飛ばす。

 動かしかたを変えると種類の違う胞子を飛ばせるらしい。

 昔は1種類の胞子しか飛ばせなかった筈なのに、知らないうちに改良されてるぅ~~。


 キノコンが飛ばす胞子は特殊で、かざきを無視して標的(ターゲット)へ飛んで行く。

 強いぎゃくふうにもさからって標的(ターゲット)へ飛んで行くヤバい胞子だ。

 今回は胞子を飛ばしてるんだろうな。


 キノコン(分身体)の胞子がクリーンヒットしたのか、ローブを着た怪しいヤツつぎ(つぎ)と地面に倒れて行く。

 戦わずして勝った。

 キノコンの胞子って人間には有害だから後遺症が残ったりするんだけど、寄ってたかって馬車を襲うようやからだから同情は出来ないよな~~。


 地面に倒れてピクピクと全身をけいれんさせているローブ達を縄でしばる。

 げられないように両手首だけじゃなくて両足首もしばっておく。

 あとからキノコン(分身体)から「 マオ様はしばかたが優しいですエリ 」ってダメだしをらった。


 キノコン(分身体)は特殊つ独特なしばかたをする。

 ローブをがし、身ぐるみをぎ、ぜんにしてからのぉ~~しばりだから、わいだ。

 キノコン(分身体)からは、慈悲しんかけすら感じられ無い。


キノコン:分身体

「 マオ様、今回の戦利品ですエリ 」


マオ

「 お…おぅ……。

  がとな 」


 キノコン(分身体)は一仕事を終えたようにスッキリとした顔をしている。

 戦利品……聞いても素晴らしい響きだ♥️

 高そうなローブだし、衣類も高値で買い取ってもらえそうなしなだと思う。


マオ

「 セロに新品にしてもらえば高値で売れそうだな! 」


キノコン:分身体

ちがい無いですエリ 」


マオ

「 馬車に乗ってる人は大丈夫かな? 」


キノコン:分身体

「 確認しますエリ 」


 キノコン(分身体)とオレは横転した馬車に近寄った。

◎ 訂正しました。

  なんしまだな。─→ なんひまだな。

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