冒険者になる
一か月後
私たちは状況を推測してみた。
転送のきっかけはレインボードラゴンの襲来にあること。
レインボードラゴンの襲来と 転送させるために、魔法陣が使用されたこと。
こちらの世界では誰にも話していないが、紫のクリスタルを入手していること。
確認したいこと
レインボードラゴンについて
魔法陣について
やるべきこと
レインボードラゴン探し
魔法陣解析
話を聞いてたミーコが何か思いついたようだ。
「マキとカトーが不足している事ってレインボードラゴンにあった時に自分の身を守れる、力
魔法を解析するための資金 日々生活できる、稼ぎ」
そして目を輝かせて言った。
「これは、冒険者にでもなるしかないパターンね~」
なんで、そんなに嬉しそうに冒険者?私たちはスライムに殺されそうになって、(カトー君は臨死体験までしている)
アルスタに助けられてここまで来たのに、どの口で冒険者になるなんて言えようか。
でも、ミーコが一生懸命、冒険者は訓練をし、レベルアップをして成長していくこと。
複数のメンバーで、パーティーを組んで、助け合えること。
クエストによっては莫大な報酬もあり得ること。
いろいろ説明してくれて最後に。
「今、必要な決断は、一生ここで生きていくか、元の世界に帰る行動を始めるか。
この二択。」
わかっていたことだ。
目標は明らかなのに。
今まで、リスクを並べて、自分のやりたいことに蓋をしてきただけだ。
自分でやるしかない。
「私、冒険者になる」
カトー君が驚いた顔をしている。
君も冒険者になるんだよ。
その後、ミーコからいろいろ教えてもらった。
冒険者の訓練施設はスタッカの街にあること。
授業料や生活費についての説明。
冒険者職とその特徴。
なんだかんだで、出発の朝になった。
教会を出発しようとすると、ミーコが旅支度をしてやってきた。
なんと、ミーコも冒険者になると決めたらしい。
何かが動き出した感じだ。