二日酔い
カトー君本気かしら?
今まで好きって言われたこともないのに、その前に結婚って、、、
でも、今を逃せば一生結婚できないかも、、、
でも、カトー君って牧加東だから、、、牧真紀、、、それはありえない、、、
いや、婿養子に入ってもらって、カトー君には加藤加東で我慢してもらえば、、、
そもそも、プロポーズして答えも聞かずに眠るってありえない。。。
酒の勢いで言った冗談?
そういや、指輪も用意してないじゃない・・・
私騙されてる?
同じような考えがループしながら眠りに落ちていき、
朝になった。
あれ?私の部屋の天井じゃない、、、、
頭痛い、、、
猛烈な二日酔いだ。
ここどこ?
右を見ると、カトーの顔がある!?
えぇぇぇぇぇえ!
ベットの中にカトーがいる!
え?カトーのベットに私がいる?
何?昨夜あれから何があったの???
えぇぇぇぇぇえ!
顔が真っ赤になる、さらに加えて、二日酔いで、頭痛と目まいでフラフラする。
あぁぁ、、、振り向くと、大口を開けてミーコが寝ている。。。。
え???カトーのベットに私とミーコがいる?
「うぅぅぅーーーーん」
ミーコが目を覚ました。
「あ、もう起きてたの早いわね~
もうちょっと、したらカトーも目を覚ますからね。」
「み・ミーコさん、、、昨日あれから、わたし、、、どうなってました?」
「もう、大変だったんですよ~
二人とも酔いつぶれちゃって~
覚えてないんですか~?」
ミーコがニンマリした顔に変わった。
「マキもカトーも酔いつぶれちゃって、
二人も運ぶのは無理だから、意識がないカトーに傀儡の魔法をかけて、マキをお姫様抱っこをして、周りの人に注目されて恥ずかしかったですが、私の部屋まで運びました。」
お・お姫様抱っこぉぉぉぉ!
なんだとー!
「ミーコ、そ、それでその後は。。。」
「もしかして、朝から、それ系の話?」
「具体的じゃなくて、あったの?なかったの?」
「なんにもありませんよ。安心してください。」
ミーコはにんまりとした。
え?裏があるの?
本当はどっち?
あかん、余計心配になる。
動揺している私を見て、ミーコは笑い出した。
「大丈夫ですよ。だいたい私のベッドでそんな事させません。それぞれの部屋に運ぶのが面倒だったので、ベッドに放り込んで、眠りの魔法かけたので間違いありません。」
大丈夫だったのね。セーフね。よかった。
うぅぅぅぅ。。。。。
カトー君が目を覚ました。
「うぅぅ、頭痛い、、、、気持ち悪い。。。。水・水」
カトー君も、二日酔いね。
なんか、息荒い・・・
うっ・・・うっ・・・
カトー君がえづき始めた。
「私のベッドで吐かないでー!」
ミーコが早口で魔法の詠唱を始めた。
「我が主神、サドミスト。この者の昨夜の経験と成長と恥ずかしい記憶と引き換えに、神の奇跡を求める哀れなゲロ吐き下僕たちの、体内の不浄なものを消し去り給え!
ウルトラエクストラスーパーキュア!」
カトー君の夕べの記憶も消える!?
それはちょっと、、、待っ
魔法が発動した。
「ギリギリセーフでよかった~」
ミーコが安堵の表情をしている。
カトー君は、すっきりした表情になっている。
「ここは、、、ミーコの部屋?
え!?俺二人と同じベットで寝てたんですか?」
「二人が酔いつぶれたので、部屋まで運んで、二日酔い解除の魔法を使たんですよ~」
カトー君どこまで覚えているのかな?
昨夜のどこまで覚えているかを、聞いてみたが。
乾杯以降の記憶が失われているようだ。
プロポーズがゲロに負けた日になった。。。。