✒ 弟子として 3
──*──*──*── 約11時間後
キノコンが置いてくれた大カゴの中に入っていた野草の仕分けが漸く終わった。
“ 休憩を挟みながら ” の作業だったから時間が掛かっちゃったんだと思うんだよな!
ブッ通しで仕分けてたら、絶対にもっと早く終われてた!
だけど、無理をすると過保護なキノコンが怒って来るからな~~。
オレにしてみたら、ブッ通しの作業なんて “ 無理 ” の内に入らないんだけど……。
セロのスパルタに比べたら、天国でスキップしてるみたいなもんだ。
マオ
「 はぁ~~。
然し、分からない野草が多いな。
これ、どうするんだろう? 」
聞こうにもキノコンが居ないんだよなぁ~~。
似てる野草を仕分けてみるかな。
そんな訳で、勝手に似てる野草を仕分けてみる事にした。
マオ
「 ──おっ、コレとコレ、同じだ!
コッチとコレは……似てるけど違うな~~。
あっ、コレとコレは似てる! 」
キノコン
「 マオ様、薬草パンケーキと薬草スープを御持ちしましたエリ。
マオ様、何してますエリ? 」
マオ
「 キノコン!
野草の仕分けが終わったからさ、写真と似てるけど違う野草の仕分けをしてたんだ。
さっき始めたばかりだから、少ししか出来てないけど── 」
キノコン
「 マオ様ぁ~~!
何て御優しい救世主様エリぃ~~(////)
キノコンの仕事を自ら進んでされるなんて……か…感無量エリぃ~~~~!!!! 」
マオ
「 キノコンっ、大袈裟だからな。
泣く程の事じゃ無いから!
オレの方がキノコン達から良くしてもらってる立場だから! 」
キノコン
「 マオ様は謙虚エリ~~ 」
マオ
「 よ…涎は拭こうな? 」
キノコンは感情が高まると直ぐに涎を垂らしちゃうんだよな。
可愛いキノコン唯一のネックだ。
キノコン
「 残りはキノコンがしますエリ。
マオ様は薬草パンケーキと薬草スープを御召し上がりくださいエリ 」
マオ
「 有り難な、キノコン 」
キノコンはリズミカルに体を上下に動かすと分裂する。
分身体達はオレが仕分け終えた野草が入ったカゴを棚から出して持って[ 工房 ]を出て行く。
棚に入っていたカゴが無くなると、分身体が新しいカゴを棚の中へ置いて行く。
写真に無かった野草を入れたカゴとオレが少しだけ仕分けた野草が入っているカゴも持って行った。
マオ
「 キノコン、次は何をしたら良いんだ? 」
キノコン:本体
「 雑──薬草の入ったカゴを持って来ますエリ。
薬草の仕分けをしてくださいエリ 」
マオ
「 分かった。
14時間も仕分けしたからな。
慣れたもんだよ。
どんどん持って来てくれて良いからな! 」
キノコン:本体
「 はいですエリ。
但し、ちゃんと休憩を挟みながら作業してくださいエリ。
休憩しない作業は厳禁エリ 」
マオ
「 心得てる。
ちゃんと休憩しながらするよ 」
何処からキノコンが盗み見──監視してるか分からないからな~~。
キノコンは探偵や刑事も顔負けする見張りを披露してくれるからな。
油断は禁物だ。
今はオレの為にキノコンが用意してくれた薬草パンケーキと薬草スープを堪能しよう。
ふわっふわっなパンケーキか。
絶対に美味いに決まってる♥️
──*──*──*── 地下の何処か
キノコン:分身体
「 セロフィート様、マオ様が仕分けをされた雑草を御持ちしましたエリ 」
セロフィート
「 キノコン、マオが仕分けた雑草に不備が無いか確認する様に。
違う種類が混ざっていると困りますからね 」
キノコン:分身体
「 畏まりましたエリ!
手分けをして確認致しますエリ! 」
キノコンは各々が運んで来たカゴの中に入っている野草が間違っていないかを確認する為に1本1本を丁寧に見る。
抜群に視力の良い円らで可愛い瞳を凝らして、真剣に判断している。
責任重大な確認が終わったキノコンからセロフィートへ報告する。
どのカゴの確認でも「 完璧に仕分けられていますエリ 」とキノコンが太鼓判を押す。
マオの仕分け能力はキノコン達から御墨付きを貰えた事になる。
セロフィートも報告を受けて満足そうだ。
セロフィート
「( 流石はマオだ。
見事な成長振りだね。
次の仕事を任せて良さそうかな )
マオには次の工程を覚えてもらうとしましょう 」
キノコン
「 畏まりましたエリ。
準備を致しますエリ 」
キノコン達は確認済みのカゴを持つと次々に[ 工房 ]へ戻って行った。




