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望郷  作者: 白山月
8/21

二日酔い

カトー君本気かしら?


今まで好きって言われたこともないのに、その前に結婚って、、、

でも、今を逃せば一生結婚できないかも、、、

でも、カトー君って牧加東だから、、、牧真紀、、、それはありえない、、、

いや、婿養子に入ってもらって、カトー君には加藤加東で我慢してもらえば、、、

そもそも、プロポーズして答えも聞かずに眠るってありえない。。。

酒の勢いで言った冗談?

そういや、指輪も用意してないじゃない・・・

私騙されてる?


同じような考えがループしながら眠りに落ちていき、

朝になった。


あれ?私の部屋の天井じゃない、、、、

頭痛い、、、

猛烈な二日酔いだ。

ここどこ?

右を見ると、カトーの顔がある!?

えぇぇぇぇぇえ!

ベットの中にカトーがいる!

え?カトーのベットに私がいる?

何?昨夜あれから何があったの???

えぇぇぇぇぇえ!

顔が真っ赤になる、さらに加えて、二日酔いで、頭痛と目まいでフラフラする。

あぁぁ、、、振り向くと、大口を開けてミーコが寝ている。。。。


え???カトーのベットに私とミーコがいる?


「うぅぅぅーーーーん」

ミーコが目を覚ました。

「あ、もう起きてたの早いわね~

もうちょっと、したらカトーも目を覚ますからね。」


「み・ミーコさん、、、昨日あれから、わたし、、、どうなってました?」

「もう、大変だったんですよ~

二人とも酔いつぶれちゃって~

覚えてないんですか~?」

ミーコがニンマリした顔に変わった。


「マキもカトーも酔いつぶれちゃって、

二人も運ぶのは無理だから、意識がないカトーに傀儡の魔法をかけて、マキをお姫様抱っこをして、周りの人に注目されて恥ずかしかったですが、私の部屋まで運びました。」


お・お姫様抱っこぉぉぉぉ!

なんだとー!

「ミーコ、そ、それでその後は。。。」

「もしかして、朝から、それ系の話?」

「具体的じゃなくて、あったの?なかったの?」

「なんにもありませんよ。安心してください。」

ミーコはにんまりとした。


え?裏があるの?

本当はどっち?

あかん、余計心配になる。

動揺している私を見て、ミーコは笑い出した。


「大丈夫ですよ。だいたい私のベッドでそんな事させません。それぞれの部屋に運ぶのが面倒だったので、ベッドに放り込んで、眠りの魔法かけたので間違いありません。」

大丈夫だったのね。セーフね。よかった。


うぅぅぅぅ。。。。。

カトー君が目を覚ました。


「うぅぅ、頭痛い、、、、気持ち悪い。。。。水・水」

カトー君も、二日酔いね。

なんか、息荒い・・・

うっ・・・うっ・・・

カトー君がえづき始めた。


「私のベッドで吐かないでー!」

ミーコが早口で魔法の詠唱を始めた。

「我が主神、サドミスト。この者の昨夜の経験と成長と恥ずかしい記憶と引き換えに、神の奇跡を求める哀れなゲロ吐き下僕たちの、体内の不浄なものを消し去り給え!

ウルトラエクストラスーパーキュア!」


カトー君の夕べの記憶も消える!?

それはちょっと、、、待っ


魔法が発動した。

「ギリギリセーフでよかった~」

ミーコが安堵の表情をしている。

カトー君は、すっきりした表情になっている。


「ここは、、、ミーコの部屋?

え!?俺二人と同じベットで寝てたんですか?」

「二人が酔いつぶれたので、部屋まで運んで、二日酔い解除の魔法を使たんですよ~」


カトー君どこまで覚えているのかな?

昨夜のどこまで覚えているかを、聞いてみたが。

乾杯以降の記憶が失われているようだ。


プロポーズがゲロに負けた日になった。。。。

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